ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、小一郎役の仲野太賀さんから!


仲野太賀さんの第23回振り返り

――仲野さんとは旧知の仲である菅田将暉さんが演じていた竹中半兵衛が、最期を迎えました。仲野さん自身も“菅田半兵衛”に対して、さまざまな思いが胸に去来したのでは?

半兵衛が亡くなる前に、ちか(吉岡里帆)が小一郎の子どもを産んで、その子を半兵衛が抱き締めながら自分の死を思う、というシーンがありました。そのときの芝居が絶品で、涙をこらえるのが大変でした。将暉とは何度も共演してきたし、よく知っているはずなのに、改めて菅田将暉はすごいな、としみじみ思いましたね。

脚本に書かれた半兵衛像を、はるかに超えてくるんです。現場で半兵衛がどんどん魅力的になっていく姿を見て、「この人に半兵衛を演じてもらえたのは、本当に幸せなことだな」という気持ちになりました。軍師というか、策略家の半兵衛というものに血肉がついて、厚みのある人間になっていくことに、目を奪われました。そのくらい深いところまで、将暉は半兵衛を理解して「豊臣兄弟!」の世界に存在していました。これほど難しい役をあんなに軽やかに演じきるのは将暉にしかできないし、彼が演じていなかったら半兵衛はこんなにも魅力的な役にならなかっただろうな、と感じています。