新・介護百人一首

ひもすがら
微睡まどろおうな
そばに寄り
亀の甲羅の
ごとき爪切る

山梨県角田好弘 68歳)

詞書

施設で働いているが、何もしなくても爪だけは伸びるんだと寝たきりの老女が教えてくれた。注意深く見るようになった。