現在放送中の連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルに、彼女の生きざまを大胆に再構成した、フィクションとして描くオリジナルの物語です。
珠(石橋静河)の高等女学校のクラスメート・角田忍役の木竜麻生さんのコメントをご紹介します。
角田忍/木竜麻生
珠の高等女学校のクラスメート。反骨心が強く、行動力みなぎる、たくましい性格の持ち主。
【木竜麻生さんのコメント】
――出演が決まったときの感想を教えてください。
初めての朝ドラ出演ですが、昨年の夜ドラ「いつか、無重力の宙で」でお世話になったスタッフの皆さんたちが、今回の「ブラッサム」チームの中にたくさんいらっしゃって、「おかえりなさい」と言ってもらえたことが、何よりうれしかったです。
私が「ブラッサム」で演じる角田忍は、「いつか、無重力の宙で」の望月飛鳥役とは真逆のタイプの役で、託していただいたことに驚きもありました。朝の15分という短い時間の中で、どうすれば忍という役を伝えられるのかすごく考えましたし、同時にワクワクもしました。

――演じられる角田忍はどんな役ですか?
反骨心とたくましさを持つ女性であり、女学校時代から、何が好きで、何をしたいと思っているかが明確に芽生えていて、その熱を抑えたくない人だと思います。同じような熱があると感じているのに、それを抑えようとする珠に対して思わず強い言葉や態度が出てしまい、一人で反省するような不器用な面もありますが、自分の信念や信じたいものを曲げない強さを持っている印象です。その強さを演じることが難しいと思いつつ、思ったことを言葉にして相手にちゃんと伝えられる忍をとてもかっこいいなと思うし、憧れを持って演じています。

――印象に残っているシーンを教えてください。
女学校時代に、みんなで同人誌『黎明』に載せるための写真を撮りに行くシーンです。そこで、忍は男装をしてくるのですが、衣装合わせのときや台本を読んでいる段階から、忍はなぜこれが着たかったのだろうと考えました。きっと、忍は男とか女とかの“くくり”ではなく、ただ「角田忍」という人間でいたかったから、着てみたいものを着ただけではないかと思えました。見たいものを見て、書きたいことを書いて、自分が思ったことを素直に言葉にしたいだけなのに、時代や環境がそれを許さない。実は、根っこの部分はとてもシンプルで分かりやすい人だと思えてからの方が、忍を演じやすくなりました。

――珠役の石橋さんの印象や感想を教えてください。
石橋さんが演じている珠とは女学校時代のシーンからご一緒していますが、とてもチャーミングです。宇野千代さんは、いろいろな分野でご活躍されたこともあり、多彩で華やかな人という印象を持っていましたが、きっとこんなふうにチャーミングな人柄だったのだろうなと、石橋さんが演じる珠を見て腑に落ちました。
最初の女学校時代は、忍が決めたことを、珠に決意表明してもらっている感覚でしたが、物語が進むにつれて、忍だから珠に言えることがあると思いました。珠にとって、力になる言葉や考えるきっかけになるようなエッセンスを与えられる人物でいたいと思っています。
――「ブラッサム」の見どころや視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
忍は、女学校時代からずっと自分の信じるものに向き合ってきた人です。きっと打ちのめされた経験もあったと思いますが、それでも自分の足で立ち、自分らしく生きようとしています。
「ブラッサム」には、忍をはじめ、珠の周りの人も自分の人生を懸命に生きようとする姿が描かれています。忍もその象徴的な存在の一人だと思いますので、視聴者の皆さんにも忍がどんなふうに自分の足で生きていこうとするのか一緒に見届けていただけたら、こんなに幸せなことはないなと思います。
2026年度後期 連続テレビ小説「ブラッサム」
毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか
【物語のあらすじ】
明治30年(1897年)、主人公・葉野珠(石橋静河)は山口県の岩国に生まれました。実母は珠が2歳の時に亡くなり、父(渡部篤郎)と後妻である継母(国仲涼子)によって育てられました。女学校を卒業後、代用教員として働き始めますが解雇され、故郷の岩国を追われることになります。親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から、作家の道を切り開きます。
しかし、世の中は価値観が大きく揺れ動く時代。
大正から昭和にかけて、関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金……と、珠は、さまざまな困難にのみ込まれながらも、作家として生きることに向き合います。そうした中で、小説家として花を咲かせるのです。
時には敵を作り誤解され、傷つけ傷つきながらも、自由を求めて生きることに正直であり続けた珠は、小説に思いを忍ばせることで、読む人に「幸せ」を運んでいくのです。
※実在の人物をモチーフとしますが、大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません。
作:櫻井剛、小松與志子
音楽:fox capture plan
主題歌:「咲き誇れ」YOASOBI
語り:三條雅幸アナウンサー(NHK大阪放送局)
出演:石橋静河、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎/染谷将太/井浦新、遠藤憲一/尾野真千子 ほか
制作統括:村山峻平、櫻井壮一
プロデューサー:大野陽平
演出:盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介
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