
みなさんご無沙汰しております。お元気ですか?
2025年中にエッセイを更新しようとしていたのですが、年末の忙しさを言い訳に結局年が明けてしまいました。そんな私ですが、どうぞ今年もゆるゆるとよろしくお願いします。
先程、2025年中にエッセイを書こうとしていたと言いましたが、正確には書いておりました。ですが、ステラnetの皆様に原稿を送った気になって送り忘れていたのです。
(お恥ずかしながら、しょっちゅうこれをやってしまいます)
一から書き直そうかと思いつつ、でもこれはこれで記録に残しておきたかったので、2025年の気分で読んでもらえたら嬉しいです!! では、どうぞ!
みなさんご無沙汰しております。お元気ですか?
周囲ではインフルエンザや風邪が大流行していますね。手洗いうがいをして無理せずお過ごしください。
さて、あっという間に2025年も残り僅か。紅白の虎に翼特別編から1年が経とうとしているだなんて信じられません。体感まだ6月くらいです。
(だからエッセイもついご無沙汰になってしまったと言い訳をしておきます)
大変ありがたいことに忙しい毎日を過ごしております。
今年は虎に翼のお陰で様々な場所で講演させていただき、今までにない経験を沢山することができました。来年は虎に翼のスピンオフ含め、作品が発表されていくと思いますので是非是非よろしくお願いします。
基本的に幸せに生きている私ですが、どうしても毎日飛び込んでくる痛ましいニュースの数々や、生きづらさを増していく社会にしんどくなることもあります。結構しょっちゅうあります。自分の無力さにヘコんだり、腹が立ったりすること、思わず目を背けてしまうこともあります。だからこそ、おかしいことに声をあげて、抗い続ける方々には尊敬の念しかなく、そんな方々にも心の支えになってもらえるような作品を作り続けたい今日この頃です。

そんな私の……正確には【私と子供の毎日】を支えてくれたのは、タローマンでした。
劇場版公開が近づき、子供にTV放送版のタローマンを薦めてみたところ面白いくらいドハマリしてくれました。
何度も何度もタローマンを見返して、寝かしつけにはタローマンの本だけではなく岡本太郎さんの画集や名言集を読み、お絵描きもカルタも工作もタローマン一色。おでかけや旅行のお供に太陽の塔の置物や午後の日のぬいぐるみを連れていったり……。
親子で楽しめる作品があるって最高ですね。
会話のバリエーションも遊びのバリエーションも何倍にも増えました。
おでかけのバリエーションも自然と増えていき、タローマンの映画館とタロー博には二度足を運びました。岡本太郎美術館や太陽の塔にも子供と何度も通いました。美術館に行ったのをきっかけに子供は岡本太郎美術館が主催する絵画展にも参加もしました。忘れられない経験ができたように思います。タローマンのお陰で、べらぼうな毎日を送ることができたというわけです。

さて、今回のグッときた言葉は、タローマンにドハマリした子供の一言です。
この言葉が飛び出したのは子供が「大きくなったらタローマンになる」と言い出した時でした。(ちなみになりたいものは日々変化します。タローマン、岡本太郎、お金持ち、ユーチューバー、ヒーロー、カチンコを打ちたいから監督になりたいなどということが多いです)
「ママ、大きくなったらタローマンになりたい」
そう言われた私は「そっかぁ、じゃあ頑張ってでたらめでべらぼうにならないとね」と返事したのですが、我が子は真顔でこう返してきたのです。
「でたらめって頑張ってすることじゃないよ。頑張ったり考えたりしてやったらでたらめじゃないんだよ」
正直びっっっくりしました。
作品を見て、自分で考えて、言葉にしてくれることに(親馬鹿ですが)感動してしまいました。そして母は動揺して「たしかに頑張ることじゃないね。今こそ全て! とりあえず何事にも全力でいこう!」などと、べらぼうには程遠い返事をしてしまったのでした。子供の興味は日々変わっていき、いつかブームは去っていくかもしれませんが、子供の心の大切な所にタローマンから得たイズムは必ず残り続けるでしょう。ありがとう、タローマン。
ではでは、みなさま良いお年を! 来年はきちんと更新できるように頑張ります!!
1987年生まれ、神奈川県出身。脚本家・小説家として活躍。主な執筆作品は、「DASADA」「声春っ!」(日本テレビ系)、「花のち晴れ~花男 Next Season」「Heaven?~ご苦楽レストラン」「君の花になる」(TBS系)、映画『ヒロイン失格』、『センセイ君主』など。NHK「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞。