2025年秋にスタートする夜ドラ「ひらやすみ」。

真造圭伍さんによる同名漫画が原作で、NHKがドラマ化します。
このたび、主人公・生田ヒロトを岡山天音さんが演じることが発表されました。

物語の舞台は、東京・阿佐ヶ谷の平屋。そこに住む主人公・ヒロト(岡山天音)と、彼と一緒に暮らすいとこ、そして周囲のひとびとの姿を優しく描き出します。原作の温かく、ほっとする、それでいてどこか切なさをあわせもった世界観が、読んだ人の心に残り、幅広い世代から愛されている作品です。2023年「手塚治虫文化賞」マンガ大賞にノミネートされたほか、2024年、イタリアで開催された欧州最大のポップカルチャーの祭典「ルッカコミックス&ゲームズ」で最優秀連載コミック賞を受賞するなど、国内外でその魅力が認められています。

NHKの連続ドラマでは、今回初主演を務める岡山天音さん。実直な青年からうちに狂気を秘めたキャラクターまで、作品ごとに全く異なる印象を与える確かな演技力で、物語に奥行きを加え見る人を魅了し続けています。大河ドラマ「べらぼう」では、不器用ながらも情熱をもった恋川春町の複雑で人間味あふれる役を繊細に演じ、高く評価されています。

夜ドラ「ひらやすみ」の制作チームが岡山さんに出演をオファーしたところ、岡山さんは原作漫画を愛読しており、ヒロト役をぜひ演じたいと快諾したといいます。実は原作者である真造圭伍さんが『ひらやすみ』を描き始める前、“元俳優”という経歴をもつ「ヒロト」のキャラクター造形の参考にと取材した俳優が岡山さんでした。

チーフ演出は、ギャラクシー賞選奨に輝いたプレミアムドラマ「団地のふたり」ほか、手がけた作品で多数の受賞歴を誇る松本佳奈さん。そして脚本は、登場人物の内面を掘り下げ、心の機微を繊細に表現することに定評のある米内山陽子さんが担当します。

そこにいるだけで、周囲の人をなぜだか和ませてしまうヒロトを、岡山さんはどのように演じるのでしょうか。放送をどうぞお楽しみに!

主人公・ヒロトを演じる岡山天音さんからコメントが届きました。


生田ヒロト役 岡山天音

【岡山天音さんのコメント】

柔らかで素敵すてきなスタッフ・キャストの皆さまのもと、「ひらやすみ」が現実の世界に立ち昇ってゆくことにワクワクさせられている日々です。
生田ヒロトとして、その素敵な場所でどう在れるか、模索に邁進まいしんしております。
「ひらやすみ」を読んでから、自分の人生が以前より、少しだけ良くなったような気がします。
僕が原作を読んで得た感慨が、夜ドラ「ひらやすみ」からも、皆さまのもとへと届いてくれたら幸せです。


【チーフ演出・松本佳奈さんのコメント】

真造さんの描く人間味たっぷりのキャラクター達と、光や風を感じる景色。この愛すべき「ひらやすみ」の世界を映像にすることに、ワクワクしつつも、ちょっと緊張していましたが、岡山天音さんはじめ、俳優スタッフ皆と一緒に、小さな平屋でぎゅうぎゅう汗かいて楽しく撮影していたら、何だかとても面白いものが出来ていっているような。。。どうぞ、秋まで楽しみにお待ちください!


【脚本・米内山陽子さんのコメント】

子どもの頃に思い描いていたような大人にはなれませんでした。
だけど人生は続くので、予定からはずれても生きて行くしかありません。
出来れば軽やかに鼻歌交じりで人生を歩みたいけれど、そうもいかずに精根尽き果てて膝から崩れ落ちそうになることも多いです。
「ひらやすみ」は、そんな時に小さめのペットボトルの水を差しだしてくれるような作品です。
250mlの缶ビールでもいい。スナック菓子の5連パックの1個をちぎったのでもいい。
そんな押しつけがましくない優しさを皆さんと分けあえますように。
ご期待ください。


【あらすじ】
生田ヒロト(岡山天音)、29歳、フリーター。元俳優で、いまは定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの? 将来の不安も一切ない、お気楽な自由人です。そんな彼は、人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえから、一戸建ての平屋を譲り受けることに。そして、山形から上京してきた18歳のいとこ・小林なつみと2人暮らしを始めました。彼の周りには生きづらい“悩み”を抱えた人々が集まってきて……。


夜ドラ「ひらやすみ」(全20回/5週)

2025年秋放送スタート
毎週月曜~木曜 総合 午後10:45~11:00

原作:真造圭伍
脚本:米内山陽子
演出:松本佳奈、川和田恵真、髙土浩二
制作統括:坂部康二、熊野律時
プロデューサー:大塚安希