ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、足利あしかが義昭よしあき役の尾上右近さんから!


尾上右近さんの第17回振り返り

――武田信玄(髙嶋政伸)を頼りながら、義昭は「真の将軍になりたい」と言っていましたが、義昭が持つ真の将軍像とは、どんなものだと思いますか?

織田信長(小栗旬)と出会ったころの義昭には、試さないとわからなかったことがいっぱいあったと思います。失敗を重ねる中で、将軍という存在が今後どうあるべきかと考えたときに、きちんと命令をすることができるのが将軍である、という答えに行きつく。まあ黒いと言えば、黒いのかもしれませんが、そういう腹のくくり方ができるようになったのだと思います。

信長とたいする中で、苦いものもたくさん味わってきた義昭が、胸を張って「自分は将軍だ」と言えるようになった。人と関わるときに一線を引いて政治家としての自分に徹するフェーズに入った段階で出会ったのが、信玄だったのではないかと思います。

――信長と関わって苦い思いをしたから義昭は成長したんですね。

そうだと思いますよ。もしかしたら、精神的には恋心みたいな感じかもしれません。一度、しっかりと失恋を味わったから、奥行きのある、冷たさもちゃんと持てる男になった義昭、という(笑)。そういったところからも、僕は「豊臣兄弟!」に青春を感じますね。