病院の療養病棟でのかけがえのない日々を描く「お別れホスピタル」。死の一番そばにあるこの病棟で、看護師・辺見歩(岸井ゆきの)と医師・広野誠二(松山ケンイチ)らが、ふたたび患者さんやその家族と共に、“その人らしく最後まで生き切る”ための魂のドラマを繰り広げます。
現代医療のセーフティーネットといえる療養病棟を舞台に描く沖田×華さんの傑作コミックを原作に、死をむかえる人が最後に出会う人=看護師を主人公に、死と生を描いた「お別れホスピタル」のその後の物語を、脚本家・安達奈緒子さん(2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」脚本担当)が壮絶だけれどあたたかく紡いでいきます。
【物語】
みさき総合病院の療養病棟。入院したら元気になって退院していく人のほとんどいないこの病棟にも朝が訪れ、日常が始まる。看護師の辺見歩(岸井ゆきの)は人工呼吸器を付け眠り続ける水谷さんに話しかける。妻の強い希望で人工呼吸器を付けたが、その妻が先に亡くなってしまった。医師の広野(松山ケンイチ)はそんな水谷さんを複雑な思いで見守る。
隣の病室では、100 歳の安斎さんが目を覚ますと決まって始める演説にみんなが聞き入ってしまう。そんな声に触発され、「俺も100歳まで生きる」と言う患者さんもいれば、「死にたい」と繰り返す桜田さんもいる。
患者さん一人一人と向き合いながら辺見はふと「生きてる意味っているのかな?」と考える。桜田さんは時折「アッキー待って」と叫びながら辺見の腕にすがる。悪夢に出てくるらしいその人が、ある時訪ねてくるのだが……。
安斎さんは思い残したことが1つだけあると言う。その願いをかなえようと辺見と広野は奔走するが……。また、緩和ケアを希望して入院してきた角川さんは、夫の前では酸素マスクを外してしまう。妻の深刻な病状を受け入れたくない夫のために、夫婦は「延命治療」を希望するのだが……。
患者さんの心の声に耳をかたむけようと、その人の最善を求めて、迷いながらも辺見たちはそれぞれの「限りある生」に向き合っていく。
主演・辺見歩役/岸井ゆきの

看護師。療養病棟に勤めて3年目になる。昨年、自死した本庄さんという患者さんのことが心の奥底にあり、「なにが患者さんにとっての最善か」をいつも考える。
摂食障害を抱え、「死にたい」と思いながら日々を送る妹を見守り暮らしている。医師の広野とは、時折焼き鳥屋で本音をぶちまける。
【岸井ゆきのさんのコメント】
お別れホスピタルの制作が再び始まります!
この作品に携わった時間は人生の中でも重要な時間で、生きることについて、今も考え続けています。この作品がもたらす幾つもの生と死は、生きて死ぬ、のではなく、生きている、生きていた、ということのような気もする。
つまりこの世に残していくのは死ではなく生なのだと、それこそが希望なのかもしれないと感じています。
前回とほとんど同じチームが集結しました。続編を願っていたのは自分だけではなかったことに感謝します。
全力で取り組んでいきますので、完成を楽しみにしていただければ幸いです。
広野誠二役/松山ケンイチ

医師。幼い頃から優秀で、人の期待に応えてしまうところがあり、逆に生きづらさを感じてもいる。患者の水谷さんの妻の希望に応じて人工呼吸器を付けたことで葛藤を抱える。酒は飲めずコーラで、辺見と毒舌で応戦する一面も。「ひとりがいい」と辺見に宣言しているのだが……。
【松山ケンイチさんのコメント】
この作品は「生の終わり」が描かれていますが、それを演じる俳優の皆様の凄まじい表現は前回の撮影から忘れられません。「どう終わるのが正解なのか」それは自分と向き合って見つけるしかありません。前回よりも踏み込んだ内容になっているんじゃないかと思います。他人事ではなく、自分事として共演者の皆様の表現と向き合っていけたらと思います。
【原作・沖田×華さんのコメント】
お別れホスピタルがドラマになって2年が経ちました。第2弾が決まったと報告を受けた時、再び安達さんに脚本を手掛けていただけること、辺見達にまた会えることに喜びで胸がいっぱいになりました。今回も濃密なストーリーで時には辛く感じるかもしれません。それでも、死にゆく患者さん達と1人の人間として見送る看護師の日常を見た時、ほんの少しだけ死のイメージが変わるかもしれません。
ドラマ「お別れホスピタル2」
2026年春 総合/BSP4Kで放送予定
※NHK ONEでの同時・見逃し配信予定(ステラnetを離れます)
原作:沖田×華
脚本:安達奈緒子
音楽:清水靖晃
出演:岸井ゆきの、松山ケンイチ ほか
演出:柴田岳志
制作統括:小松昌代(NHKエンタープライズ)、谷口卓敬(NHK)