新・介護百人一首

父親の
足の爪切る
風呂上がり
電柱に登り
踏ん張った足の

秋田県齊藤 敏也 54歳)

詞書

父は電話の仕事をしていて、いつも電柱に登っていました。この足でずっと家族を支えてくれたことに感謝を覚え、いとおしくなり、爪を切りながら胸が熱くなったことをおぼえています。