入選作品一覧
「新・介護百人一首2024」へのたくさんのご応募ありがとうございました。
寄せられた短歌12,440首の中から選定された100首を毎週2首ずつ、
AIによる読み上げ音声とともにご紹介します(水曜更新)。
掲載内容は2024年の応募時点の情報に基づいています。
あ
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阿江 美穂
畑に舞う レジ袋見て 「白鷺や」 母喜べば 春疾風よし -
ペンネーム 青林 采里
千羽鶴 折ることでなく 百歳の 人とひたすら 鶴を折りたい -
阿野 雄大
手を引いて 一、二、一、二と 歩いたら たちまちみなが 歩きたそう -
新井 崇史
転ばない ように一歩を 踏む母も アポロのように 歴史を刻む -
新井 ひろこ
「ゆっくりで いいですよ」など 我は言う 杖で全速力の あなたに -
新井 美千代
身を屈め 小さき媼の 手を取れば 庭のコスモス 揺れてふれあう -
有澤 恒雄
宮崎県 西臼杵郡 高千穂町 出身地を 唱える嫗 -
生野 薫
ばあちゃんは 海鮮丼を たいらげて 「ほなさいなら」と 手を振り眠る -
石川 知子
「テリマカシー」と インドネシアの 介護士に 感謝をすれば 抱擁してくる -
磯部 剛
あばれたる 父を抱けば 親と子の 骨と骨とが 絡まるごとし -
岩谷 琉那
知識付け 介助の力も つけたのに 祖母の手引くと 泣きだす心 -
上田 妃花
初めての 校内実習 喀痰吸引 人形に対しても 強い恐怖心 -
植手 芳江
膝のばし ナースに右腕 あずけ行く 渡り廊下の 日差しの中へ -
内田 美穏
母が言う 「母さん母さん」 母の母 そうか母にも 母はいるのだ -
ペンネーム 浦上 蓮甫
護摩中に 倒れし夫が 四十年かけ 一万座護摩を 今日成満す -
江崎 慶子
一時も 待てぬ夫の 車椅子 押し炎天の 病院三廻り -
ペンネーム 近江 董花
夜半の月 父の世界の バス停に 父の待ちたる 石山行きバス -
大橋 誠
介護する されるどっちが いいですか オレはする方 妻もする方 -
岡田 明子
手をつなぎ うっすら目を開け 笑う父 学生時代 遠ざけていた人 -
岡光 杏実
お年玉 上手に使えと 言うけれど 渡されてないよ おばあちゃん -
岡本 祥子
老医師に 聴診器あてられ 胸隠す 祖母は九十五才の 女です -
奥野 幸子
古希の春 点字習うも 読めないよ 中途失明 指の皮むけ -
小場佐 昭吾
不自由な 体を騙し 挑戦を 続ける内は まだ自由なり
か