ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、シマケンこと島田健次郎役の佐野晶哉さんから第60回の振り返りをご紹介!


佐野晶哉さん振り返り

――りん(見上愛)の幼なじみである虎太郎(小林虎之介)と遭遇しましたが、出会った瞬間のシマケンの心境は?

「なんや、こいつ?」でしたね。りんさんの隣にいるし、お互いに「なんや、こいつ」という顔をしていたと思います。実は虎太郎役の小林虎之介くんとは、このシーンの撮影前に親しくなっていたんです。一度スタジオに遊びに来てくれて、そこで話をして、すぐに仲良くさせていただきました。

自分たちが芝居をした映像をモニターで見ながら「こんなに嫉妬してんのかい!」「おい、くなよ」「そっちこそ嫉妬するなよ」なんて、言い合っていました(笑)。あのやり取りは楽しかったです。

お互いに妬く部分が違っていて、虎太郎が「りんさんの幼なじみで」と自己紹介しながら、りんさんをエスコートするように寄り添う感じに、僕は「うっ」となっていたし、虎太郎は、りんさんとシマケンが笑い合っているのを見て「やばい、ライバルだ!」と思っただろうし。あの感じの取り合いは、先が気になりますね。

――共演しての印象は?

もしも自分が恋した相手の幼なじみが虎之介くんだったら、いちばん嫌な感じがしますね(笑)。あの、彼の持っている雰囲気が。顔がかっこよくて、キリッとしていて、一見クールに思えるのに、話をしたらとっつきやすくて柔らかい。あの感じが、もう虎太郎そのものだし、今は銀座の製薬会社でバリバリ働いている役というのが、ぴったりやなと思いながらしゃべっていました。シマケンとしても、絶対りんさんの横にいてほしくないタイプですね(笑)。

――虎太郎という存在を知ってシマケンは気持ちを乱していましたが、それでもりんに恋をしているという自覚は、まだ確実ではない状態なのでしょうか?

そうですね。100%ではないですね。虎太郎という、りんさんの幼なじみが目の前に現れて「なんだ? この気持ちは」という、初めての感情に出会った。でも、それが恋であることは自覚できていない、という。小説家としては向いてなさすぎる感じ(笑)が、すごく可愛かわいらしいなと思いながら演じていました。

――虎太郎は自分の気持ちをストレートに出して、それに対してシマケンは抑えてしまうタイプのようです。ご自身はどちらでしょうか?

虎太郎でありたいですね(笑)。ストレートでありたいし、僕自身はそっち派な気がします。シマケンの場合は、本気でれているのに、自分では気づかない。本気で惚れ込んだ相手には、……こうなっちゃうんですかね。