9月29日(月)から放送開始となる連続テレビ小説「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツと、外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに紡ぐ“夫婦の物語”です。
このたび、「ばけばけ」の音楽を牛尾憲輔さんが担当することが発表されました。
音楽 牛尾憲輔

【牛尾憲輔さんのコメント】
ばけばけの音楽を担当させていただきます牛尾憲輔です。
脚本のふじきさんが「何も起きない」と称された物語の音楽を作っています。
それは何も起きない、ただただ他愛もない時間のことかもしれません。
小さく繊細で、でも愛おしい、何気ない日々。
仰々しくもなく、華々しくもなく、鬱々ともしない音楽です。
なんとも肩の力の抜ける宣言で恐縮ですが、なんだか作曲がとても楽しいです。
是非一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
【プロフィール】
うしお・けんすけ
2008年12月にソロユニット“agraph”として1st album“a day, phases”でデビュー。
2011年バンド「LAMA」を始動。
2014年TV アニメ「ピンポン」ではじめて劇伴を担当。
以降これまでに山田尚子監督や湯浅政明監督、沖田修一監督とのタッグをはじめ、数々のアニメ、実写作品の劇伴を手がける。
最近作としてはテレビシリーズ「ダンダダン」、「チ。―地球の運動について―」、NHK特集アニメ「cocoon~ある夏の少女たちより~」、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の劇伴音楽を手がける。
8月25日(月)深夜に「プロフェッショナル 仕事の流儀」放送
牛尾さんに密着をした「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、8月25日(月)深夜に放送されます。「ばけばけ」の楽曲制作の様子も公開されます!
「プロフェッショナル 仕事の流儀」
音を置く、曲が在る ~音楽家 牛尾憲輔~
8月26日(火)総合 午前0:46~1:31 ※月曜深夜
NHK番組公式サイトはこちら(ステラnetを離れます)
【制作統括・橋爪國臣チーフ・プロデューサーのコメント】
牛尾さんの音楽は世界観を作る音楽だと思います。ドラマの映像に音楽を合わせた時に、圧
倒的な没入感を感じました。「ばけばけ」という日常を紡いでいくストーリーの中で、繊細な音や質感が、登場人物のちょっとした感情のゆらぎをありありと描き出してくれます。作品に寄り添い、世界を広げてくれる音楽をいただけたと思っています。
先日、牛尾さんとともに松江を訪ねました。松江大橋、小泉八雲旧居、月照寺、洞光寺、宍道
湖の夕日……とセツと八雲の足跡をたどり、その空気の中で、いろいろな音を録音していきま
した。そんな音やノイズも、劇伴の音楽の中に隠れて使われ、松江の息づかいを響かせています。
牛尾さんの音楽が、この物語を皆さんの心に深く、長く響かせてくれることを確信しています。
【物語のあらすじ】
この世はうらめしい。けど、すばらしい。
明治時代の松江。松野トキは、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。
松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。
世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。
松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時
代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意します。その外国
人教師はギリシャ出身のアイルランド人。
小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境
遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、二人と
も怪談話が好きだったのです!
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らし
が始まります――。
2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」
9月29日(月)放送開始!
毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
出演:髙石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮 ほか
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史、小林直毅、小島東洋
公式Xアカウント:@asadora_bk_nhk
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