3月20日(金・祝)放送の、虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」。

物語の舞台は、上野の片隅にある、山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)の山田轟法律事務所。その設立の裏には知られざるエピソードが! ドラマでは描かれなかった、よねと轟のバックストーリーがふんだんに盛り込まれ、弁護士の視点から「虎に翼」の世界を描きます。

出演の土居さんと戸塚さんをはじめ、脚本の吉田恵里香さんからのコメントをご紹介します。


【山田よね役 土居志央梨さんのコメント】

スピンオフをとおして、よねへの理解が一段と深まりました。
「弱い立場の人を救いたい」という強い思いを持つ人物ですが、その原動力はなんなのか、これまでは不思議に感じていた部分もありました。今回その理由がに落ち、改めて「よねって本当にかっこいいな」と思わされました。演じる私自身もよねから大きな勇気をもらっています。
本作は“人は立ち上がることができる”という、シンプルながらとても大切なメッセージを持った作品です。どれほど苦しくても、どれだけ生きることが大変でも、人はそこから再び立ち上がることができる。その希望をまっすぐに描いています。
撮影中は無我夢中で駆け抜けましたが、完成した作品を見てとても力強い仕上がりになっていると実感しました。ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。


【轟太一役 戸塚純貴さんのコメント】

よねと轟のスピンオフが実現し、本当に多くの方から愛されているキャラクターだと改めて実感しました。事務所の壁に書かれている「憲法第14条」に、よねがどんな思いを込めていたのか、今回の作品をとおして初めて知り心を動かされましたし、いまこの物語が作られた意義も強く感じました。
また本編ではあまり描かれていなかった、轟の弁護士としての姿を、今回しっかりと皆さんにお見せできることも、とてもうれしく感じています! 戦後の激動の時代を舞台にしながらも、人と人が思いやる大切さなど、現代にも通じるテーマが描かれています。少しでも、誰かの背中をそっと押せるような作品になればうれしいです。


【脚本・吉田恵里香さんのコメント】

「よねと轟の話を見たい」という声を多くいただいたこともあり、よねを主人公に描くことは自然と決まりました。その中で、とも(伊藤沙莉)が知らない=視聴者が知らない出来事を書くことに意味があると思い、終戦直後の世の中で、よねと轟がタッグを組むまでの物語を書きたいと思いました。
今回、“正しく怒る”というテーマがあります。今の社会では、怒って声を上げることがなぜかネガティブに捉えられてしまう空気があるように感じています。「虎に翼」での「怒る」は、声を上げて社会を変えたり、誰かを守るために使ったりする力という意味です。その思いをまっすぐ伝えられるのは、よねしかいないと思いました。彼女が主役である以上、このテーマをしっかり描こうと決めました。
また今回、マスター・増野(平山祐介)も登場しますが、執筆中にはこんなにも人気になるとは思っていなかったので、スピンオフで彼の物語を補足することができてよかったです。そしてもちろん、寅子も登場します。どのような形で登場させるか悩みましたが、皆さんが見たい寅子になっていると思います。このスピンオフは、応援してくださった視聴者の皆さまのおかげで実現した作品です。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。


【あらすじ】

山田よね(土居志央梨)は、空襲でひん死の重傷を負ったカフェ燈台のマスター・増野(平山祐介)をリヤカーで運んでいた。敗戦に打ちひしがれ、無秩序と差別が渦巻く上野の街で、これまで学んできた法は無力に思え、よねの心は徐々にすさんでいく。生き別れていた姉・夏(秋元才加)と再会するものの、2人の心はすれ違ったまま。そして夏を理不尽な暴力が襲う。よねは犯人を追うが、闇市を支配する勢力のうごめきに増野も巻き込まれ、真相は闇に葬られてしまう。絶望の中、よねは新聞で目にした憲法十四条を怒りに突き動かされるように壁に書き記す。やがて轟太一(戸塚純貴)との再会を機に、よねは法律事務所を開設し、追い詰められた人々の事件に立ち向かっていく。


「虎に翼」スピンオフ「山田轟法律事務所」(72分・全1回)

3月20日(金・祝) 総合 午後9:45~10:57
NHK ONEでの同時・見逃し配信もあり(ステラnetを離れます)

3月29日(日) BSP4K 午後4:45~5:57

作:吉田恵里香
音楽:森優太
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り:尾野真千子
出演:土居志央梨、戸塚純貴、平山祐介、秋元才加、森迫永依、呉城久美、絃瀬聡一、細井じゅん、北代高士、鈴木拓、大谷亮介、伊藤沙莉 ほか
法律考証:村上一博
制作統括:尾崎裕和(NHKエンタープライズ)、石澤かおる
取材:清永聡
演出:梛川善郎(NHKエンタープライズ)