3月28日(土) にBSP4Kで放送される特集ドラマ「有罪、とAIは告げた」。

主人公の新人裁判官・高遠こうえんまどか(芳根京子)は、公判での証人尋問、証拠や鑑定書の読み込み、判例などの抽出、判決文作成といった日々の業務に忙殺されていた。そんなある日、円は試験的に裁判所に導入されるAI「法神ほうしん」の検証を任される。過去の裁判のデータを入力し、「法神」が一瞬で作成した判決文は、裁判官が苦心して書きあげたものと変わらず、判決も同じものだった。劇的な業務の効率化を喜ぶ裁判官たち。しかし、円は「法神」への警戒心を拭えない。

円が退官間近の裁判官・檜葉ひばとともに担当することになったのは、18歳の少年が父親を刺殺した事件。裁判長である檜葉は、公判前に「法神」にデータを入力し、判決をシミュレートさせる。「法神」が瞬時に出した判決は「死刑」。
AIの能力に強い関心を抱く檜葉。AIへの警戒を強める円。裁判員たちも巻き込んで、真実にたどり着くことの難しさをあらためて突きつけられることになる。真実を見極められるのは、AIか? 人間か? それとも……
今、驚くべきスピードで社会に浸透しつつあるAIと、AIを使う人間のあり方を問う社会派エンターテインメントです。

芳根京子さん演じる裁判官・円を取り巻く、新たな出演者からコメントが届きました。役柄とあわせてご紹介します。


主演・高遠こうえんまどか役/芳根京子

東京地方裁判所の判事。著名な女性裁判官であった高遠寺静の孫。両親はおらず、祖母の静に育てられた。真実を見極めようと不断の努力を重ねる立派な裁判官であった祖母の存在は、円には尊敬の対象であると同時に、プレッシャーでもあった。AI「法神」の処理能力の高さに驚きつつも、人の人生を左右する裁判の判決にAIが関与することには強い警戒感を持っている。


檜葉ひば勝弘かつひろ役/國村隼

退官間近のベテラン裁判官。厳格な性格で、誇りを持って長い裁判官人生を送ってきた。
AI裁判官に最初は不信感を持つが、納得のいく判決文を作成するAIの能力に驚き、引き付けられていく。

【國村隼さんのコメント】
あの「箱」が現れたのはほんの数十年前。
しばらくはその「箱」に向かって手紙を書いたり書類を作成したり計算したりしていた。
ところがいつの間にやらその「箱」に相談事を持ちかけたりするようになっている。
SFの中でしか無かったモノが日々の生活の中にすんなりと入り込んで、それと気づかない間にAIの影響を受ける様になった今、AIとそれを使う人間との関係をちゃんと考える必要があるのでは……?と、問いかけるドラマです。


崎山さきやまひろ役/臼田あさ美

ある殺人事件の裁判で、円と檜葉とともに判事を務める裁判官。
良くも悪くも柔軟に考えて割り切って仕事をするタイプ。AIに対しては、賛否どちらでもない。

【臼田あさ美さんのコメント】
脚本を頂き、興味深く読ませて頂きました。現場に入り実際演じてみると非常に難しく、会話のトーンや間もプロデューサーや監督と丁寧に確認しながら進めていきました。撮影の合間には芳根さんや國村さんと食事の話で盛り上がることも多く、オンとオフの切り替えが心地いい、良い現場だったと思います。


高遠こうえんしずか役/風吹ジュン

円の祖母。女性裁判官の草分けの一人として、多くの裁判に携わり、名判事と呼ばれた。
両親のいなかった円を厳しく育てたが、5年前に亡くなっている。

【風吹ジュンさんのコメント】
芳根京子さんが主演とお聞きし、即座に出演したい! と思いました。他のキャストの方々も素敵すてきです。ぜひ期待していてください。私も仕上がりを楽しみにしています。


【原作:中山七里さんのコメント】

根っからの天邪鬼あまのじゃくなので、いつも「映像化できるものならやってみろ」と思いながら書いている。ところで以前あるプロデューサーと話したのだが、「映像化を狙っている小説は、そういう臭いがぷんぷんしている」ので、却って映像化を拒否しているような小説にかれるという。今作も天邪鬼とチャレンジ精神あふれる制作者の合作となった次第だ。


【脚本:浅野妙子さんのコメント】

私はキューブリックの「2001年宇宙の旅」に衝撃を受けた世代です。感情を持ち精神的に自立したAIが人間に反旗を翻し、支配し、時には殺そうとするというのが、あの頃の物語であり、人間の恐れていたことでした。ところが昨今、感情を持たない無機物であるAIに、勝手に感情移入して支配され、自滅する人がちまたに出てきました。

AIに誘導されて自殺する人。殺人を犯す人。自分に寄り添ってくれるAIの言葉に慰められ、友だちだと思い込む人(ちなみに私にもその傾向はあります)。生成AIは人に寄り添うようにできている。その方が売れるからです。だから、自分を肯定してくれるAIの言葉を真実だと思い込み、どんどん思考がゆがんでいくのにそのことに気づかない。こんな事態が起きるなんて、50年前のSF作家は思いつきませんでした。(もし予測してこれを描いた作家が過去にいたら私の知識不足です。ごめんなさい)

今、まさに起きている事象、その最先端を描くのは、とてもわくわくすることです。このわくわくが、画面を通して視聴者の皆さんに伝われば、と思っています。


特集ドラマ「有罪、とAIは告げた」(89分・全1話)

3月28日(土) BSP4K 午後7:30~8:59
5月16日(土) NHK BS 午後9:00~10:29

原作:中山七里『有罪、とAIは告げた』
脚本:浅野妙子
音楽:岩代太郎
出演:芳根京子、臼田あさ美、橋本 淳、井内悠陽、小川冬晴、浜田信也、藤井直樹
荒井敦史、坂口涼太郎、マギー、岩谷健司、岸本鮎佳/浅野和之、風吹ジュン、國村隼 ほか
演出:佐藤善木
制作統括:高城朝子(テレビマンユニオン)、熊野律時(NHK)