6月6日(土)に第3話が放送された土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」。
刑務所に勤務する現役の管理栄養士・黒栁桂子氏による傑作ノンフィクションをもとにドラマ化。刑務所内の知られざる食のありようを描いた、全く新しい“刑務所社会派コメディードラマ”です。
腕利きのイタリアンシェフとして名をはせた主人公・葉子(小池栄子)は、ふとしたことから刑務所の管理栄養士として働くことに。塀の中の刑務官や受刑者たちとのトラブルや騒動を乗り越えていきます。(※第1話~第3話の一挙再放送も決定!放送予定は👇)
小池栄子さん演じる葉子のバディとして炊場で働く刑務官・杉山賢二役の中村蒼さんと、過失致死罪で服役中の受刑者・川口心平役の玉置玲央さんからコメントです。
杉山賢二役/中村蒼

炊場担当の刑務官で、受刑者たちの調理作業を管理する。受刑者への口癖は「昔の自分に戻っていないか」。時にルール外の行動をとる葉子を厳しくチェックする。甘党で辛いものが苦手。
【中村蒼さんのコメント】
――今作の見どころはどんなところだと思いますか?
僕が演じる杉山もよく口にしていますが「人は変われるか変われないか」というのがこの作品の大きなテーマだと思っています。答えはないですし、まさに杉山も刑務官のキャリアの中で“変われなかった”人も“変われた”人も見て揺れ動いています。ただ、「人は変われるかもしれない」と希望を持つことは大切だと今回演じてみて感じましたし、そういう気持ちがなくなってしまったらどんどん息苦しい世の中になっていくんじゃないかなと思うので、ドラマを見てくださった方々にもそういう思いが伝わったらいいなと思います。
――主演・小池栄子さんとのお芝居の感想は?
本当に明るくて裏表のない人だと思います。僕は、初めて共演する人とはどうしても緊張して、なかなか打ち解けられないタイプなんですが、小池さん自身が自分の思っていることをストレートにどんどん話してくださるので、僕もその雰囲気に飲まれるというか(笑)、リラックスできてとても楽しく撮影できました。
杉山から見た葉子は今まで一緒に仕事をしてきたことのないタイプなので、最初は戸惑ったと思います。刑務所内のルールを重んじる杉山と、“食べることの幸せ”を大事にしている葉子さんはぶつかるところもありましたし。でも、杉山も受刑者たちと向き合うにつれて、葉子さんのように食から炊場を変えられることがあるんじゃないかと気付き始めるんです。そんなところもご覧いただければうれしいです。
――今後の見どころは?
第4話では、僕が演じる杉山や炊場の受刑者たちがそれまでの集大成を見せるシーンがやってきます。今までは言われたことをきっちりこなしていた受刑者たちが、自分たちだけの力で何かを成し遂げないといけない。杉山も葉子さんに炊場を任され、自分がみんなをまとめないといけない。そんな状況の中で、彼らのレベルアップした姿や、いつになくアツくなる杉山を楽しみに見てもらえたらと思います。
あとは、第3話の終わりに板橋駿谷さん演じる梅川の再逮捕が描かれました。出所しても、やっぱりうまくいかないこともある。それを見守ることしかできない刑務官の虚しさのようなものを、杉山と葉子たちがどう受けとめていくのかにも注目していただきたいです。
川口心平役/玉置玲央

炊場で働く受刑者。勤務先の工場主とのいざこざで相手を死なせ、過失致死罪で服役中。葉子たちと調理作業を行う中で、次第に自分の罪に向き合うようになる。
【玉置玲央さんのコメント】
――演じる上でどんなことを意識していますか?
本当に多種多様なキャラクターの濃い人たちがいる中で、他の人たちと比べれば、少し一歩引いてるというか、ちょっと何か過去があるんじゃなかろうかという部分を担わせていただいている役だなと思っています。管理栄養士の葉子さんとの関係性を築きながら、食べるということや罪を償うということに対しての思いが、全5話の中で少しずつ芽生えていく。きちんと他人も受け入れられるし、考えを変えていけることができる人物。その変化が果たして罪を償うこととイコールなのかはまだわからないですけど、そういう人物かなって思って演じています。
――第3話の撮影中で印象に残っているエピソードはありますか?
めちゃくちゃおいしかったですよドーナツ。特に揚げたてが! だから、よく出演者同士でも話すんですけど、刑務所内であんないわゆる“ごちそう”を食べられちゃうということは、受刑者の方々にとってやっぱり食べることはなによりの娯楽なんだと。ドーナツに限らず食べることの意味とかすばらしさとか、“食事”と命のかかわりを教えてくれる。そんなことを、あのドーナツは役を演じる僕らに教えてくれました。同時に、それはこのドラマのものすごく大切なテーマなんじゃないかなと思っているので、あのドーナツを食べてそんなことを考えたことがすごく印象に残っていますね。
――小池さんとのお芝居の感想は?
やっぱりエネルギーがありますよね。僕が演じる川口は抱えているものがたくさんあるので、そんな後ろめたさというか、「本当にこれでいいんだろうか」みたいな思いを抱えながらずっとお芝居しています。そうなると、そんなつもりはなくてもやっぱり控えるというか「陰」というか、“こらえるお芝居”になっていくんです。でも、否応なしに元気印の葉子さんがパワフルなエネルギーを炊場の中に持ち込んでくださるので、すばらしいなやっぱりすごいなと思わされました。
撮影現場の雰囲気はめちゃくちゃいいと思いますよ。受刑者同士も、葉子さんとも、みんな仲いいですね。そんなふだんの関係性もお芝居にもちゃんと生きてるんじゃないかと感じます。
――今後の見どころは?
僕は、川口は“家族に対する気持ち”にすごく強いこだわりがある役だと思っています。第4話・第5話では、なぜ川口が刑務所に入ることになってしまったのか、罪とどう向き合っていくのか、そして家族という存在にどんな思いを抱いているかというところが描かれていくので、そこにぜひ注目して見ていただけるとうれしいなと思っています。
【第1話~第3話 一挙再放送!】6月17日(水)※16日(火)深夜
第1話「コロッケ大爆発」 午前0時35分〜
第2話「俺んちのカレー」 午前1時20分〜
第3話「ドーナツはボーナス」午前2時05分〜
※6月13日(土)は放送休止のため、第4話は6月20日(土)に放送予定です。
【物語】
銀林葉子(小池栄子)は高級イタリアン店の超一流シェフ。数々の賞を受けて店は繁盛していたが、店のオーナーが売り上げを全て持ち逃げし、閉店の憂き目に遭う。子供2人を抱え、急きょ決まった就職先は地元の男子刑務所だった。刑務所の管理栄養士としての葉子の仕事は、毎月の献立の作成など事務仕事がメインだが、炊場(炊事工場の略)から呼び出しがかかれば駆けつけなければならない。「みょうがはどこまでむくんですか?」「コロッケが爆発しました!」料理初心者の受刑者たちが朝・昼・晩に行う調理では、ツッコみたくなることばかりが起きる。見た目がいかつく最初は近寄るのも怖かった葉子だが、彼らが必死で頑張る姿とのギャップに、頭を抱えながらもつい笑ってしまう。
刑務所の食費は、1人あたり1日三食で543円。ひと月分の献立を決める給食会議では、しゃくし定規な入江総務部長(生瀬勝久)や事なかれ主義の用度課長と時にけんかしつつ、炊場担当のクールな杉山刑務官(中村蒼)とともに、献立に知恵を絞る。「七夕カレー」「イカフライレモン」「激ウマドーナツ」「うちのから揚げ」葉子の創意工夫の新メニューは、受刑者たちの胃袋もハートもつかんでいく。
ある日、葉子たちに見送られ出所したばかりの受刑者が再犯で捕まるというニュースが流れる。ショックを受ける葉子だが、再犯率の高さを知り、理解者の名取所長(國村隼)に後押しされながら、食をとおした更生への道を探る決意をする。
「人は果たして本当に変わることができるのか」「食をとおしていったい自分は何ができるのか?」かつてミシュランを目指した葉子の“ムショラン三ツ星”への新たな挑戦が始まる!
土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」(全5回)
毎週土曜 総合 午後10:00~10:45
※NHK ONEでの同時・見逃し配信予定(ステラnetを離れます)
※6月13日(土)は放送休止のため、第4話は6月20日(土)に放送予定です。
毎週水曜 総合 午前0:35~1:20 (火曜深夜)(再放送)
原作:黒栁桂子『めざせ!ムショラン三ツ星』
脚本:鈴木香里、服部隆、青塚美穂
音楽:SHINCO(ラップボーカルRachel)、遠藤浩二
主題歌:Chilli Beans. 「breath」
語り:ヒコロヒー
出演:小池栄子、中村蒼、ともさかりえ、玉置玲央、関口メンディー、小坂菜緒、葉山奨之、板橋駿谷、パンツェッタ・ジローラモ、ひょうろく、DOTAMA、山内圭哉、河相我聞、石川萌香、川口和空、三宅弘城、温水洋一/塚本高史、生瀬勝久/國村隼 ほか
制作統括:渡邊竜、髙橋練、谷口卓敬
プロデューサー:勝木孝
演出:本橋圭太、瀬野尾一
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK、松竹