ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、竹内ろう役の小林虎之介さんから、りん(見上愛)が再び東京へ旅立つシーン(第19回と第20回)の振り返りをご紹介!


小林虎之介さん振り返り

――奥田屋からの帰り道で、虎太郎はりん(見上愛)の腕をつかんで「行くな」と言いました。

本当は東京に戻ってほしくはないけれど、でも、りんは行ってしまうんだろうな、と思っていたのかなと。これが最後で、もうりんに会うことはないかもしれないと、つい口に出てしまった言葉だと思います。
虎太郎としては、最初にりんが東京に逃げたとき(第9回)に自分の思いを伝えられなかったことが、ずっと後悔として残っていたと思うんですよ。自分には何もできなかった、自分の気持ちも解決せずに別れがきてしまったことを、虎太郎はすごく後悔していて。その思いから不意に出てしまった言葉だと僕は受け止めて、演じていました。 

――虎太郎はりんが子どもを産んで母親になっても、ずっと思い続けていますね。 

りんが東京に逃げ出したときに、一度は諦めたと思うんです。でも、また戻ってきた。再び東京に旅立つこのシーンでは、自分がたまき(宮島るか)の父親として、3人で歩いていたかったな、という気持ちになったと思います。そういう虎太郎の気持ちが重なって、りんと環がいる間は楽しんでいる雰囲気を出しつつも、なんか悲しいな、って思っていました。りんの前で、悲しい顔とかはしたくなかったけど。 

――演じていても切なかった? 

それは、切ないですよ……。 
最終的には、もう「りん、頑張れ!」という感じでした。虎太郎を思うと、かわいそうになるし、悲しいです。いつも報われない男で。でも、優しいんです。 

――このあと、虎太郎はどうなるんでしょう?

僕、このあとの展開を知っているんですよ。絶対、言えないですけど(笑)。虎太郎としては、りんが戻ってこないものと考えて、東京で頑張ることを応援する気持ちで送り出しているので、虎太郎自身が自分の生活を大切に、これから健やかに育っていってほしいなと思います。切に願っています、それを。