2026年1月4日(日)からプレミアムドラマ「京都人のひそかなたのしみ Rougeルージュ-継承-」(全9話)がスタートする。

2015年1月の初回放送以来、京都人の持つ独自の価値観や美意識をドラマとドキュメンタリーで描いてきた「京都人の密かな愉しみ」は、2022年の第2シリーズ「Blueブルー 修業中 門出の桜」で、庭師、料理人など修業中の若者たちの巣立ちとともに大団円を迎えた。

今回始まる第3シリーズでは、240年の伝統を誇る京都屈指の老舗和菓子屋・久楽屋春信が再び舞台に。“京都人の中の京都人”三上三八子みやこ(常盤貴子)がフランスに去って8年。三八子の義理の娘・みやこ(穂志もえか)がはるばるパリから京都の地に舞い降り、新たな物語が紡がれる。

外の人間にはうかがい知れないほど複雑で面倒くさい町のおきてで成り立っている京都。何百年も続く長く重い伝統、季節ごとに移ろう衣食住のしきたり、一筋縄ではいかないプライド高き京都人たち……。果たして洛は、三八子とともにその“使命”とどう格闘していくのか。

今回、洛役・穂志もえかのほか、洛の指南役の教授として渡辺謙、老舗呉服店の当主として段田安則らが新たに参加することになった。出演者のメッセージを紹介する。


【主人公・三上洛役 穂志もえかさんのコメント】

ここ数年で、外から日本という国を見つめる機会が増えました。その度に日本の美しさやユニークさに気づかされ、日本のことをもっと知りたいという気持ちが芽生えました。
「京都人の密かな愉しみ」——特有の文化を持つ日本の古都を、多方面から眺めてみるこの作品は、今の自分にフィットするドラマだとも感じています。
「トゥルーカラーズ」でご一緒した源孝志監督と再びご一緒できること、大変うれしく幸せに思っております。またオリジナルキャストの皆さんとの共演を含め、どのような新作が生まれるのか私自身も楽しみです。皆さまもどうぞご期待ください。


【主人公・三上(沢藤)三八子役 常盤貴子さんのコメント】

「京都人の密かな愉しみ」は、私にとって特別なドラマです。京都人の他者をおもんぱかる考え方、丁寧な暮らしぶり、四季を感じる心などは、大変勉強になり、心躍る撮影の日々でした。
あれから8年。源孝志監督のあの美しき世界を生き、また観ることができるのは、「京都人ファン」の1人でもある私にとって、楽しみで仕方しかたありません。さぁ、魅惑の京都ワールドでお会いしまひょ。よろしゅうおたの申します。ほな、また。


【三上すぐる役 石丸幹二さんのコメント】

「あの2人はパリでどんな人生を送っているんだろう」この8年、「京都人の密かな愉しみ」の新たなシーズンを観るたび、三八子と驍をおもっていました。いよいよ「その後」が描かれると伺い、胸が躍ると同時に、源監督の美しい世界にふたたび身を浸せることをうれしく思いました。満開の桜の花びらが舞い散る中でのシーンは、私の俳優人生で、深く心に刻まれた、忘れがたい絵となっているのですから。そうして、手にした今シーズンの台本。ページを繰った先に描かれていたのは……りんとした京女に翻弄される京男の姿。本物の京都人を演じるべく、心して臨みます。


【三八子の母・沢藤つる役 銀粉蝶さんのコメント】

この作品は私にとってまさに「特別」な作品です。何年にもわたり撮影をしてきました。いつも「さあ、次のシーズンを撮るよ」と言われるとそのたびに胸が躍りました。また源監督の世界に戻れるうれしさ! ご覧になったみなさんはよくご存じだと思いますが、源監督の演出と脚本は京都という一筋縄ではいかない街を繊細でやわらかな手つきで「私の知らない京都」に変貌させてしまいます。この街に生きては消えてゆく人間をじっと黙って見つめている京都。40年前に、私の劇団のキャッチコピーとして考えた言葉を最後に。「過去はいつも新しく、未来は不思議になつかしい」


【洛の指導教授・東雲しののめさく ろう役 渡辺謙さんのコメント】

大好きだったシリーズ「京都人の密かな愉しみ」に参加する事になりました。脚本、演出の源氏とは3度目になりますが、念願の京都人となりました! さてどんな役が来るのやら、、、お楽しみに。


【老舗呉服屋当主・伊月こん太夫だゆう役 段田安則さんのコメント】

私は京都育ちですのでこの番組に呼んでいただき嬉しいです。源監督は、やや引いた視点で京都を描いていて面白いですね。今回は呉服屋の旦那を演じますが、昔、祖父や母が京友禅で絵を描いていて、私も子供の頃、反物に色を塗る手伝いをしていたことを懐かしく思い出しました。役作りのため、同級生で呉服屋を営んでいる友人などにリサーチもしました。京都は規模がちょうど良く住みやすいし、「出身は京都」というとちょっと胸を張れるような誇らしい気持ちになりますが、京都の男はYes Noをはっきり言わず、なかなか本心も言わない。顔色見つつ腹の探り合いをするようなややこしいところがありますね。僕も今本心ではしゃべっていないかもしれませんね。(笑)


【三上洛の同級生・水上柊子ひいらぎこ役 森田想さんのコメント】

水上柊子、という素敵すてきな名前をいただきました。「トゥルーカラーズ」に続き、源監督の人気シリーズである京都人の世界に招いてもらって、とても嬉しく思っています。柊子はひたむきに京都を愛す勉強家ですが、生まれは関東なので、生っ粋の京都人に囲まれ日々奮闘中。演じる私自身も柊子と同じく「これが京都か……」を痛感しつつ、知れば知るほど京都という地をこれまで以上に好きになれる、奥深さのある生活を送っています。新しい風吹くシリーズも、是非お楽しみに。


【三上洛の同級生・伊月広臣役 杉田雷麟さんのコメント】

伊月広臣役の杉田雷麟です。「京都人の密かな愉しみ」の名の通り、京都を舞台にした物語です。京都には今も、長い歴史を刻む建物やお店が数多く残っています。伊月も、そんな歴史の中で生きる“1558年創業の老舗呉服屋の息子”。順調にいけば店を継ぐ立場にありますが、彼はその運命に複雑な思いを抱えています。「自分には選択の自由がない」と嘆く彼の前に、後半では皮肉にも選択肢が現れます。伝統と自由の狭間はざまで揺れる伊月が、最後にどんな決断を下すのか——ぜひご覧いただけたら嬉しいです。


【バーの店主役・秋山菜津子さんのコメント】

「京都人の密かな愉しみ Blue-修業中-」に続き今回もこの作品に参加できることは“愉しみ”でしかありません。BAR「Forest Down」で素敵なお客さまを、お待ちしております。


プレミアムドラマ「京都人の密かな愉しみ Rouge―継承―」
(全9話)

2026年1月4日スタート
毎週日曜 NHK BS/BSP4K 午後10:00~10:45
翌土曜 NHK BS 午後11:30~0:15(再放送)

作:源孝志
演出:源孝志、西山太郎、玉木雄介、西片友樹
音楽:阿部海太郎
出演:穂志もえか、常盤貴子/石丸幹二、森田想、杉田雷麟、秋山菜津子、銀粉蝶/渡辺謙
(ゲスト)段田安則、山西惇、笹野高史 ほか

プロデューサー:森井敦(東映京都撮影所)、伊藤純(NHKエンタープライズ)
制作統括:川崎直子(NHKエンタープライズ)、樋口俊一(NHK)、八巻薫(オッティモ)

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