6月14日(日)、川崎市の日本医科大学で連続テレビ小説「風、薫る」に出演中の上坂樹里さん(大家直美役)、生田絵梨花さん(玉田多江役)によるスペシャルトークショーが開催されました。

主催はNHK横浜放送局、司会は夕方のニュース番組「首都圏ネットワーク」を担当している、NHKの安藤結衣アナウンサー。会場には看護学生約100人を含む、400人あまりの来場者が詰めかけ、大盛況となりました。

盛大な拍手の中でゲストのお2人が登場し、トークショーがスタート。ステージと客席の距離も近く、会場は熱気に包まれました。
(NHK財団はこのステージ制作を担当しました)


直美と多江の変化

まず、直美の役どころについてトークが展開されました。

上坂さんは、「生きることに貪欲で、プライドも捨てる強さを持った人物。仲間とふれあうことで少しずつ変わっていく姿を意識して演じています」と語りました。
一方、生田さんは「直美は一見、ツンとして淡々としているように見えますが、それは心のよろいであり生きるすべ。心を許した人には愛情深く優しい人物だと思います」と、多江として、そして視聴者としての視点からコメントしました。

ドラマ初期の直美と多江の関係は台本でも“バチバチ”とした緊張感のあるものだったといいます。

生田さんはその空気感を出すため「負けちゃいけない! 誰とも話さないぞ」と気合いを入れて現場に臨んだそうですが、共演者が優しく、現場がとても温かく楽しい雰囲気だったので、決意とは裏腹に自然と会話も増えてしまったそうです。撮影が進むにつれて、上坂さんともお互いの役について「丸くなったね」と言い合っていたことも明かされました。

多江について、生田さんは「医師の家に生まれ、医療への強い志と、期待に応えようとする気持ちから、最初は気の強さが際立つ人物でした。でも、自分が看護される立場になる経験から、自分の弱さや素直な感情を出せるようになりました」と説明。最近は仲間からいじられることもあり、「その変化を楽しみながら、ほっこりした気持ちで演じています」と語りました。

看護に対する印象について問われると、

上坂さんは、「撮影にあたり、看護の先生から指導を受け、医療的な処置だけではなく、患者さんに寄り添い気持ちを察することの大切さを実感しました。現代の看護師の方々への感謝の気持ちがより強くなりました」と話します。

生田さんは、「看護は誰からも感謝される仕事だと思っていましたが、明治時代には偏見もあったと知り驚きました。そのような逆境の中で立ち向かう姿をしっかり演じたい」と語りました。


“朝ドラ”初出演の喜び

お2人とも連続テレビ小説は初出演。上坂さんは“朝ドラ”の出演が一番の夢だったそうで、2,400人を超える狭き門を突破したことを知り、「うれしさを通り越して実感が追いつかない状態でした」と振り返ります。会見発表までは家族にも言えずドキドキしていたそうです。

一方、生田さんは、「今回のオーディションに失敗したと思っていたので、決まったと聞いた時は本当にうれしかった」と話し、「役柄が優等生役と聞いて、今度こそ失敗しないぞ(笑)と決意をしました」と笑いを誘いました。また、ご家族から“ドイツのナイチンゲール病院で生まれたこと”を今回初めて聞き、この役を演じることの不思議な縁に驚いたエピソードも披露されました。


印象に残ったシーンは?

撮影現場は和気あいあいとした雰囲気で、看護学校のシーンでは朝から晩まで一緒に過ごすため、まるで合宿のようだといいます。

一ノ瀬りん役の見上愛さんについては、「明るく現場を引っ張ってくれる存在で頼りになる」とのこと。さらに、健康や美容など、生活便利グッズに詳しい意外な一面も明かされました。

お2人の印象に残っているシーンについて、上坂さんは看護婦見習いの仲間たちと病院の中庭でお弁当を囲むシーンが印象的だったと語ります。“一人ではなく、みんながいるという安心感”があったそうです。生田さんは食卓シーンでの所作に苦労したと振り返りました。

また、直美が髪を切るシーンでは、上坂さん自身が本番で実際にご自身の髪をカットしました。初めて自分で髪を切る経験に、緊張と覚悟を持って臨んだ貴重な経験になったとのことです。

観客からの質問コーナーでは、ドラマの「observe」にからめて、「つい観察してしまうことは?」という問いに対し、なんと2人とも“他人の耳たぶ”と回答! 耳たぶの形の違いに興味があるという共通点に、会場は大いに盛り上がり、2人の相性の良さがうかがえるエピソードでした。


トークショーの最後は、来場者との記念撮影で締めくくられ、和やかな雰囲気の中でイベントは幕を閉じました。この模様は7月5日(日)、総合テレビ・午後1時05分~「首都圏いちオシ!」(首都圏向け)で放送予定です。ぜひご覧ください。

(取材・文 展開・広報事業部 冨澤緑)

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