ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、奥田亀吉役の三浦貴大さんと、一ノ瀬美津役の水野美紀さんから第19回の振り返りをご紹介!
三浦貴大さん振り返り

――火事のあと、りん(見上愛)と環(宮島るか)が奥田屋からいなくなったときの亀吉は、どんな心情になっていたと思いますか?
いや、もう、すごいものですよ(笑)。すごい、と言っても具体的じゃないですけど(笑)。この時代だから「嫁に逃げられるなんて、みっともねぇ」という気持ちは確実にあったと思いますし、一方で心配もしていたと思います。亀吉はよく「女のくせに」と言うのですが、「女がどうやって、何をして生きていくんだよ」みたいな気持ちも当然あったと思います。いろんな気持ちを抱えながら、それでも2人のことは間違いなく本気で探していたと思います。

――環を奥田屋に連れてきても、亀吉が環と会話するシーンはありませんでした。亀吉の娘に対する思いはどんなものだったと想像しましたか?
シーンとしてはありませんが、絶対に愛情はどこかにあって。まぁ複雑なんだろうなと思いますよ。前妻との息子との関係も影響しているでしょうし。
だから、環の面倒も、女中あるいはおっかぁ(貞/根岸季衣)があやしているのを横目で見ながら仕事に行って、自分では面倒を見ない、という日々を過ごしていたんじゃないかと思っています。
――最後はりんを離縁することを受け入れるわけですが、それはりんや環のことを考えてのことでしょうか? それとも、うまくいかないから投げ出してしまったのでしょうか?
亀吉に関しては、どっちもあると思っています。この時代の、社会の雰囲気みたいなのもあると思うんですけれど、どうしてなんだろう? ということを、僕もずっと考えていて。おっかぁに「くれてやればいいべ」と言われたからなのか……。
最終的にどういう気持ちでりんと環を手放すという結論に至ったのか、撮影が終わった今でも考えていますね。
水野美紀さん振り返り

――亀吉の手の者に環が連れ去られ、りんは取り戻すために那須へ向かいます。美津はどんな思いで行かせたんでしょうか?
演じながら「ああ、1人で行かせるんだ」と、辛くて仕方なかったですね。旅装束も、ちょっとだけ荷物を背負う簡素なもので、ここから那須まで何日かけて歩いていくんだろう? と思うと、胸が痛くなって……。
これが現代のドラマだったら、環を取り返すために一緒について行くだろうと思うんです。でも美津は、まだ婚姻関係にあるりんが1人で決着をつけてこなければならない、と考えたのだと思います。改めて考えてみると、かなり厳しい時代だったんだなと思います。