6月27日(土)に最終話を迎える土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」。
刑務所に勤務する現役の管理栄養士・黒栁桂子氏による傑作ノンフィクションをもとにドラマ化。刑務所内の知られざる食のありようを描いた、全く新しい“刑務所社会派コメディードラマ”です。
腕利きのイタリアンシェフとして名をはせた主人公・葉子(小池栄子)は、ふとしたことから刑務所の管理栄養士として働くことに。塀の中の刑務官や受刑者たちとのトラブルや騒動を乗り越えていきます。

小池栄子さん演じる葉子を刑務所の管理栄養士として採用した所長・名取恒太朗役の國村隼さんと、第4話ラストで突然死した受刑者・竹田照男役の温水洋一さんからコメントが届きました。
また、最終話のゲストとして、現役女子プロレスラーの安納サオリさんと朱里さんが出演します。NHKドラマ初出演となるお2人からのコメントもあわせてご紹介します。


刑務所所長・名取恒太朗役/國村隼

濱崎刑務所所長。濱崎刑務所をモデル刑務所として改革しようとする中、葉子の経歴に興味を持ち採用する。イタリア通で料理が得意。過去の受刑者とのトラブルで左腕に深い傷跡がある。

【國村隼さんのコメント】

――名取所長を演じる上でどんなことを意識していましたか?

名取さんは一言で言うと生来とても生真面目な方。規律を重んじるし、自分も他人もそれをきっちり守らないと気が済まない、とても厳しい刑務官だったと思います。私自身はと言えば決まり事が大嫌いで天邪鬼あまのじゃくなところがあるので、そこは全く正反対な人物ですね。

ただ、名取さんは厳格だった若い頃と比べて、“人間の弱さ”を知った現在、その人にそれぞれに応じたコミュニケーションを取っていくことが大事だと考えるようになってきます。受刑者たちにはなんとか社会に復帰して生きていけるだけの強さを持ってほしいけど、もしダメだったらまた戻ってくる事も有ろう、というような、そういうちょっと変わった愛情の持ち方をしてるんじゃないかなと思います。

そんな理想を追い求める中でみつけたのが葉子さんだったんでしょう。彼女の負けん気の強さや料理人としての自負、自分が作る料理に対する強い思いを感じて、彼女なら社会復帰へとつながるすいじょうを作り上げてくれるかもしれないと考えた。ただ、組織の中での協調性はないだろうなと、名取さんは多分そこまで分かってたんじゃないかな(笑)。

――印象に残っているシーンはありますか?

花壇のシーンは実際の刑務所で撮らせてもらったんですが、本当に中庭のようなスペースがあって、そこの一角に撮影のために花壇を作ったんです。無彩色の刑務所の中で、花壇の花のいろんな色がれいに映えました。当然撮影が終わったら元に戻されて無くなるんですが、ちょっと寂しい気がしましたね。

こういう1人のキャラクターを芝居で表現する仕事をしていますと、自分一人で台本と向かい合う作業を通してイメージしてきたものが、実際の撮影現場でふっと変わってくる、ということがあるんです。「刑務所の中にこの花壇を作った人が名取さんなんだ」「こういうものを作る人なんだ」みたいなことを感じることで、理屈ではない部分で名取さんの側面を想像することができました。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

ここまで見てくださった皆さん、ありがとうございます。この後、葉子さんは思いもかけないトラブルに巻き込まれたり、炊場のメンバーに大変なことが起こったり。あと私、名取の過去が描かれて一体どんな人となりだったかっていうのもわかってきますので、ますます目が離せなくなります。どうぞ最後まで見届けてください。


受刑者・竹田照男役/温水洋一

炊場で働く受刑者の最年長。万引きを繰り返す累犯者で、今回の実刑が5回目になる。
食べることが大好きで、他人が食事を残すと気になってかたがない。人なつっこいが、人生をどこかで諦めている。

【温水洋一さんのコメント】

――第4話は、竹田が刑務所内で突然死するという展開で締めくくられます。

僕もちょっと衝撃でした(笑)。「出演は第4話まで」と聞いてはいましたが、何の予備知識もなく台本を順番に読み進めていったら「あれ、俺死んだ!」って思って。だから視聴者の方も「何の伏線もなく死んじゃった!」とびっくりされたかもしれないですね。でも、実際に刑務所の中で刑期中に亡くなる方はいらっしゃいますし、そのまま無縁仏になるケースも多いと思うんです。そういう話はニュースにはならないけど、ドラマを通して想像していただけたらと思います。

個人的には、竹田の書きかけの手紙がいつか娘さんに届いて、出所に向けて頑張っていた姿が伝わればうれしいですね。

――役作りで工夫したことはありましたか?

今回、受刑者役なので髪を五分刈りにしました。実に中学以来です。散髪屋でバリカン入れる時は、どんな感じになるのか、また生えてくるのか。不安でした。しかし、これから受刑者なんだ! と身が引き締まりました。

「役で坊主頭にしたんだよ」と周りに言ったら、「もともと、無いから変わんないよ」と笑われました。
撮影を終えた今も七分刈りにカットしてます。夏は暑いですから。

――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

刑務所は“罪を償うために服役する場所”で、ものすごく厳しいイメージでした。しかし、この作品を通して“更生した受刑者をもう一度社会に送り出す場所”でもあるということを初めて知りました。登場人物たちが第二の人生をどう歩み出すのか。特に最終話は、玉置玲央さん演じる川口ですね。ぜひ楽しみにしていただきたいです。

現場では、「ぜひシーズン2もやりたいね」と小池栄子さんはじめみんなでよく盛り上がっていました。まあ僕は死んでしまったのでもう出られませんが(笑)、これからも「ムショラン三ツ星」を応援していただけたら幸いです。


最終話のスペシャルゲストは、安納サオリ&朱里!

6月27日(土)放送予定の最終話に、現役女子プロレスラーの安納サオリさんと朱里さんが、スペシャルゲストとして出演します。銀林葉子の最後のドラマにお2人がどのような形で参戦するか……? ぜひご期待ください!

【安納サオリさんのコメント】※テレビドラマ初出演

この度、「ムショラン三ツ星」に出演させていただきました、プロレスラーの安納サオリです!
普段はリングの上で表現していますが、久しぶりの映像作品はとても新鮮で、改めてお芝居が大好きだなと実感しました。私の出演シーンは思わず笑顔になれる温かさがあふれる空間です。ぜひご覧ください!

【プロフィール】

あのう・さおり

2015年5月にアクトレスガールズでデビュー。同団体のエースとして、18年11月に初代AGW王者に君臨。20年以降フリーで活躍し、23年以降はスターダムマットに参戦、なつぽいとのタッグでゴッデス王座、ワンダー王座を初戴冠する。

【朱里さんのコメント】※NHKドラマ初出演

普段はプロレスラーとして活動していますが、俳優業にも挑戦している私にとって、撮影現場では新しい発見がたくさんあり、とても貴重な経験になりました。このような機会をいただけて本当にうれしく、多くのことを学ばせていただきました。普段なかなか触れることのない世界を知る機会となり、放送を楽しみにしています。ぜひご覧いただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

【プロフィール】

しゅり

第6代現IWGP女子チャンピオン。2008年10月にハッスルでデビュー。同時にキックボクシングや総合格闘技でも活躍。
19年からプロレスに復帰し、22年には女子プロレス大賞を受賞。25年4月にIWGP女子チャンピオンとなり、一度陥落するが10月に奪還する。


6月27日(土)放送予定
最終話「ラストレシピ」あらすじ

受刑者・竹田(温水洋一)を巡る突然の出来事にショックを受ける葉子(小池栄子)だが、竹田が娘にから揚げを作りたいと思っていたことを杉山(中村蒼)から聞き、気持ちを切り替える。数日後、刑務所を一般の人に公開する矯正展に炊場チームも出店することになり、葉子は新しいドーナツ作りを決意する。矯正展に向けて意気上がる炊場にテレビ局の取材が入ることになるが、テレビ放送が思わぬ事態を引き起こす。


【物語】
銀林葉子(小池栄子)は高級イタリアン店の超一流シェフ。数々の賞を受けて店は繁盛していたが、店のオーナーが売り上げを全て持ち逃げし、閉店の憂き目に遭う。子供2人を抱え、急きょ決まった就職先は地元の男子刑務所だった。刑務所の管理栄養士としての葉子の仕事は、毎月の献立の作成など事務仕事がメインだが、炊場(炊事工場の略)から呼び出しがかかれば駆けつけなければならない。「みょうがはどこまでむくんですか?」「コロッケが爆発しました!」料理初心者の受刑者たちが朝・昼・晩に行う調理では、ツッコみたくなることばかりが起きる。見た目がいかつく最初は近寄るのも怖かった葉子だが、彼らが必死で頑張る姿とのギャップに、頭を抱えながらもつい笑ってしまう。
刑務所の食費は、1人あたり1日三食で543円。ひと月分の献立を決める給食会議では、しゃくし定規な入江総務部長(生瀬勝久)や事なかれ主義の用度課長と時にけんかしつつ、炊場担当のクールな杉山刑務官(中村蒼)とともに、献立に知恵を絞る。「七夕カレー」「イカフライレモン」「激ウマドーナツ」「うちのから揚げ」葉子の創意工夫の新メニューは、受刑者たちの胃袋もハートもつかんでいく。
ある日、葉子たちに見送られ出所したばかりの受刑者が再犯で捕まるというニュースが流れる。ショックを受ける葉子だが、再犯率の高さを知り、理解者の名取所長(國村隼)に後押しされながら、食をとおした更生への道を探る決意をする。
「人は果たして本当に変わることができるのか」「食をとおしていったい自分は何ができるのか?」かつてミシュランを目指した葉子の“ムショラン三ツ星”への新たな挑戦が始まる!


土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」(全5回)

毎週土曜 総合 午後10:00~10:45
NHK ONEでの同時・見逃し配信あり (ステラnetを離れます)
毎週水曜 総合 午前0:35~1:20 (火曜深夜)(再放送)

原作:黒栁桂子『めざせ!ムショラン三ツ星』
脚本:鈴木香里、服部隆、青塚美穂
音楽:SHINCO(ラップボーカルRachel)、遠藤浩二
主題歌:Chilli Beans. 「breath」
語り:ヒコロヒー
出演:小池栄子、中村蒼、ともさかりえ、玉置玲央、関口メンディー、小坂菜緒、葉山奨之、板橋駿谷、パンツェッタ・ジローラモ、ひょうろく、DOTAMA、山内圭哉、河相我聞、石川萌香、川口和空、三宅弘城、温水洋一/塚本高史、生瀬勝久/國村隼 ほか
制作統括:渡邊竜、髙橋練、谷口卓敬
プロデューサー:勝木孝
演出:本橋圭太、瀬野尾一
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK、松竹


ドラマの原作者で、刑務所の現役管理栄養士・黒栁桂子さんのインタビューが月刊誌『ラジオ深夜便』に掲載されています。刑務所の献立メニューで人気の「いかフライレモン風味」「ごくうまドーナツ」のレシピも紹介しています。

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