新・介護百人一首

通院に
同伴される
恥ずかしさ
苛立いらだつ我を
包み込む母

鹿児島県岩城正英 44歳)

詞書

麻痺まひのある体と付き合って四十四年。公共交通機関の外出が困難なので、通院には母に同伴してもらうが、周囲の目が気になり、いらだってしまう。そんな自分を母は愛情と優しさで包み込んでくれる。