小栗忠順生誕200年にあたる2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」。
主人公は、“勝海舟(大沢たかお)のライバル”と称された幕末の武士・小栗忠順(松坂桃李)。日本の近代化を推し進めようと奔走しますが、やがて明治新政府から“逆賊”と見なされ、歴史の闇に葬られます。忘れられた歴史の“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描きます。
このたび、主人公・小栗の家とライバル・勝の家にゆかりのある人々を演じる6名のキャストの皆さんと、番組ロゴが発表されました。
<新たな出演者>
夫に負けない胆力を持つ賢夫人、勝家のゴッドマザー
勝海舟の妻・たみ役/瀧内公美
【大河ドラマ出演歴】2作目
第63作「光る君へ」…源明子役

江戸神田の商家の娘として生まれるが、深川で芸者をしていた頃に勝と出会って結婚。無役で貧乏暮らしの勝を賢妻として支える。同じ帯を何年も使い、家屋の板を薪代わりに割って煮炊きするような暮らしにもめげないたくましい女性。出世後、男のみならず女にもモテた勝には愛人が大勢いたが、たみは江戸の屋敷で彼女らとともに暮らし、どの子供も分け隔てなく育てる。勝を慕う人々を大事にするたみは、勝家をおおらかに取り仕切るゴッドマザーのような存在になっていく。
【プロフィール】
たきうち・くみ
2012年映画デビュー。映画『グレイトフルデッド』(’14)で初主演。主演映画『火口のふたり』(’19)『由宇子の天秤』(’21)で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞他多くの賞を受賞。近年の主な出演作に、映画『敵』『レイブンズ』『国宝』『宝島』『ふつうの子ども』、TVドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」「放送局占拠」「LOVED ONE」、舞台『シッダールタ』『NORA』など。NHKでは、「美女と男子」「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」「岸辺露伴は動かない」「大奥 Season2 幕末編」連続テレビ小説「あんぱん」などに出演。大河ドラマ「光る君へ」では、藤原道長の妻・源明子を演じた。
【瀧内公美さんのコメント】
勝海舟の妻、たみを演じます、瀧内公美です。
「逆賊の幕臣」というタイトル、守ることが正義なのか、改革することが正義なのか、令和が始まったいま、世界を見渡せば、歴史は同じことが繰り返されていると感じます。
これから先私たちは、いずれの道を選ぶのか。
作品を通して、わたし自身も考え、見つめ続けなければなりません。
海舟が抱き続けた信念を見守り、たみさんとして“凛と、たくましく”在り続けたいと思います。
心を込めて演じますので、どうぞよろしくお願いいたします。
思い込んだら一直線、父の背中を追う新時代の申し子
小栗家の養子・小栗忠道(悌次郎)役/齋藤潤
※大河ドラマ初出演

小栗の幼なじみである駒井朝温(高橋光臣)の次男として生まれる。やや思い込みの激しい一途な性格だが、責任感が強く真面目である。小栗が遣米使節に選ばれた時、万が一帰れなかった場合の跡取りが必要になり、小栗家の養女・鉞の許嫁として養子となる。やがて小栗が開いた横浜仏語伝習所の第1期生となってフランス式の兵学、軍事教練を修め、徳川慶喜とフランス公使の会談で通訳を務めるまでに。幕府が崩壊した後は、父と知行地・上州権田村に隠遁し新たな生活を始めるが……。
【プロフィール】
さいとう・じゅん
2007年生まれ、神奈川県出身。2019年のデビュー以降、数多くの作品に出演。
2024年には映画『カラオケ行こ!』で「第16回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞」、「第46回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞」、「第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 石原裕次郎新人賞」、「第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞」、「第34回日本映画批評家大賞 新人男優賞(南俊子賞)」など多くの賞を受賞。2025年にドラマ「217円の絵」で初主演。NHKでは、「生理のおじさんとその娘」「仮想儀礼」「あきない世傳 金と銀2」「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」ほかに出演。
【齋藤潤さんのコメント】
初めての大河ドラマ出演、とても緊張しております。
小栗忠順の養子、忠道を演じます。
知らないことばかり、見るもの聞くものが初めての幕府側の史実。
激動の時代を、己の信念を貫き、信じて駆け抜けた若き幕臣。
忠道の志の高さと熱量をお届けできること、光栄に思います。
父である松坂桃李さんの背中を全力で追いかけてまいります。
覚悟を持って挑みます。ぜひ見届けてください。
この父にしてこの娘あり! 小栗の妻みちのオタクな父
みち(上白石萌音)の父・建部政醇役/飯尾和樹
【大河ドラマ出演歴】2作目
第56作「おんな城主 直虎」…商人役

播磨国林田藩の8代藩主。神田明神のそばに江戸屋敷があり、ほど近い小栗家と行き来があった。少年時代の小栗が建部家を訪れ、国家について堂々論じあったという逸話も残る。建部は将軍への献上品なども取り扱う「奏者番」を務めたこともあり、珍しい品や道具を集めている。娘のみちも品々の由緒や金銭の記録をつけるといった趣味を持ち、オタク気質を受け継いだ。建部にとって、理屈っぽくて道具や数字が好きな記録魔・小栗は、娘の結婚相手としてうってつけであった。
【プロフィール】
いいお・かずき
1968年生まれ、東京都出身。2000年、お笑いコンビ「ずん」結成。ボケ担当。代表的なギャグは、「忍法メガネ残し」や「ぺっこり45°」。俳優としてはドラマ「アンナチュラル」、「ばらかもん」、「花咲舞が黙ってない」ほかに出演。2023年には映画『沈黙のパレード』で「第65回ブルーリボン賞 助演男優賞」受賞。NHKでは、藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ シーズン3「異人アンドロ氏」、連続テレビ小説「半分、青い。」、「風、薫る」に出演。
【飯尾和樹さんのコメント】
ぺっこり88°、ずんの飯尾和樹です。
大河ドラマに出演させていただくのは、2017年の作品「おんな城主 直虎」以来です。
「以来」と言うほどの出演ではなく、全国を歩き回っている薬売り役で、茶屋で休憩しながら相方のやすと「あそこは戦が終わりそうだな」などと話しているのを、柴咲コウさんたちが情報として聞きに来ているという短いシーンでした。
ですが、スタジオ内の街道沿い茶屋セットのリアリティと迫力に「屋外撮影みたいだ!」と興奮したのを覚えています。
そして今回、薬売りから出世しました! 一万石の殿様、建部政醇さんです!
どんな建築物に存在する人なのか楽しみです。
皆さん、よろしくお願いします。
粗野ながら実は切れ者……従者から頼れる腹心へと成長
小栗の従者・荒川祐蔵役/草川拓弥
【大河ドラマ出演歴】3作目
第48作「天地人」…泉沢久秀の次男・又次郎役
第51作「平清盛」…平宗盛(少年期)役

【役紹介】
常陸国出身、放浪のすえに縁あって小栗の従者となった。言動が荒々しく一見すると粗野ではあるものの、決して強い者に媚びないだけで、実は勘が良く頭が切れる。彼の素質を直感的に見抜いた小栗は、いつも祐蔵をそばに置くようになり、さらには遣米使節団にも随行させる。故郷・水戸でくすぶる尊王攘夷運動と小栗が進める近代化との狭間で、祐蔵自身の価値観も揺さぶられていく。やがて小栗が上州権田村に隠遁する際も、祐蔵は主人と運命を共にすることになる。
【プロフィール】
くさかわ・たくや
1994年生まれ、東京都出身。中学1年生の時にスカウトされ芸能界入り。2008年にドラマ「貧乏男子 ボンビーメン」で俳優デビュー。ドラマ「みなと商事コインランドリー」でドラマ初主演。今年は「俺たちバッドバーバーズ」「東京P.D.」「ぜんぶ、あなたのためだから」「LOVED ONE」「ラストノート」などに出演。また、俳優として数々のドラマや映画に出演しながら、ダンス&ボーカルグループ「超特急」のメンバーとしても活躍。グループとして初の東京ドーム公演がソールドアウト。NHKでは、「天使の耳~交通警察の夜」に出演。
【草川拓弥さんのコメント】
祐蔵を演じさせていただきます。
水戸あがりのやんちゃ坊主。殿の元で寄り添い、刺激を受け、そして己の心に常に自問自答しながら成長していきます。殿と最後まで共にしたその人情に心打たれました。
自分にとって15年ぶりの大河ドラマ、しかもここまで深く関わらせていただくのは初めてです。身の引き締まる思いですが、祐蔵のようにある意味自由に好奇心旺盛に幕末を生きたいと思います。
視聴者の心に届くよう精進すっぺ。
縁の下の力持ち……小栗家を誠実にとりまとめる家老
小栗家家老格・武笠祐左衛門役/ANI
※大河ドラマ初出演

小栗の父・忠高(北村有起哉)の頃より小栗家に仕える。2500石の旗本家の内情を隅々まで把握し、用心深く、堅実に切り盛りする実務家。「又一の一番槍」の誉を一身に背負う、家付き娘の小栗の母・くに(鈴木京香)の思いを肌身で感じてきたのも彼である。相次ぐ物価高で台所は火の車だが、厳格でいながら誠実なたたずまいでこの家に安心感を与えている。小栗の渡米で当主不在となる間も留守宅を任された。やがて小栗が上州権田村へ隠遁する時も、武笠は江戸に残って屋敷を守り続ける。
【プロフィール】
あに
1967年生まれ、神奈川県出身。1990年ラップグループ「スチャダラパー」のメンバーとしてデビュー。
1994年に小沢健二と共作した「今夜はブギー・バック」が話題となる。グループのMC活動のほか、デザインやDJとしての活動、写真を軸とした個展開催など幅広い活動を行っている。俳優として、「水戸黄門スペシャル」(2015)、赤塚不二夫生誕80周年記念舞台『レッツラゴン』(2015)、映画『シン・ゴジラ』(2016)、「孤独のグルメSeason6」(2017)などに出演。NHKでは「スニッファー嗅覚捜査官」(2016)に出演。
【ANIさんのコメント】
この度、小栗家用人武笠祐左衛門役を演じるスチャダラパー・ANIです。
今までドラマにはチョイ役でしか出たことがなくて、ちゃんと名前がある役は初めてなのでちょっとドキドキしてます。ワクワクもしてるけど。
そして小栗家のお屋敷がある駿河台は、親の勤めていた会社があったあたりで、子供の頃からよく行ったりしてた馴染みのある場所なので、なんか縁を勝手に感じたりしております。
あと、激動の時代の“じゃない方”を描くというのも自分にあってるような気がしてます。
よろしくお願いします。
54歳で渡米! 村が何より大事な小栗家領地の名主
上州権田村名主・佐藤藤七役/甲本雅裕
【大河ドラマ出演歴】5作目
第38作「元禄繚乱」…唐津縫之助役
第42作「武蔵 MUSASHI」…植田良平役
第43作「新選組!」…松原忠司役
第62作「どうする家康」…夏目広次役

小栗家の知行地、上州権田村の名主。大飢饉や疫病による米の不作、博徒の横行に荒れる村の立て直しに頭を悩ませつつ、小栗家へ年貢を納める。したたかで人間くさく、正直すぎるきらいも。小栗の父・忠高のことは柔和で好ましく思っているが、息子の忠順は朴念仁で捉えどころがなく、やや苦手。そんな忠順から突然「遣米使節団に随行せよ」と命じられ、面食らう。54歳でまさかの渡米。年寄りの捨て駒扱いではないかと懐疑的だったが、行動を共にするにつれて忠順に信頼を寄せていく。
【プロフィール】
こうもと・まさひろ
1965年生まれ、岡山県出身。89年「東京サンシャインボーイズ」に入団。在籍中は、全作品に出演。ドラマ・映画などにも活躍の場を広げる。テレビ「踊る大捜査線シリーズ」「遺留捜査」「PICU 小児集中治療室」、映画『高津川』『港に灯がともる』『金子差入店』『「桐島です」』ほか多数出演。NHKでは、ドキュメンタリードラマ「猫探偵の事件簿」、連続テレビ小説「カーネーション」「カムカムエヴリバディ」、「京都人の密かな愉しみ Blue修行中」「ラジオスター」「リラの花咲くけものみち」ほかに出演。
【甲本雅裕さんのコメント】
大河ドラマには今まで何度か出演させていただいてますが農民の役は初めてで、何故か凄くテンション上がってます!
50歳を過ぎて突然農民から武士に取り立てられ、刀を携えてアメリカに渡った藤七は、誇らしい気持ちだったのか、それともめんどくせぇなあと思っていたのか……そんな事を考えるだけでワクワクしてきます。
大河ドラマは過去起きた事をもとに作られますが、これからの撮影期間の1日1日が新たな歴史になるよう日々新鮮に臨みたいと思います。
【出演者発表にあたって/制作統括・勝田夏子チーフ・プロデューサーのコメント】
今回は、松坂桃李さん演じる主人公・小栗忠順と、大沢たかおさん演じるライバル・勝海舟、それぞれの家にゆかりのある人々のご紹介です。
幕末ものということもあり、しばらく出演者発表が「男祭り」状態となっておりましたが、今回久々に女性キャラクターもお披露目できますこと、大変うれしく思っております。勝の妻・たみは、近年、旬の映画に必ずご出演されていると言っても過言ではない実力派、瀧内公美さんです。また小栗家に養子に来て小栗夫妻の息子となる忠道には、ドラマに映画にひっぱりだこな10代演技派の旗手、齋藤潤さん。上白石萌音さん演じるみちの父・建部にはスペシャルゲスト、味のある演技に定評がある「ずん」の飯尾和樹さん。小栗の従者から側近となる祐蔵に、繊細な演技で俳優としてのご活躍も目覚ましい、超人気グループ「超特急」の草川拓弥さん。同じく音楽畑からは、ラップ界のレジェンド「スチャダラパー」のANIさんが、まさかの小栗家家老格・武笠をリアルな存在感で演じて下さいます。そして、“朝ドラ”の父親役や数々の大河ドラマへのご出演をはじめ、圧倒的なお芝居で作品世界に引き込んで下さるベテラン、甲本雅裕さんが、小栗家と縁の深い農民・藤七を演じられます。
これまで以上にバラエティーに富んだ顔触れが加わり、ますますパワーアップしてお送りする「逆賊の幕臣」、どうぞ引き続きご期待ください。
大河ドラマ「逆賊の幕臣」ロゴ決定!

2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」
2027年1月10日(日)放送開始予定
※NHK ONEでの同時・見逃し配信予定 (ステラnetを離れます)
【物語】
万延元(1860)年。小栗忠順(松坂桃李)は、日本初の遣米使節団の中核として米艦ポーハタン号に迎えられ、大海原に乗り出す栄誉を得ていた。一方、日本の軍艦として随行する咸臨丸の勝海舟(大沢たかお)は、体調不良で船室から出ることができず、米軍士官に指揮権を譲渡するという屈辱に震えていた。
だが後世、偉業として語り継がれているのは「咸臨丸」の方だ。なぜなら小栗は、明治新政府に「逆賊」と見なされ、歴史の闇に葬られたからである――
小栗を最初に取り立てたのは、大老・井伊直弼(岡部たかし)だった。黒船来航により日本が世界経済の渦に巻き込まれ混乱が増す中、武士には珍しく金勘定や数字に強く、上役にも直言する小栗に目をつけたのだ。小栗は遣米使節として西洋文明を目の当たりにし、外国に飲み込まれない近代国家づくりを急ごうと決意する。
しかし、それは容易なことではなかった。井伊の暗殺、朝廷による開国拒否、生麦事件など攘夷
事件の続発。そしてその賠償金や、皇女・和宮の降嫁、将軍の上洛、長州征討などが、財政の逼迫に拍車をかける。更に西郷隆盛ら薩長の志士たちや島津家など大大名が幕政に干渉し、インフレや格差に苦しむ民衆は暴動を起こす。そんな中で、列強が軍事力を背景に国の独立を脅かしてくるのだ。
小栗は財政・外交・軍事を預かる要職を歴任しながら、侵略の危機と国内の分断を食い止めようと奔走する。やがて起死回生の策としてフランスから支援を取り付け、改革の加速を狙うが、協調していたはずの将軍・徳川慶喜の本心が徐々に見えなくなっていく。そんななか勝は、薩長やイギリスとも気脈を通じながら、独自の近代化路線を構想していた。
片や堅物のエリート、片や人たらしの叩き上げ。何もかも対照的な小栗と勝だが、2人とも開明派で幕府内では疎まれながら、事態が窮すると結局は頼られ、利用された。また、やるべきことをやればやるほど敵を増やし、命さえ狙われるところもやけに似ていた。
自分にない才を互いに見て取り、対立しながらも一目置き合っていた2人。だが、幕府を「改良」して人々を束ねる「仕組み」を作りたい小栗と、幕府を「解体」してでも実力ある「個人」を活躍させたい勝、その運命は大きく分かれていく……。
作:安達奈緒子
出演:松坂桃李 ほか
時代考証:岩下哲典、門松秀樹
制作統括:勝田夏子、深川貴志
プロデューサー:大越大士、南野彩子、藤原敬久(展開・プロモーション)
演出:西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭 ほか
公式Xアカウント:@nhk_taiga2027
公式Instagramアカウント:@nhk_taiga2027
ハッシュタグは #逆賊の幕臣