
1983(昭和58)年にデビューし、ドラマ「不良少女とよばれて」(TBS系)のヒロインを演じて一世を風靡した、いとうまい子さん(61歳)。その後、45歳で早稲田大学に入学し、研究者への道を歩み始めました。芸能と研究の二刀流で、常に挑戦を続けるいとうさんが語る、人生を前向きに生きる秘けつとは?
聞き手 牛窪万里子
この記事は月刊誌『ラジオ深夜便』2026年5月号(4/17発売)より抜粋して紹介しています。
45歳で早稲田大学へ
――大学ではどんな分野を学ぼうと考えていたのでしょう。
いとう ある番組で、予防医学を研究されている大学教授とご一緒したんです。その先生が「何でも医療に頼るのではなく、予防することで医療費をかけず健康に暮らせるのに」とお話しされていたのが心に残ったんですよね。そこで、予防の大切さを伝えるメッセンジャーになれば恩返しになるんじゃないかと考え、予防医学を学べる大学を選びました。
――受験は大変でしたか。
いとう 早稲田大学の通信教育課程を受験したのですが、論文の考査と面接があるんですね。面接では3人の教授が異口同音に「あなたのような職業の人はすぐやめるから入れたくない」とおっしゃったんですよ。そこで、私ははっきりとこう言いました。
「悪しき前例があったのかもしれませんが、私はちゃんと学びたいことがあって来ているので一緒にしないでください」って(笑)。
――入学されたのは45歳のとき。学び始めてから想像と違ったことはありましたか。
いとう 学校で勉強するのは高校を卒業してから27年ぶりだったので大変でしたね。オンライン授業は1コマ90分。メモを取っても終わったころには指から砂がこぼれ落ちるように忘れているんです(笑)。だけど、人間は何歳になっても反復することで覚えられるようになるものですね。
――2025(令和7)年からは情報経営イノベーション専門職大学で教授を務められています。
いとう ヒューニングというスキルを教えています。これはヒューマン(人)をチューニング(調整)するという意味合いの造語で、何か問題が起きてもそれを俯瞰して見ることで思考を自分軸に戻す手法です。
――ヒューニングは、いとうさんご自身の経験から得られた手法なんですか。
いとう そうですね。物事に悩んだとき、いつもそれを俯瞰して見ているもう一人の自分がいるんです。この俯瞰力がつくと人生が楽になる。私が今までいろいろな経験をした結果、得た教訓がまさにこれだなと。
※この記事は2026年1月20日放送「元アイドルから研究者への道へ」を再構成したものです。
大学進学の動機、予防医学からロボット工学の分野に進んだきっかけなど、いとうさんが語る「人生を輝かせるヒント」の続きは、月刊誌『ラジオ深夜便』5月号をご覧ください。

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