11月8日、俳優の仲代達矢さんが92歳で逝去されました。
映画では黒澤明監督や岡本喜八監督などの作品に度々起用され、テレビドラマでは大河ドラマ「新・平家物語」や時代劇「清左衛門残日録」で主人公を演じるなど、仲代さんは多くの作品で親しまれてきました。また、後進のために俳優養成所「無名塾」を創立。役所広司さんや益岡徹さんなど多くの俳優を育てました。
NHKでは、仲代さんをしのんで、以下の番組が放送されます。


■BS1 スペシャル・アンコール「仲代達矢 命と向き合う」(初回放送2017年12月9日)

11月16日(日)総合 午前7:45~8:34
NHK ONEでの同時・見逃し配信予定(ステラnetを離れます)

仲代達矢さん(当時84歳)が、「最後の舞台になるかもしれない」という覚悟で主演した舞台に挑む姿を追った、2017年放送のドキュメンタリーをアンコール放送。
仲代さんが演じたのは戦争を描いた『肝っ玉おっ母と子供たち』。亡くなった妻の宮崎恭子さんが演出した作品だ。妻とふたり、劇団「無名塾」を立ち上げ「人間とはなにか」をテーマに舞台を作ってきた仲代さんが、妻が書き残した当時の台本を手に、最後の覚悟で舞台に立つまでを見つめる。


■マイあさ!「ありがとう、仲代達矢さん~ラジオからのメッセージ~」

11月24日(月・休)ラジオ第1 午前8:05~8:55

亡くなられた仲代達矢さんは、現代を代表する俳優で、後進の育成にも力を入れてきた。仲代さんは、ニュース情報番組「マイあさ!」の「サタデーエッセー」に定期的に出演され、地震で被災した能登半島での活動や復興への思いなど、多彩なテーマでリスナーに語り続けてきた。あの日、あのとき、仲代さんは何を話していたのか。
どんな言葉を発していたのか。これまで放送した仲代さんのサタデーエッセーから振り返る。


■プレミアムシネマ4K『乱 4Kデジタル修復版』(1985年)

12月29日(月)BSP4K 午前9:30~午後0:14

©1985 KADOKAWA / STUDIOCANAL

仲代達矢主演。巨匠・黒澤明監督が長年の構想を映画化。シェークスピアの『リア王』をもとに、戦国武将の父と息子、兄弟の争いと悲劇を壮大で華麗な映像で描く超大作。自らの老いを感じた武将・一文字秀虎は、家督を3人の息子に譲って余生を送る決心をするが、父の権力をめぐり兄弟同士の骨肉の争いとなっていく……。黒澤監督ならではの色彩美とダイナミックな演出は海外でも高く評価され、アカデミー衣装デザイン賞を受賞した。


■プレミアムシネマ『影武者』(1980年)

12月31日(水)NHK BS 午後0:45~3:46

©1980 TOHO CO.,LTD.

仲代達矢主演。巨匠・黒澤明監督が武田信玄の影武者となった男を壮大なスケールで描き、カンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した戦国スペクタクル巨編。天下統一の夢半ばにして倒れた信玄。遺言に従い、弟の信廉は信玄にそっくりの盗人を影武者に仕立て上げるが……。黒澤監督ならではの重厚な演出が高く評価され大ヒット、黒澤監督を敬愛するフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカスが製作に協力したことも話題となった。


NHKオンデマンドでも、ドラマ「大地の子」、大河ドラマなど、仲代達矢さんご出演の番組を配信しています。(ステラnetを離れます)