見上愛、上坂樹里のW主演で放送される連続テレビ小説「風、薫る」。
文明開化が急速に進み、西洋式の看護学が日本に伝わった明治。それぞれが生きづらさを抱える一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)の2人が、当時まだあまり知られていなかった“看護”の世界に飛び込み、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディ”になって、まだ見ぬ世界を切り拓いていく物語。
今回、見上愛演じる主人公・一ノ瀬りんの故郷である栃木県那須地域ゆかりの人々を演じる、7人の新たな出演者が発表され、コメントが届きました。
主人公・りんの縁談相手
奥田亀吉役/三浦貴大
連続テレビ小説出演歴「エール」

りんが住む村の隣町で明治時代になって運送業をはじめ、一代で財を成した。老舗の店主たちからは冷ややかな目で見られている。
【三浦貴大さんのコメント】
――「風、薫る」に出演される意気込みをお聞かせください。
亀吉役で参加させていただくことになり、大変うれしく思います。物語の序盤からりんを取り巻く一人として重要な役ですのでプレッシャーも感じています。それと同時に、亀吉という人物の内面を、脚本にない部分まで作り演じていくことは楽しみでもあります。現代から見れば、時代設定的に価値観がかなり違うので苦労するとは思いますが、視聴者の皆様に楽しんでいただけるように、全力で演じていきます。
――連続テレビ小説 出演について。
連続テレビ小説は、「エール」以来の出演となります。応援団の団長を演じさせていただきました。朝ドラのチーム感、全員で作品を作っていくことの心地よさを感じながら撮影をしていたことを覚えています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて。
学生時代、医療関係の勉強をしていたので、病院での実習などで看護師と関わることもありました。ほんの少しの時間しかともにしていませんが、確かな技術や思いを感じました。「病気の症状だけに気を取られず、しっかりとその人の性格や気持ちを見ることが大切だ」と、当時看護師の方が言っていたのが印象に残っています。
亀吉の母
奥田貞役/根岸季衣
連続テレビ小説出演歴「ハイカラさん」「澪つくし」「天うら
ら」「梅ちゃん先生」「まれ」

亀吉と二人三脚で奥田屋を大きくしてきた自負がある。周囲からの成金扱いに嫌気がさしており、家柄を手に入れたいと一ノ瀬家に縁談を申し入れる。
【根岸季衣さんのコメント】
――「風、薫る」に出演される意気込みをお聞かせください。
私の母は現在95歳で健在で、自分の身の回りだけでなく週末には2世帯住宅の孫夫婦の昼食を作ったりと、元気いっぱいに過ごしてくれています。週1回通っているケアセンターではいくつか並んでいるテレビが一斉に朝ドラを放送しているらしく、私が「今度、朝ドラ出るよ」と伝えたら、「今から放送を楽しみにしています。これ以上の親孝行はない」と私も出演できるのが、ありがたくうれしいです。
――連続テレビ小説 出演について。
「ハイカラさん」
まだ収録がとてものんびりとした時代で、スタッフ、キャストとも、家族のように過ごしました。
「澪つくし」
ヒロイン沢口靖子さんを厳しく躾けるきつい役でした。後半には店のために自分の恋心を犠牲にする献身的な役でもあったのですが、どうもイジメ役の印象が強かったようで、切ないシーンを覚えていてくださっている方が少ないのが残念です。
「天うらら」
お隣の仲の良い奥さんが原日出子さんで、初共演だったのですが、私が夫の病気を打ち明けるシーンで背中を摩ってくれる、その手が温かくて優しくて感動しました。お隣のお婆様は池内淳子さんで「お酒召し上がるんですか?」とお尋ねしたら「もう一生分呑んだ」と仰ったその言葉が今、身に沁みています。
「梅ちゃん先生」
私が参加した中盤頃には、もう梅ちゃんの家族はしっかりチームが出来ていて、とても仲良しな、いい感じでした。
私は家族の一員であるミムラさんの姑役だったので、そこに馴染めない感を楽しくやらせていただきました。
「まれ」
ヒロインの(土屋)太鳳さんがとても可愛くて、私のライブに彼女が来てくれたらバンドのメンバーが皆んなファンになっちゃいました。震災前の能登にロケで行けたので目に焼きついている元気な街並みを思い出しながらまた復活されるよう祈っています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて。
看護師さんではないのですが、出産のとき、偶然2度とも同じ助産師さんで我儘とパニックで大変な状況に根気良く付き合ってくださる助産師さんの仕事に本当に感謝と尊敬の気持ちで一杯でした。30年前、前夫がガンで亡くなったときには担当の看護師さんから心のこもったお手紙を頂戴しました。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について。
那須は同じ事務所だった織本順吉さんがお住まいだったので、事務所のマネージャー達とBBQしにお邪魔したりしました。近くにいい温泉がいっぱいあるので、先に一風呂浴びてからのBBQは最高でした。近くでロケのあった時、大先輩をアッシーにして、ちょっと車で走ってご馳走になった帰りに吹雪いたときは怖かったです。
うなぎ店の女将
大島美幸
※連続テレビ小説初出演

【大島美幸さんのコメント】
――「風、薫る」に出演される意気込みをお聞かせください。
小さい頃から、家族で夢中になって見ていた朝ドラに出演させていただけるなんて、夢のようです。 天国のじいちゃん、ばあちゃんが泣いて喜びます。しかも生まれ育った、“大田原”が舞台。大田原の「ふるさと大使」でもあるので、全力でやらせていただきますし、全力で宣伝させていただきます。 大田原市民の皆さんの喜ぶ顔が見られるのが、今から楽しみです。水がきれいで米がうまい大田原! 全国の視聴者の皆さま、是非“大田原”に遊びに来てください!
――連続テレビ小説 出演について。
もちろん出演経験はありません。 高校生のときに、朝ドラを見て、見終わったらバイク通学で出発するという日々を送っていました! 「ふたりっ子」「あぐり」が大好きでした。「まんぷく」「とと姉ちゃん」「あさが来た」「まれ」「あまちゃん」「てるてる家族」「ちゅらさん」「君の名は」「おしん」たくさん見させてもらっています。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて。
母が大田原(旧黒羽町)の病院で看護師をしていまして、患者さんとのかかわりなど近くで見てきました。仕事だけではおさまらないホスピタリティがないと務まらないすごい仕事だと思いました。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について。
私自身、大田原市出身ということで、憧れの朝ドラの舞台が“大田原”と聞き本当に光栄です。大田原の皆さんの喜ぶ顔が目に浮かびます、大田原の「ふるさと大使」でもあるので他県の皆さんに知ってもらえるチャンスだと思い、心から感謝致します。米がおいしい、鮎がおいしい、川がきれい、梨がおいしい、野菜もおいしい、おせっかいが多いです。
和菓子店の女将
義達祐未
連続テレビ小説出演歴「花子とアン」

【義達祐未さんのコメント】
――「風、薫る」に出演される意気込みをお聞かせください。
出演のオファーをいただいたとき、人生とはなんと予想外なのだろうと思いました。10年ぶりの朝ドラ出演、戸惑いながらもワクワクしています。時代や運命に振り回されながらも目の前のことに真剣に対峙して、そこから目指すべき道を見いだしていく。この題材は、今を生きる私たちにも多くを語りかけるものでしょう。今回は、疫病の時代を生き抜く主人公の人生の分岐点、大切な1シーンに立ち会わせていただきます。感謝しながら精一杯向き合いたいと思います。
――連続テレビ小説 出演について。
以前「花子とアン」で主人公・安東はなさんの同級生である松平幸子役で出演し、初恋がテーマの週を楽しく演じさせていただきました。当時のTwitter(現在のX)で、「〇〇みたいな方」という私のセリフを視聴者の皆様が面白がってくださり、たくさんポストされていたのを見て、朝ドラの影響力を感じました。放送は11年前、当時は10代の裕福な女学生を演じ、今回は女将役です。時代は同じ明治ということで、撮影時に時代の背景等を学んだことが思い出されます。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて。
私は看護師ではないのですが、保育士資格を持っています。ジャンルとして介護・福祉・看護・保育……と並べられることも多いですが、やはり共通するのは「目の前の生命に向き合っている」ということだと思います。そのために、小さな違和感に気付けるようにしたり、丁寧に対話や観察をしたり、常にあらゆる可能性を考えて動きます。
看護は、心身のケアや苦痛の緩和などのサポートだけでなく、医療チームの一員として、さまざまな専門職と協力しあうことができる。まさに医療と民間のマグネット的存在で、その難しさを感じ取れるからこそ、強い尊敬の念を抱いています。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について。
大田原という地名は「大俵」に由来していることもあって、水が綺麗で自然豊か、抜群に美味しい米農家や大好きな酒造様も多いんです。あとは私が辛いものが大好きで唐辛子の生産量が実は日本一なところもイチオシ。医療関係で言うと、一次~三次救急医療体制までを完備していて、世界トップクラスの医療機器会社もあったりするので、これだけ充実しているところを見ると、大関さんの想いがしっかりと今も受け継がれているような気がします。
私も栃木県出身者として、本作品をきっかけに大田原含め栃木の魅力を多くの方に再発見してもらえたら幸せだなと心から思っています!
柴田屋/たくや(ザ・たっち)&松永屋/かずや(ザ・たっち)
※連続テレビ小説初出演

【たくやさんのコメント】
――「風、薫る」に出演される意気込みをお聞かせください。
「え? 本当ですか? 双子の登場人物いるんですか?」最初にこの出演依頼をいただいたときのリアクションです!
完全に見る専門だと思っていた連続テレビ小説に出ることができるなんて! しかも地元栃木県が舞台のドラマに出演できることへの驚きと緊張とうれしさで胸がいっぱいです。とりあえず、父や祖父の話し方を思い浮かべて、栃木なまりを完璧にするところから役作りをしていこうと思います。
あ! 僕らが双子役かどうかは見てのお楽しみです。笑
――連続テレビ小説 出演について。
出演した事ありません。
僕らにとって朝ドラは、母との共通の趣味です。実家に帰る度に放送中の朝ドラの今週どうだった? や、泣けたよねー。なんて話で盛り上がっております。子どものころに見ていた作品もあり、幅広い世代で楽しめるものだと思ってます。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて。
僕は小さいときに1週間ほど入院をしていたことがありまして、検査入院だったため、注射など多かったのですが、看護師さんが優しくて、怖がらせない工夫などをしてくれていたことを覚えてます。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について。
大田原市は物凄く広い平野を生かして、たくさんの人が農業や畜産などをしているイメージです。大盛りの定食屋さんなども多く、人情の町というイメージです!
【かずやさんのコメント】
――「風、薫る」に出演される意気込みをお聞かせください。
まさか僕たちが連続テレビ小説に出演できるなんて、ちょっと! ちょっとちょっと!! ビックリです。朝ドラ大好き双子の僕たちは仕事に向かいながらその日の朝ドラの会話で盛り上がっています。今回の「風、薫る」は主人公が栃木出身で僕たちと同郷なので大注目していました! 演技経験は少ないですが、自分たちの個性を出しながら舞台となる明治時代の風景になじめるようにがんばります。出演しながら主人公たちの生き様を全力で応援したいと思いま
す。
――連続テレビ小説 出演について。
朝ドラは毎作品没入して観ています。毎朝物語が進んでいくのを長い期間観ていると、勝手に一緒に苦難を乗り越えてきた気持ちになり感動が入れ食い状態になってしまいます。感動のシーンじゃないのに成長を感じて泣いたりします(笑)
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて。
少し前に病気して入院したことがあり、その時に看護師さんが丁寧に説明してくれたり優しく声掛けてくれました。
点滴の針を刺し変えるのも難なくこなす確かな技術に感心しました。安心して身を任せられるのも原点にはトレインドナースの存在があるのかなと今になって実感しています。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について。
大田原は歴史もあり名産やお祭りや学校行事などいろいろ個性があり、何度もテレビロケしていますが、ネタが尽きない面白い街です。
主人公・大家直美を見守る牧師
吉江善作役/原田泰造
連続テレビ小説出演歴「ごちそうさん」

キリスト教の牧師で4年前に直美を引き取って以来、直美をそっと見守ってきた。自立したい直美の意思を尊重して別々に暮らしているが、常に直美のことは気にかけている。
【原田泰造さんのコメント】
――「風、薫る」に出演される意気込みをお聞かせください。
まさか自分に牧師の役がくるなんて想像したこともありませんでした。
吉江は、誠実ながらも少し頼り甲斐のない真面目な印象で、無償の愛を持っている人だと思います。そんな吉江を演じられるのが今からすごく楽しみです。
吉江のセリフを通して、誰かの心が軽くなる瞬間があったらなぁと思います。
直美役の上坂さんとは前に親子役で共演したことがあるので、今回また一緒にできてうれしいです。
朝のひと時、ぜひ一緒に温まりましょう!
――連続テレビ小説 出演について。
「ごちそうさん」は食が一つのテーマだったので、食事シーンが毎回楽しみでした。
食事シーンを撮影した後、撮影中に食べきれなかったものをみんなで食べるのも楽しかったです。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について。
全く知らないので今度現地に行って色々見てきたいと思います。
2026年度前期 連続テレビ小説「風、薫る」
2026年春 放送スタート
毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか
【物語のあらすじ】
明治18(1885)年、日本で初めて看護婦の養成所が誕生したのを皮切りに、次々と養成所が生まれた。そのうちの1つに、物語の主人公・一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)は運命に誘われるように入所する。不運が重なり若くしてシングルマザーになった、りん。生まれてすぐ親に捨てられ、教会で保護されて育った直美。養成所に集った同級生たちは、それぞれに複雑な事情を抱えていた。手探りではじまった看護教育を受けながら、彼女たちは「看護とは何か?」「患者と向き合うとはどういうことか?」ということに向き合っていく。
りんと直美は、鹿鳴館の華といわれた大山捨松や明六社にも所属した商人・清水卯三郎らと出会い、明治の新しい風を感じながら、強き者と弱き者が混在する“社会”を知り、刻々と変わり続けていく社会の中で“自分らしく幸せに生きること”を模索していく。
養成所卒業後、2人は同じ大学病院でトレインドナースとしてデビュー。まだ理解を得られていない看護の仕事を確立するために奮闘の日々を送っていたが、りんは程なくして職場を追われることに。一方、アメリカ留学を夢見る直美は渡航直前に思わぬできごとに巻き込まれ……。
やがて、コレラや赤痢などさまざまな疫病が全国的に猛威をふるい始める。一度は離れ離れになった2人だったが、再び手を取り、疫病という大敵に立ち向かっていく。
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介、葛西勇也
演出:佐々木善春、橋本万葉、新田真三、松本仁志ほか