5月23日(土)からスタートした土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」は、刑務所内の知られざる食のありようを描いた、現役の刑務所に勤務する管理栄養士・黒栁桂子氏による傑作ノンフィクションをドラマ化。
腕利きのイタリアンシェフとして名をはせた主人公・葉子(小池栄子)が、ふとしたことから刑務所の管理栄養士として働くことに。塀の中の刑務官や受刑者たちとのトラブルや騒動を乗り越える姿を描く、全く新しい“刑務所社会派コメディードラマ”です。

また、5月30日に放送する第2話に、濱田マリさんが出演します。関口メンディーさん演じる受刑者・尾藤護の母親役を演じます。

主演の小池栄子さんからのコメントをご紹介します。


銀林葉子役/小池栄子

一流イタリア料理店の腕利きシェフ。イタリアで名シェフ・ロレンツォの元で修業しミシュラン三ツ星を目指していたが、ひょんなことから男子刑務所の管理栄養士に転職。
受刑者たちと一緒に調理することになる。シングルマザーで子供2人と同居している。

【小池栄子さんのコメント】

――主人公の葉子はどんな役柄ですか?

とても明るい性格ですね。ポジティブなところは自分自身とも似ていると思います。
実際に、このドラマの原作者で主人公のモデルの黒栁桂子さんが現場にいらっしゃったのですが、表情と声のトーンですごくポジティブな方だとすぐわかりました。“刑務所の栄養士”というのはなかなか難しい仕事だと思います。ただ、このポジティブさと明るさだったら、受刑者の皆さんとも1対1の人間同士としてお付き合いができる方なんだなとリスペクトを感じました。そういう人物を目指して演じさせてもらっています。

――演じる上でどんなことを意識しましたか?

実は正直なところ、この役柄をお引き受けするか、最初はすごく葛藤しました。
受刑者の裏には、今もなお傷が癒えてない人がいるという大前提を踏まえないと、ドラマを見て嫌な思いをする方や過去のつらい経験を思い出す方がいらっしゃるだろうなと。ドラマのテイストもかなりポップなので、楽しい、いいお話という印象だけが伝わらないようにしなければと思いました。

――第1話で印象に残っているシーンはどこでしょうか?

刑務所の初出勤で自転車で向かうところですね。撮影の時、監督に「やばいよ、やばいよ!」と叫びながら自転車で走る人いますかね? 大丈夫ですかね?と相談したんです。監督は「大丈夫、大丈夫」と言うのでそのまま撮影したのですが、仕上がりを見てすごく納得しました。銀林葉子というキャラは、ちょっと抜けているところがあって、子供たちにも助けられたりしていて、でもその辺がとてもチャーミングに見えて、単に強さやポジティブさだけではない彼女のキャラクターになっていると感じました。

――ドラマの今後の見どころは?

舞台である濱崎刑務所は「おいしい給食が出る」のが評判の刑務所なので、月に1度郷土料理を入れるのが決まりです。第2話では、葉子が「刑務所の中にいると季節を感じられないから、給食に季節感を取り入れよう」とさらなるアイデアを出して、みんなで知恵を絞って完成を目指す……というストーリーが描かれます。それがまたドラマのラストにもつながってきたりするんです。
ちなみに第2話の撮影現場で出ました「カレー」や「イカフライレモン」、それに第3話の「豆腐ドーナツ」は料理指導の方が作っているんですが、絶品でした。毎話どのような料理が出てくるか、そのあたりも楽しみにしていただけるとうれしいです。


第2話に、濱田マリさんがゲスト出演します。

とうこずえ役/濱田マリ

受刑者・尾藤護(関口メンディー)の母親。母1人子1人の家庭で、尾藤が幼いころから仕事に出ていたため、不在の時間が長かった。犯罪を繰り返し服役中の息子の素行に心を痛めている。面会時にはつい色々としゃべりすぎ、息子とけんかになることも。息子が出所後、自分の犯した罪をきちんと償い、いつか一緒に生活できれば……と願っている。

5月30日(土)放送予定
第2話「俺んちのカレー」あらすじ

葉子(小池栄子)は刑務所のひと月分のメニューを決める給食会議に向けて準備を始める。予算は1人分が3食で543円。バナナやみりんなど使えない食材や決まりもある。
会議当日、厳格な入江総務部長(生瀬勝久)が献立のイカフライレモンに難色を示すが、名取所長(國村隼)の助けで何とか認めてもらう。その頃受刑者の尾藤(関口メンディー)が、濱崎刑務所の麦メシの量が他の刑務所より少ないとクレームを言い出す。

第2話放送の直前にも第1話を再放送します!

5月30日(土) 総合 午前1:20~2:05 (29日深夜)


【物語】
銀林葉子(小池栄子)は高級イタリアン店の超一流シェフ。数々の賞を受けて店は繁盛していたが、店のオーナーが売り上げを全て持ち逃げし、閉店の憂き目に遭う。子供2人を抱え、急きょ決まった就職先は地元の男子刑務所だった。刑務所の管理栄養士としての葉子の仕事は、毎月の献立の作成など事務仕事がメインだが、炊場(炊事工場の略)から呼び出しがかかれば駆けつけなければならない。「みょうがはどこまでむくんですか?」「コロッケが爆発しました!」料理初心者の受刑者たちが朝・昼・晩に行う調理では、ツッコみたくなることばかりが起きる。見た目がいかつく最初は近寄るのも怖かった葉子だが、彼らが必死で頑張る姿とのギャップに、頭を抱えながらもつい笑ってしまう。
刑務所の食費は、1人あたり1日三食で543円。ひと月分の献立を決める給食会議では、しゃくし定規な入江総務部長(生瀬勝久)や事なかれ主義の用度課長と時にけんかしつつ、炊場担当のクールな杉山刑務官(中村蒼)とともに、献立に知恵を絞る。「七夕カレー」「イカフライレモン」「激ウマドーナツ」「うちのから揚げ」葉子の創意工夫の新メニューは、受刑者たちの胃袋もハートもつかんでいく。
ある日、葉子たちに見送られ出所したばかりの受刑者が再犯で捕まるというニュースが流れる。ショックを受ける葉子だが、再犯率の高さを知り、理解者の名取所長(國村隼)に後押しされながら、食をとおした更生への道を探る決意をする。
「人は果たして本当に変わることができるのか」「食をとおしていったい自分は何ができるのか?」かつてミシュランを目指した葉子の“ムショラン三ツ星”への新たな挑戦が始まる!


土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」(全5回)

毎週土曜 総合 午後10:00~10:45
NHK ONEでの同時・見逃し配信予定(ステラnetを離れます)
毎週水曜 総合 午前0:35~1:20 (火曜深夜)(再放送)

原作:黒栁桂子『めざせ!ムショラン三ツ星』
脚本:鈴木香里、服部隆、青塚美穂
音楽:SHINCO(ラップボーカルRachel)、遠藤浩二
主題歌:Chilli Beans. 「breath」
語り:ヒコロヒー
出演:小池栄子、中村蒼、ともさかりえ、玉置玲央、関口メンディー、小坂菜緒、葉山奨之 板橋駿谷、パンツェッタ・ジローラモ、ひょうろく、DOTAMA、山内圭哉、河相我聞、石川萌香、川口和空、三宅弘城、温水洋一/塚本高史、生瀬勝久/國村隼 ほか
制作統括:渡邊竜、髙橋練、谷口卓敬
プロデューサー:勝木孝
演出:本橋圭太、瀬野尾一
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK、松竹