新・介護百人一首

父の
氷砂糖の
一粒を
載せてあげたり
面会室に

新潟県磯部剛 74歳)

愛知県 細見純子
鳥取県 嶋田幸枝
埼玉県 伊藤フサ子

詞書

数年前に亡くなった父の事です。糖尿病でありながら酒と甘いものが好きで、入所前は良く氷砂糖をめていました。施設に面会に行く時、そっと氷砂糖を渡すと、とてもうれし気な顔をするので、つい持っていってしまいました。