小栗忠順生誕200年にあたる2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」。
このたび、小栗を子どものころから知り尽くした仲間たちを演じる5名のキャストの皆さんが発表されました。コメントが届きましたので、役柄とあわせてご紹介します。
<新たな出演者>
常に一歩先を行く兄貴的存在。生涯を通じた小栗の盟友
栗本鋤雲役/青木崇高
【大河ドラマ出演歴】5作目
第49作「龍馬伝」(2010年)…後藤象二郎役
第51作「平清盛」(2012年)…鬼若→弁慶役
第57作「西郷どん」(2018年)…島津久光役
第61作「鎌倉殿の13人」(2022年)…木曽義仲役

幕府医官・喜多村家の三男。大らかで好奇心旺盛、「おばけ」と呼ばれるほど文武に長けた秀才で、5歳下の幼なじみである小栗はいつも彼に勝てない。やがて奥詰医師の栗本家の婿養子となるが、漢方医ながら軍艦操練所入りを希望したことで蝦夷地へ左遷される。そこで宣教師のカションと交友を深め、蝦夷地の開拓事業に尽力した。その功を認められて江戸に戻され、目付(幕臣の監視役)に抜擢。フランス公使の通訳となったカションと再会し、小栗とともに対仏外交の最前線に立つ。
【プロフィール】
あおき・むねたか
大阪府出身。映画、テレビドラマを中心に幅広く活動。
近年の映画では『るろうに剣心』シリーズをはじめ、『ゴジラ-1.0』、『ミッシング』、韓国映画『犯罪都市NO WAY OUT』など。
NHKのドラマでは「繋がれた明日」、連続テレビ小説「ちりとてちん」、「真珠湾からの帰還」、「はつ恋」、「小野田さんと、雪男を探した男」、「ちかえもん」、「サギデカ」、「3000万」など多数出演。民放のバラエティー番組のMCも務める
【青木崇高さんのコメント】
栗本鋤雲さま。
失礼ながら、この度のお話をいただくまで貴方のことを存じ上げませんでした。
しかし、貴方のその経歴や生き様をたどる中、常に『事の本質』を見極めようとする、知への苛烈なる好奇心を感じました。
それは、時代を超えて私の心をぶち抜き、強く掴んで離しません。
貴方の眼前にいた小栗忠順という人物をしっかりと見据え、「日本の大転換期」をどう生き抜かれたのか。その姿を深く刻み込みたいと思います。
どうぞお見守りください。
次男を小栗家の跡取りに。誠実で頼りになる幼なじみ
駒井朝温役/高橋光臣
【大河ドラマ出演歴】4作目
第49作「龍馬伝」(2010年)…山脇重吉役
第57作「西郷どん」(2018年)…有村俊斎(海江田信義)役
第63作「光る君へ」(2024年)…藤原義懐役

小栗より3歳上の幼なじみで、温和かつ誠実な人柄の旗本仲間。ひと足早く目付に昇進し、小栗の上役となる。遣米使節団に抜擢された小栗には子どもがおらず、何かあった時のために養子を取らねばならなかったが、そこで頼られたのが駒井家。駒井は次男の忠道を小栗家の後継ぎとして送り出すことで、命がけの渡航に出る小栗を支えた。大老・井伊直弼の暗殺「桜田門外の変」では吟味役として事件を裁く。小栗の帰国後、同じ時期に勘定奉行を務めるなど、度々同僚となる。
【プロフィール】
たかはし・みつおみ
1982年生まれ、大阪府出身。2005年に俳優デビューし、初主演の特撮ドラマ「轟轟戦隊ボウケンジャー」で注目を集める。以降、ドラマ「科捜研の女」「下町ロケット」「ブラックリベンジ」などに出演。映画では『真田十勇士』『キングダム』などで存在感を発揮し、近年も映像作品を中心に出演を続けている。NHKでは連続テレビ小説「梅ちゃん先生」、大河ドラマ3作のほか「神谷玄次郎捕物控」スペシャル時代劇「眠狂四郎」など、時代劇から現代劇まで幅広く演じている。
【高橋光臣さんのコメント】
この度、「逆賊の幕臣」にて駒井朝温を演じさせていただきます。激動の時代の中で、最後の最後まで徳川幕府に忠誠を誓った幕臣の一人。その静かな強さと誠実さに深く惹かれています。小栗忠順という稀代の人物を、若い頃より知る存在として、言葉にしない想い、武士の覚悟を大切に演じ、最後まで小栗忠順の歩む道を見続けたいと思います。ぜひご期待ください。
自宅は小栗家のすぐ隣。直情型で武断派の熱き幼なじみ
滝川具挙役/宮野真守
※大河ドラマ初出演

小栗家の屋敷の真隣に住んでいた幼なじみの旗本。若いころは茶目っけのあるムードメーカーだったが、外国奉行、神奈川奉行、京都町奉行と順調に出世し、大目付にまで上り詰める。攘夷の嵐が吹き荒れる京都で、町の治安維持のために奮闘。徳川幕府に絶対的価値を置く滝川は、徳川慶喜が大政奉還をした時も朝廷に政権を返すことに猛反対し、薩摩藩の江戸での挑発行為にも、薩摩討伐を強硬に主張した武断派であった。戊辰戦争では、小栗と同じく新政府軍への徹底抗戦を主張する。
【プロフィール】
みやの・まもる
1983年生まれ、埼玉県出身。声優・俳優・アーティスト。2001年、NHKの海外ドラマ「私はケイトリン」の吹き替えで声優デビュー。以降、「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」主演をはじめ、数々のアニメ・映画・吹き替え作品で活躍する。俳優としては、劇団☆新感線『アケチコ!~蒸気のダイヤ、あるいは狂気の島~』主演やミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』など舞台に出演するほか映画やドラマにも多数出演。NHKでは「大奥season2」、連続テレビ小説「らんまん」などに出演。
【宮野真守さんのコメント】
自身初の大河ドラマ出演になります。このような機会をいただき、とても光栄に思います。膨大な設定資料、綿密な打ち合わせ、入念な事前準備などに、スタッフの皆様の熱意を感じ、プレッシャーを抱きつつも、チームの一員になれる喜びと新たなチャレンジへのやる気に満ち溢れている現在です。私の演じる「滝川具挙」は、「小栗忠順」の幼なじみで、若輩の頃から意見を交わし合い、性質の違いから時にぶつかり合い、幕臣としてのなんたるかを追求していきます。小栗に対しても物語に対しても刺激を与えられる存在であれるよう、誠心誠意臨んでいきたいと思います。
身の処し方が器用でスマート。ちょっと皮肉屋の幼なじみ
朝比奈昌広役/芝大輔
※大河ドラマ初出演

小栗と駒井・滝川らとともに青春時代を過ごした旗本仲間。12代・家慶から13代・家定まで、将軍の側近くに仕える小姓を務めたせいか、失礼のない立ち居振る舞いが身についているのはもちろん、将軍のそばで見聞きした職務上の機密は守るというガードの固さも求められるため、万事につけて如才がない。自分が損をしそうになるとするっと身をかわす器用さがあるが、仕事はきっちりこなすため、長崎奉行や外国奉行、勘定奉行など要職を歴任。特に外交畑で活躍する。
【プロフィール】
しば・だいすけ
1983年生まれ、愛媛県出身。お笑いコンビ・モグライダーのツッコミ兼ネタ作り担当。M-1グランプリ2021、2023で決勝進出を果たした。テレビではバラエティー番組や情報番組を中心に出演している。近年は俳優活動にも取り組み、映画『赤羽骨子のボディガード』、ドラマ「さよならマエストロ」「オクトー」「問題物件」「放送局占拠」など映像作品へも出演。芸人のほか俳優としても活動の幅を拡げている。
【芝大輔さんのコメント】
この度、朝比奈昌広役を演じます芝大輔です。
まず自分に大河ドラマ出演のお話がきた時は驚きで笑ってしまいました。人間は本当にびっくりした時、笑うものなんだなと再認識したのを覚えています。そして自分が昔から好きで興味のあった江戸末期から明治の時代が舞台という事でその世界に入っていけるのが凄く楽しみです。朝比奈は将軍の小姓という武士らしい経歴の人物ですので作法や仕草などもしっかり体現出来るように頑張ります。
小栗家奉公人から三井の大番頭へ。情を取るか利を取るか
三野村利左衛門役/荒川良々
【大河ドラマ出演歴】3作目
第44作「義経」…大日坊春慶役
第58作「いだてん~東京オリムピック噺~」…今松役

庄内藩士の家系に生まれるが、父が浪人となり諸国を放浪。流れついた江戸で小栗家の奉公人となる。読み書きが不自由ながら頭の回転は早く、6歳下の忠順から「リザ」と呼び慕われた。やがて砂糖商の家の婿養子となり小栗家を出ていくと、苦労のすえ両替商に転身。開国による両替業務で才覚を表し、幕府御用達の三井組の大番頭となる。勘定奉行となった小栗の財政政策を民間の立場から支えるが、討幕の勢いが増す中、商人として生き残りをかけた苦渋の決断を迫られていく。
【プロフィール】
あらかわ・よしよし
1974年生まれ、佐賀県出身。1998年に劇団・大人計画に入団し舞台のほか映画やテレビドラマへも出演。
NHKでは連続テレビ小説「あまちゃん」のほか、「大岡越前」、大河ドラマ「義経」「いだてん~東京オリムピック噺~」、「タリオ 復讐代行の2人」に出演。映画『首』『1秒先の彼』『Cloud クラウド』『アット・ザ・ベンチ』、ドラマ「最高の教師」「Dr.アシュラ」「サバ缶、宇宙へ行く」、配信ドラマ「呪怨:呪いの家」での主演など近年も映像作品にも多数出演。
【荒川良々さんのコメント】
今年の2月に衣装、かつら合わせが渋谷のNHKでありました。ワタクシが演じる三野村利左衛門の人物像など貴重な説明があり、約100名程のスタッフの方達と挨拶をしました。その時に感じたことなんですが、皆が面白い作品をつくるぞ! というのがビシビシと伝わってきました。ワタクシもそれに乗っからない手はない!
松坂桃李さんとは初めての共演です。
楽しみでしかありません! まだキャストが発表されてませんが、まさかあの人が出演されるとは……、大河ドラマで共演するとは夢にも思ってませんでした。え!? 誰かって……すみません、発表までしばししばしお待ちを!
この方達が居なかったらワタクシは俳優やってなかったであろうと断言できます!
とにかく面白い大河ドラマになるように一生懸命がんばります!
【出演者発表にあたって/制作統括・勝田夏子チーフ・プロデューサーのコメント】
今回ご紹介する方々は、小栗の生涯を通じた仲間たちです。栗本鋤雲はバディとも言うべき存在。おおらかで規格外の才能を持ち、単身での交渉が許されない幕府外交において、彼だけはフランス人とサシで話す許可を得るほどの人間力がありました。脚本家・チーフ演出・私の3人とも最初に挙げたのが青木崇高さん。イメージぴったりです。また、幼なじみの旗本トリオは多彩な顔触れとなりました。誠実で頼れる駒井朝温には、“朝ドラ”をはじめ松坂桃李さんと何度も共演され、時代劇経験も盤石な演技派・高橋光臣さん。武断派の熱い男・滝川具挙
には、声優界の大スターであり、俳優としても舞台での主演から映像界へと活躍の場を急拡大されている宮野真守さん。皮肉屋で如才ない朝比奈昌広には、M1ファイナリストから大ブレークを果たされた実力派芸人にして、俳優業にも目覚ましい進出ぶりの芝大輔さん。この3人が幼少期からの気安さで小栗にツッコミを入れたり、幕府のうわさ話に沸いたり。責任ある立場になると協力しあうこともあれば、時には対立もしていきます。更に、小栗家を語るのになくてはならない存在が荒川良々さん演じる三野村利左衛門。少年時代の小栗が慕った奉公人で、後に三井の大番頭として小栗の経済政策を支えるのですが、やがてその絆が試されていきます。
互いを知り尽くしている者同士が激動の中で繰り広げる人間模様に、どうぞご期待ください。
2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」
2027年1月~放送予定
【物語】
万延元(1860)年。小栗忠順は、日本初の遣米使節団の中核として米艦ポーハタン号に迎えられ、大海原に乗り出す栄誉を得ていた。一方、日本の軍艦として随行する咸臨丸の勝海舟は、体調不良で船室から出ることができず、米軍士官に指揮権を譲渡するという屈辱に震えていた。
だが後世、偉業として語り継がれているのは「咸臨丸」の方だ。なぜなら小栗は、明治新政府に「逆賊」と見なされ、歴史の闇に葬られたからである――
小栗を最初に取り立てたのは、大老・井伊直弼だった。黒船来航により日本が世界経済の渦に巻き込まれ混乱が増す中、武士には珍しく金勘定や数字に強く、上役にも直言する小栗に目をつけたのだ。小栗は遣米使節として西洋文明を目の当たりにし、外国に飲み込まれない近代国家づくりを急ごうと決意する。
しかし、それは容易なことではなかった。井伊の暗殺、朝廷による開国拒否、生麦事件など攘夷
事件の続発。そしてその賠償金や、皇女・和宮の降嫁、将軍の上洛、長州征討などが、財政の逼迫に拍車をかける。更に西郷隆盛ら薩長の志士たちや島津家など大大名が幕政に干渉し、インフレや格差に苦しむ民衆は暴動を起こす。そんな中で、列強が軍事力を背景に国の独立を脅かしてくるのだ。
小栗は財政・外交・軍事を預かる要職を歴任しながら、侵略の危機と国内の分断を食い止めようと奔走する。やがて起死回生の策としてフランスから支援を取り付け、改革の加速を狙うが、協調していたはずの将軍・徳川慶喜の本心が徐々に見えなくなっていく。そんななか勝は、薩長やイギリスとも気脈を通じながら、独自の近代化路線を構想していた。
片や堅物のエリート、片や人たらしの叩き上げ。何もかも対照的な小栗と勝だが、2人とも開明派で幕府内では疎まれながら、事態が窮すると結局は頼られ、利用された。また、やるべきことをやればやるほど敵を増やし、命さえ狙われるところもやけに似ていた。
自分にない才を互いに見て取り、対立しながらも一目置き合っていた2人。だが、幕府を「改良」して人々を束ねる「仕組み」を作りたい小栗と、幕府を「解体」してでも実力ある「個人」を活躍させたい勝、その運命は大きく分かれていく……。
作:安達奈緒子
主演:松坂桃李(小栗忠順役)
時代考証:岩下哲典、門松秀樹
制作統括:勝田夏子、深川貴志
プロデューサー:大越大士、南野彩子、藤原敬久(展開・プロモーション)
演出:西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭 ほか
公式Xアカウント:@nhk_taiga2027
公式Instagramアカウント:@nhk_taiga2027
ハッシュタグは #逆賊の幕臣