6月28日よりスタートするプレミアムドラマ「勿忘わすれなぐさの咲く町で~安曇野診療記~」。
本作は、信州・安曇野の総合病院を舞台に、高齢者医療の現場に向き合う若き医療従事者たちの姿を描く、心温まる医療ヒューマンドラマだ。

主人公の月岡美琴(福本莉子)は、地方の病院で働く3年目の看護師。日々、高齢者医療の厳しい現実に直面しながらも、懸命に患者と向き合っている。そんな彼女の前に現れたのが、不器用ながらも誠実な新人研修医・桂正太郎(菅生新樹)だった。

信州出身の美琴と、東京で育った正太郎。育った環境も価値観も異なるふたりは、安曇野の自然豊かな町とそこに暮らす人々との関わりを通じて、次第に心の距離を縮めていく。
やがて明らかになる、それぞれが抱える“秘めた思い”と“過去の傷”。ふたりが辿たどり着く答えとは――。

“勿忘草が咲く”この町で紡がれるのは、かけがえのない日々の記憶と、人と人とのつながりの物語。“忘れないこと”の意味を問いかけながら、安曇野の四季折々の美しい風景とともに、繊細で丁寧な演出で描き出していく。

信州・安曇野で撮影された本作。
今回はロケ地の魅力にも触れつつ、主演の福本莉子さん、菅生新樹さん、そして原作者の夏川草介さんから寄せられたコメントを紹介する。


【主演 月岡つきおかこと役 福本莉子さんのコメント】

とても印象に残っているせりふがあります。それは「例え病気が治せなくても私たちには出来ることがある」という趣旨のせりふなのですが、延命をするのか、看取りをするのか、そういう高齢者医療の現場での選択は、本当に答えがないんだなって思うんです。毎日、原作を読んだり演じながら考えているのですが、それでも答えが出ない。でもそれで諦めるのではなく、人と人とのコミュニケーションが医療現場では1番大事なんだと思いました。この作品の舞台の安曇野は、空が広いのと、アルプスがすごくきれいで癒やされます。あとご飯が本当においしいです。撮影が早く終わった日に、おそばと馬刺しを食べたのですが、もう何食べてもおいしい。水がおいしいからだと思います。そんな安曇野の魅力もたくさん詰まっています。ぜひ、放送を楽しみにお待ちください。


【新人研修医 かつらしょうろう役 菅生新樹さんのコメント】

地域医療って具体的に都市部の医療と何が違うのって思われる方々もいらっしゃると思うんですが、このドラマではそれが何かということが丁寧に描かれています。都市部の大病院とか大学病院では手術の件数とか研究成果も大事だと思うんですが、地域の高齢者医療となると重要な部分というのは変わってきます。でもどちらの医療現場にも共通する点があることを知りました。さまざまなドクターにお話を伺う中で、やりがいはどの方も、患者さんからありがとうといわれるときだと言われました。地域医療ではどんな「ありがとう」があるのか、そのモチーフを描くのに安曇野は格好の場所なんだと思います。医療を巡る環境はもちろん、僕が演じる正太郎は花が大好きなので、豊かな自然の美しさは目を見張るものがあります。それが作品にリアリティを加えていると思います。その点にもぜひご注目ください。


【原作 夏川草介さんのコメント】

原作・夏川草介さん(中央)

自分の作品の中で「唯一の医療小説」。それがこの物語の、私の中での位置づけです。私自身が医療現場で直面した具体的な問題をテーマに据え、徹底してそこに焦点を当て続けることを心がけた作品だからです。ドラマでは美しく描かれがちな医療現場の描写についても、「医療に関しては絶対にうそは書かない」と決めて、脚本の監修に携わりました。作中に取り上げたテーマは依然として現場に立ちはだかっていますが、問題が困難だからといって、悲観や絶望を伝えたいわけではありません。正解はありませんが、私なりの希望はしっかりと描いたつもりです。今回のドラマは信州・安曇野の美しい風景や、沢山の花々が登場します。長野県に住んでいる人にとっては当たり前の景色かもしれませんが、県外から移り住んできた私には多くの驚きと感動を与えてくれました。花や山にも注目しながら、ドラマを楽しんで頂ければ幸いです。

【プロフィール】

なつかわ・そうすけ

1978年、大阪府生まれ。
信州大学医学部医学科卒業。現役の医師として長野県の地域医療の最前線の現場に従事するかたわら、小説家として活動。
2009年、『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。
同作は本屋大賞第2位となり、映画化もされ大きな話題を呼ぶ。
代表作に『神様のカルテ』シリーズ、『本を守ろうとする猫の話』、『臨床の砦』、『スピノザの診察室』など。2024年、『スピノザの診察室』では京都本大賞も受賞。


【あらすじ】
信州松本の国立大学の看護学部を卒業した月岡美琴(福本莉子)は、安曇野にある小さな総合病院の内科病棟のナースとして忙しい日々を送っている。そこへ同じ大学を卒業した新人研修医がやってくる。彼の名は桂正太郎(菅生新樹)。“花瓶の水を換えたいんですが”……出会って最初の会話は正太郎からの医師としては珍しい質問。聞けば彼は東京の生花店の生まれで、とにかく花が好きらしい。花になど詳しくない美琴とかみ合わない会話をする正太郎。その不思議な言動に、美琴は戸惑いを覚える。
ところが、少々変わり者と言われている消化器内科指導医の三島(吹越満)や“死神”という謎の異名を持つ循環器内科指導医の谷崎(内藤剛志)の前でも冷静に振る舞い、臆せずものを言う正太郎の姿に美琴は徐々に興味を抱くようになっていく。しかし、そこは未曽有の高齢化に直面する地方の小病院。延命か看取りか、医療のあり方を巡って正太郎と指導医たちの哲学が毎日のようにぶつかり合うなか、さまざまな困難が美琴と正太郎の前に立ちはだかっていく……。


プレミアムドラマ「勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~」(全8話)

6月28日(日) 放送スタート
毎週日曜 NHK BS 午後10:00~10:45

※北中米W杯編成のためNHK BSが先行放送となります。

BSP4Kは、7月26日(日)放送スタート
毎週日曜 BSP4K 午後10:00~10:45

原作:夏川草介
脚本:羽原大介
音楽:コトリンゴ
出演:福本莉子・菅生新樹/土村芳、田辺桃子、白河れい、おかやまはじめ、広岡由里子、沢栁優大、瀬戸利樹、村岡希美、中山翔貴、糸瀬七葉
野波麻帆、山下容莉枝/本田博太郎、富田靖子/吹越満・内藤剛志 ほか
(ゲスト) 第1・2話:長野博、白石加代子、高橋ひとみ、神保悟志、前田亜季
第3・4話:中島ひろ子、長野凌大
第5・6話:平泉成、杉田かおる
第7・8話:六平直政、大方斐紗子、三浦貴大、宇梶剛士 ほか
制作統括:石井満梨奈(AX-ON)、樋口俊一(NHK)
プロデューサー:元信克則(ユニオン映画)
演出:池澤辰也、長沼誠、長尾くみこ

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