放送がスタートした連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルに、彼女の生きざまを大胆に再構成した、フィクションとして描くオリジナルの物語です。

このたび、地元商店「岩田屋」店主で、主人公の珠が幼い頃から葉野家を温かく見守る、岩田幸三役・八嶋智人さんのコメントをご紹介します。


地元商店「岩田屋」の店主

岩いわ田た 幸こう三ぞう/八嶋智人

地元商店「岩田屋」の店主。珠が幼い頃から、葉野家を温かく見守り、珠を全力で励ます。

【八嶋智人さんのコメント】

――出演が決まったときの感想を教えてください。

素直にうれしかったです。「マッサン」も大阪局で撮影だったので、なじみがあり、「帰ってきた」という感覚でした。12年もたっていると聞いてびっくりしました。石橋静河さんが主演の朝ドラに出られることもうれしかったです。

現場での石橋さんは、撮影前に「珠ちゃん体操」と呼んでいる体操をみんなで一緒にやろうと提案してくれるなど、長い撮影期間をチームで乗り切るということをわかっていて、それを上手に導いてくれる「戦場の女神」みたいな感じです(笑)。

また、珠のように前向きに生きる人物を演じるには、ただ明るいだけではなく、傷つくことを恐れず、それを糧にして前へ進む強さが必要だと思います。石橋さんにはそうした芯の強さとチャーミングさがあって、それが珠という役やモデルとなった宇野千代さんの魅力とも重なって見えます。前へ進んでいく説得力を持った方だと感じています。

――演じられる岩田幸三はどんな役ですか?

幸三は、よくいる「近所のおじさん」みたいな人です。岩田屋は、野菜や生活必需品まで扱うので、各家庭の様子をなんとなくわかっている。だからこそ、清治さん(渡部篤郎)のような奔放な人物に家族が振り回され、耐え忍んでいる状況を何とか助けたいと思っています。でも、その気持ちは単純な善意だけではなくて、男としては清治さんのような無頼な生き方への嫉妬や羨望もどこかにあるのではないかと思います。

岩田家は“カカア天下”な一面もあり、実はとても現代の家族像に近いと思っています。一方で、自分の娘である梅の気持ちに十分気づけなかったり、珠の旅立ちは応援できても、梅には遠くへ行ってほしくないと思っていたりします。ただ、そんな古い価値観を抱えながらも家族仲は良く、どこか現代につながる家族の姿がある。だからこそ、岩田家が今の視聴者にも身近で、現代と地続きに感じられるよう心がけています。

――印象に残っているシーンを教えてください。

渡部篤郎さんは本当にかっこよくて色気のある方で、その魅力があるからこそ、清治のような傍若無人ぼうじゃくぶじんな人物でも、ただの乱暴者ではなく成立しているのだと思います。僕が印象に残っているのは、最初に清治が馬に乗って駆け込んでくるシーンです。馬に乗って颯爽さっそうと現れた渡部さんを見た全員が「かっこいい~」と見とれてしまって(笑)。僕も「たいがいにせえよ」というセリフがあったのに見とれてしまって、「……いやいや違うんだよ、ばかなんだよ、あいつは!」みたいに我に返る感情の動きが、まさに幸三そのままだと思いました(笑)。

――「ブラッサム」の見どころや視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

岩国ではいろいろなことが起こり、その度に珠ちゃんは成長していきます。この先、彼女がポジティブマインドで前に進んでいくことになる原点が、岩国にあると思っています。視聴者の方には、ぜひそこを見逃さないように、珠ちゃんが劇的に変化していく様子を岩田家と一緒に見守っていただければと思います。


2026年度後期 連続テレビ小説「ブラッサム」

毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか

【物語のあらすじ】
明治30年(1897年)、主人公・葉野はの珠たま(石橋静河)は山口県の岩国に生まれました。実母は珠が2歳の時に亡くなり、父(渡部篤郎)と後妻である継母(国仲涼子)によって育てられました。女学校を卒業後、代用教員として働き始めますが解雇され、故郷の岩国を追われることになります。親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から、作家の道を切り開きます。
しかし、世の中は価値観が大きく揺れ動く時代。
大正から昭和にかけて、関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金……と、珠は、さまざまな困難にのみ込まれながらも、作家として生きることに向き合います。そうした中で、小説家として花を咲かせるのです。
時には敵を作り誤解され、傷つけ傷つきながらも、自由を求めて生きることに正直であり続けた珠は、小説に思いを忍ばせることで、読む人に「幸せ」を運んでいくのです。

※実在の人物をモチーフとしますが、大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません。

作:櫻井剛、小松與志子
音楽:fox capture plan
主題歌:「咲き誇れ」YOASOBI
語り:三條雅幸アナウンサー(NHK大阪放送局)
出演:石橋静河、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎/染谷将太/井浦新、遠藤憲一/尾野真千子 ほか
制作統括:村山峻平、櫻井壮一
プロデューサー:大野陽平
演出:盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介

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