ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、若松のぶ役の今田美桜さん、八木信之介役の妻夫木聡さんから、第85回の振り返りをご紹介!


今田美桜さん振り返り

──ようやく結ばれた嵩(北村匠海)とのぶですが、今のお気持ちは?

やっと、ですよね(笑)。もう本当に、よかったね! というところなんですけど。かつて寛先生(竹野内豊)から、「いつか二人の道が交わる日が来る」と言ってもらったのを思い出しています。
小さい頃に出会って、喧嘩けんかしたりすれ違ったり、ちゃんとお互いにやりたい道を進んで……。どちらかがどん底に落ちたら、お互いに支え合う。そうやって生きてきたなと、振り返っています。
今後も、いろんな苦難を乗り越えていくわけですが、やっと、いちばん近くで見守れるんだなという気持ちです。嵩の絵が大好きというのは小さい頃から変わらないし、そういう絵を描く嵩が好きだったけど、遠くから見守ってばかりだったので。そばで見守れることが本当にうれしいですね。

──これまでの嵩との距離の変化をどう思いますか?

東京と高知だったり、戦地と高知だったり、物理的に距離があることが多かったので……会おうと思ったら数日かかるし、電話だってすぐにはできないし。そんなふうに環境が変わって会う機会が減れば、どうしてもふたりの考え方や信じているものが徐々に違っていく。だから、衝突もいっぱいありました。ただ、北村さんはのぶのことを純粋に信じて嵩を演じてくれていたように思います。


妻夫木聡さん振り返り

──ずっと前から嵩を知っている八木さんは、嵩とのぶの気持ちが通じ合ったことをどんなふうに見ているのでしょうか?

これは僕の感想ですが、めちゃくちゃ羨ましいです(笑)。おさな馴染なじみで、ずっと一緒にいて。まさに純愛じゃないですか。それに勝るものってないですよ。ほとんどがお見合い結婚という時代です。のぶの両親のように結婚してから愛を育んでいく夫婦もいたとは思いますけど、個人的にはずっと想っていた恋が成就するっていうのが一番ドキドキします。

まあ、八木は別に羨ましいなんて思っていないと思いますが(笑)。でも、ほほえましくはありますよね。のぶや嵩に頼られて鬱陶うっとうしそうにしながらも、「来るな」とは言わないところに、八木の本心があると思います。八木にとっても、応援したくなるふたりですね。