以前の看護婦仲間である柳田しのぶ(木越明)と派出看護の仕事を始めたものの、うまく軌道にのせられない直美。そんな中、りん(見上愛)の手紙から新聞記者・横沢(井上祐貴)の存在を知る。シマケン(佐野晶哉)の煮えきらない様子に呆れるも、なんとかしてあげたいという気持ちになった。りんに出会う前は、誰もが敵だと思って生きてきた直美はどのように変化してきたのか。大家直美を演じる上坂樹里が語った。
見上さんがどんなことを考えているかが分かるように……

――放送当初から、直美の印象が随分変わってきました。上坂さんの中でも変化がありますか?
「直美がだいぶ丸くなった」「笑ったらかわいいのに」といったお声をたくさんいただいて、その変化を感じていただいていることをすごくうれしく感じています。最初は私自身も、直美の気持ちが分からないことがありました。どうしてこんなに嚙みついてしまうんだろうと……。
でも、撮影を重ねるうちに直美の人間性や強さを理解できるようになりました。少しずつその感覚が自分の中にも沁み込んでいったように思います。セリフがない部分でも直美の気持ちが分かるようになってきて、私も直美と一緒に成長できているのかな、と感じています。

――りんや一ノ瀬家の人々、看護婦仲間、実の母親(柳川文/内田慈)との出会いが直美を変えていったのでしょうか。
最初の頃の直美は生きることに必死で、人とぶつかることも多かったのですが、少しずつ人の優しさに触れながら、変わっていったのだと思います。1番大きいのは、看護学校の寮生活です。仲間と寝食を共にし、助け合いながら成長したのだと感じます。バーンズ先生(エマ・ハワード)や患者さん、寛太(藤原季節)、りん、一ノ瀬家の家族、文さんなど、多くの人との出会いを通して、少しずつ変わっていったのではないでしょうか。

――特に、りんとの関係は「バディ感」が出てきたと感じます。
りんと直美はお互いに支え合っていますが、直美の方がりんのことを好きだと思います(笑)。りんは何でも話せる存在ですが、直美は答えを求めているわけではなく、自分の思いを共有したいのだと感じています。「共有する」ということは、昔の直美には考えられなかったことなので、りんの存在はすごく大きいはずです。一ノ瀬家の家族として受け入れてもらい、りんと離れて暮らすようになったことで、その大切さを改めて実感しているのではないでしょうか。

撮影現場でも、見上さんがどんなことを考えているか、ちょっとずつ分かるようになってきました。会話をしていなくても、お互いが「観察」をして、「お腹が空いているんだろうな」とか「今、眠いんだろうな」とか(笑)。そんなところも、直美とりんの関係と重なるように感じています。
りんと直美の恋模様も始まる!?

――りんが新潟に行ってからの変化はありますか?
りんは舎監兼教師として働きながら、黒川先生(平埜生成)から「看護婦に戻ってほしい」と言われます。一方の直美は派出看護がなかなかうまくいかなくて……それぞれが大きな壁にぶつかって悩んでいます。手紙でやり取りをしながらお互いが看護というものに改めて向き合って進んで行く姿は、今までとは違った見どころです。りんには横沢さんという人が現れ、直美は小川吾郎(甲斐翔真)とお茶をする仲になっていたり、そのあたりも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
――これからの直美とりんはどうなっていくのでしょうか?
直美は看護婦になろうとこの道を選んだけれど、最終的な目標はありませんでした。しかし、たくさんの経験を重ねてきたことで、自分が看護婦としてやりたいこと、やらなければならないことが明確に見えてきます。直美もりんも、改めて「看護とは何か」と向き合いながら、自分たちなりの正解を見つけていくことになると思います。
