ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、清水さぶろう役の坂東彌十郎さんと、一ノ瀬美津役の水野美紀さんから第27回の振り返りをご紹介!


坂東彌十郎さん振り返り

――卯三郎が美津(水野美紀)をみずで雇うことにした理由は、何だったと思いますか?

彼女自身の面白さもあるでしょうし、りん(見上愛)との関係性も多少は影響しているかもしれません。1番大きいのは、「この人は、リターンをくれるかもしれない」(笑)と思ったからでしょうね。実際、お箏を弾いてもらって……言い方は良くないですけど、ちゃんと客寄せになっている。日本の文化に外国の人が興味を持って、店に入ってきてもらえる。これは完全にリターンですよね。

――そう考えると、瑞穂屋に出入りしているシマケン(島田健次郎/佐野晶哉)についても、卯三郎はリターンを期待しているのでしょうか?

していると思います(笑)。だって、本も自由に読ませていますからね。

――それにしても、武家の娘だった美津が、自然と店に馴染なじんでいましたね。

そうですよね。(美津を演じている)水野さんが本当に素敵すてきなんですよ。お箏も一生懸命稽古されていましたし、僕は今作で水野さんと初めてご一緒したのですが、瑞穂屋に「雇ってください」とやって来たときの美津の威圧感と、外国の人とも対等にやりとりできるチャーミングさ、その両方を持っていらっしゃるんです。とても魅力的だなと思いました。美津という人物そのものが、本当に面白いですよね。


水野美紀さん振り返り

――お箏の練習はいかがでしたか?

お箏は、小さいときに少しだけ習っていました。すっかり忘れていましたが、一心不乱に弾いているうちに、身体が思い出してきて。それで、少しずつ自分が上達していく感覚がめちゃくちゃ楽しくて、夢中になって練習していました。お箏の音がまた癒やされるというか、お正月気分になる(笑)。今は化学繊維の糸が普及していますが、この時代は絹しかなかったから、本番の日だけ絹の糸を張って使わせていただきました。やっぱり響きが全然違いますね。