自治総合センターが主催する「宝くじふるさとワクワク劇場」は、宝くじの助成金を活用して地域に文化と笑いを届ける広報・文化事業として2000年11月にスタート。今年で25年目を迎え、全国各地で通算200公演を達成しました。NHK財団(前身・NHKサービスセンター)はこのイベントの制作・運営を担っています。
今年度5回目の公演は、大分県中津市で1月18日に開かれました。当日の模様をご紹介します。

宝くじふるさとワクワク劇場in中津 公演当日
まず、前説のMCをつとめる吉本興業所属のお笑い芸人「スカイサーキット」※から、「宝くじ」の売り上げの一部を使ってイベント開催していることの紹介がありました。
来場者には、宝くじらしい演出として抽選会を行っています。実は観客の皆さんには入場するときに抽選券が配布され、そこに書いてある番号の下1桁が当選番号になります。抽選方式も宝くじと同じように、ルーレットが使われます。放たれた矢が刺さった番号が当選です。見事、当選した人には、ちょっとした景品(中身は秘密です♪)をお持ち帰りいただいています。

※「スカイサーキット」は、吉本興業東京本社所属のお笑いコンビ。2012年4月結成。
主な実績:2023年のM-1グランプリで2回戦突破。

会場の雰囲気も温まってきたところで、第1部「お笑いオンステージ」には、実力と個性あふれる5組の出演者が登場しました。
2009年に九州出身の芸人として、そして吉本所属の関東漫才師として初めて「M-1グランプリ」で優勝を果たした「パンクブーブー」。続いて、ワイングラスを掲げ「○○やないか〜い」「ルネッサ〜ンス」のかけ声で一世を風靡した「髭男爵」。さらに、「ドゥーン!」などのギャグで知られる「村上ショージ」。結成54年目にして「THE SECOND」決勝進出を果たすなど、勢いの止まらない大ベテラン「ザ・ぼんち」。そして、「昭和の爆笑王」初代林家三平を父に持ち、2009年に二代・林家三平を襲名した落語家「林家三平」が続々と登場し、会場を盛り上げました。
いよいよ吉本新喜劇のメンバーと夢の共演
さかのぼることおよそひと月前の2025年12月21日(日)、同じステージでこの公演のオーディションが行われました。本番の舞台に上がれるのは、29名の応募者の中から選ばれた、8歳から71歳までの地元出演者のみなさん。もちろん、いわゆる“素人さん”です。
オーディションを突破した人たちは本番当日、どんなことをすることになるのか、今回は皆さんの様子をご紹介します。
午前10時に集合した地元出演者のみなさま。まず吉本新喜劇の台本が配布され、自分の役名や担当するセリフの読み合わせが始まります。そして本番の舞台へ。張り詰めた緊張感の中、まだ観客の入っていないガランとしたホールに自分の声が響きわたり、心臓はドキドキ。舞台の下では、応援に来た家族や友人が固唾をのんで見守っています。
そして、いよいよ吉本新喜劇のメンバーが登場し、通し稽古になります。心の準備をする間もなく、憧れの芸人たちと同じ舞台に立つことになりました。あっという間にリハーサルは終了。その後、開演を待つことになります。
午後になり観客が入り、幕が上がりました。第1部、プロの芸人さんたちの豪華ステージが始まります。
地元出演者の皆さん、第1部は観客席の最後列の端で見ています。「自分もあそこに立つのか」と舞台を見つめて緊張が徐々に増していきます。
出番は休憩を挟んでの第2部「ほのぼのコメディ劇場」です。本番前の控室は、和やかだった午前中とは打って変わって笑顔が消え、言葉少な。出番を待ちます。

第2部開始前に舞台袖に移動、緞帳が上がって、さあ、本番が始まりました。
客席からの笑顔とまぶしい照明に包まれながら立つ夢の舞台。時間はあっという間に過ぎていきます。終演後には、言葉にならないほどの高揚と解放感、そして喜びが胸いっぱいに広がりました。
終演後、地元出演者全員から感想をいただきました。
10歳未満:舞台に立った時は緊張したけど、とても楽しかったです!
10代女性:最初は不安でしたが、舞台を最後までやりきることができて良かったです。
20代女性:舞台に立てたことで自信につながりました。とても楽しかったですし、舞台上でのテンポなども勉強になりました。
30代男性:プロの芸人さんの姿を間近で拝見して学んだことを、これからの生活に生かしていきたいです。
40代男性:このような舞台に立てたことが一番の思い出です。何よりの宝物になりました。
50代男性:プロの芸人さんのアドリブ対応力のすごさを、改めて実感できて良かったです。
50代女性:緊張する場面はありましたが、素人の私たちにも芸人さんが優しく包み込むようにサポートしてくださり安心できました。改めてお笑いの難しさや、掛け合いによって爆笑に変わることを体験させてもらい、とても勉強になりました。さまざまな視点から語りかけたり、物事を捉えることの大切さを、これからの生活にも生かしたいと思います。
貴重な経験をさせていただき、本当にワクワクしましたし、とても楽しかったです。最初はここまで素敵な舞台だとは想像していなかったので、思っていた以上に多くの経験と感動をいただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。
70代女性:とても楽しかった、思い出になりました。 ほか
地元出演者が活躍する「ほのぼのコメディ劇場」では、プロの芸人さんたちのリードもありながら、みんなが一体となって、特別な舞台をつくり上げました。
これまで“観る側”だった舞台に自分自身が立ち、吉本の芸人さんたちと共演した経験は、きっと素敵な思い出になったことと思います。
「宝くじふるさとワクワク劇場」は、これからもあなたの街にお伺いして地元からご出演いただく皆さんとともに、笑いをお届けします。
本番を終えて(吉本興業 演出・髙畠 清さん)
中津公演、本当にお疲れ様でした。地元の皆さんと吉本の芸人が全力でぶつかり合い、ひとつの舞台を創り上げた瞬間の熱気と感動は、今も胸の奥で強く燃え続けています。舞台に立つ皆さんの情熱、客席から湧き上がる笑いと拍手、そのすべてが一体となって、一つの奇跡のような時間を生み出しました。
今日の興奮と達成感を、ぜひ次の挑戦へとつなげてください。皆さんとまた、さらに大きな感動と笑いを共有できる日を心から楽しみにしています。
※この動画は、スカイサーキットからのコメントです。
「大分・中津公演が無事終了いたしました。終始大きな盛り上がりを見せ、第1部の出演者によるネタはもちろん、第2部では新喜劇との共演を目指してオーディションを勝ち抜いた地元出演者の皆さんにも大いに楽しんでいただけました。出演前は舞台袖で緊張していた地元出演者の皆さんも、本番を終えたあとは観客の皆さまから手を振られるなど、まるでスターのような存在になっていました。会場全体が温かい拍手と笑顔に包まれました」

今回MCをつとめたスカイサーキットの次回の出演は2月15日の香川県観音寺市です。(上記ポスターをご覧ください)豪華メンバーのステージです。ぜひ、ご家族・ご友人とお誘い合わせのうえお越しください。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
(取材・文/NHK財団 展開・広報事業部 佐藤紘司)