「富士山が大噴火する」、これは決して絵空事ではない――。
NHKスペシャルは、4月に2回シリーズで“火山大国”日本で暮らす私たちが将来直面しうる大噴火の現実を放送する。

国は去年、富士山の噴火への対策をまとめた報告書を公表。対象としたのは火山灰が現代の都市に及ぼす甚大な被害だ。灰の降る量が0.5ミリ以上で鉄道の運行が停止し、10センチ以上で多くの自動車が走行不可に、さらには大規模停電や通信障害も発生するとされている。

今回番組では、この報告書をもとに、専門家や自治体などへの取材を通じて「最悪のシナリオ」を映像化。富士山が噴火したとき、あなたの街はどうなるのか。最新のVFX技術による圧倒的な映像で、まだ見ぬ巨大災害の実像を映し出す。

番組は、ドラマとドキュメンタリーで構成し、ドラマの演出は映画監督の三池崇史さんが担当。富士山が噴火した遠くない未来の東京を舞台に、未曾有の災害に見舞われた人々を描く。降り積もる火山灰、停電や通信の途絶など、次々に襲ってくる困難にどう立ち向かっていくのか。
主演は伊藤淳史さん、妻役に前田亜季さん。そして渡辺真起子さん、猫背椿さん、原日出子さん、松平健さんらが出演する。
ドキュメンタリーでは、富士山火口での調査やいつ噴火するのかを予測する最新研究に密着。火山灰がもたらす影響を調べる大規模実験なども行い、「そのとき」への備えを可視化する。


【演出:三池崇史さんのコメント】

学者でも英雄でもない、ありふれた家族の物語。あなたもこの家族とともに自然の脅威を擬似体験し、生きるために前に前に進んでみてください。その後に、あなたの心に希望のあかりがともっていれば幸いです。


都内に住む運送会社のドライバー 大室泰志役

【主演・伊藤淳史さんのコメント】

この作品に携わらせていただき、いつ起こるか分からない、いつ起こってもおかしくない、という恐怖をあらためて感じました。自分たちに出来ることは、備えることです。この作品をとおして、視聴者の皆さまにも、富士山が噴火した時のことを疑似体験していただき、考えてほしい、備えてほしいと思いました。2週連続の放送になりますが、お付き合いください。


泰志の妻・美也子役

【前田亜季さんのコメント】

いつもそこに存在している、シンボルのような富士山が大噴火をする。言葉で言われてもなかなか想像が出来ませんでしたが、今回こうして撮影をとおして追体験することで、心の準備をしているような気持ちになりました。三池監督の勢いのある演出、カメラワーク、火山灰など細かな美術やCG技術により、ご覧いただく皆さまにもリアルに体感していただけるのではないかと思います。私は、伊藤さん演じる夫とともに試練を乗り越えていく、妊娠中で出産を間近に控える妻を演じました。ただでさえ大変な時期に、富士山大噴火という非常事態が重なってしまう2人。どんな事が想定されるのか、想像を広げるきっかけの1つになりましたらうれしいです。


美也子の母・福役/原日出子

©撮影:MIYUKI

美也子の父・瑛慈役/松平健


【ドラマのあらすじ】
202X年の東京。都内に住む運送会社のドライバー、大室泰志(伊藤淳史)と妻の美也子(前田亜季)は、待望の第一子の出産を間近に控えていた。娘のことを心配した美也子の母、福(原日出子)が2人の家を訪れ、昼食の片付けをしていたその時、「富士山噴火」のニュースが飛び込んでくる。噴煙を上げる富士山の非現実的なテレビの映像。美也子の父で福とは離婚している瑛慈(松平健)からは心配する電話が。やがて首都圏にまで到達した火山灰の影響で停電が起き、スマートフォンも圏外になり通信が途絶。暗闇の中での生活を余儀なくされる中、美也子が陣痛を訴える。逆子のため、緊急の帝王切開が必要になり、火山灰が降り積もった中、産婦人科に向かう泰志たち。はたして無事にたどり着くことができるのか。


【近日公開!「全国火山ハザードマップ」番組視聴と合わせて防災意識の向上に。】

NHK ONE(ステラnetを離れます)で火山ハザードマップを放送にあわせて公開。
富士山をはじめ、気象庁が24時間観測している全国49の火山の情報が分かります。噴火によって被害がおよぶ恐れのある範囲を、火山灰・溶岩流・火砕流など、現象ごとに切り替えながら見ることができ、あなたや家族の住む町の近くにある火山のリスクが詳細に分かります。


NHKスペシャル「富士山大噴火 迫る“灰色の悪夢”」

【前編】4月5日(日) 総合 午後9:00~9:49
【後編】4月12日(日) 総合 午後9:00~9:49
NHK ONEでの同時・見逃し配信予定(ステラnetを離れます)

作:竹村武司
テーマ音楽:網守将平
出演:伊藤淳史、前田亜季、渡辺真起子、猫背椿、原日出子、松平健 ほか
制作統括:佐藤匠、中井暁彦、松田純
プロデューサー:井上新治郎
演出:三池崇史