ドラマ10「テミスの不確かな法廷」は、2024年放送のドラマ10「宙わたる教室」制作チームが新たに挑む“法廷ヒューマンドラマ”です。
発達障害を隠しながらも裁判官の職務に向き合う特例判事補・安堂清春(松山ケンイチ)を主人公に、裁判所職員や検事、弁護士らが真実を求めてぶつかり合い、“普通”や“正義”とは何かを問いかけます。
20日(火)放送の第3話。冒頭では、制作陣が「事前の取材で特に印象的だった」という、当事者同士が活発に意見を交わすグループケアの場面が再現されました。このシーンは、発達障害のある俳優たちによって実現したそうです。
出演した俳優の皆さんのコメントをご紹介します。

【小籔伸也さんのコメント】
セリフもあって緊張したんですが、松山ケンイチさんが撮影前に話しかけてくれて、ディスカッションする雰囲気を作ってくれたので、和んだ状態でお芝居ができました。一方で撮影が始まると、松山さんははっきり切り替えて、目線で落ち着かない感じを表現していて、さすがだなと思いました。
【上野真之介さんのコメント】
松山さんにはずっと(映画『デスノート』の)Lのイメージがあったのですが、今回その面影はなく、特性の雰囲気が出ていたので、プロフェッショナルだなと感じました。また一緒に共演させて頂きたいと思いました。(自分はグループケアには参加したことがないので)グループケアのように当事者同士が集まって話す機会があれば、ぜひ参加したいと思いました。
【青木遥音さんのコメント】
誰がどんな演技をすれば良いか、撮影までの間、とても緊張しました。松山さんとお会いするのも初めてだったので、それも緊張しましたが、松山さんが(相槌で)頷くタイミングがリアルでした。
【林千愛さんのコメント】
松山さんは、同じセリフを何回言っても、初めてやったかのような雰囲気でお芝居をされていました。特性の研究もされていたのかなと思って、自分たちの特性と似てるなぁと感じました。(私は)顔がこわばってしまうことが多いのですが、出演させていただいたことで、実際の緊張感を出せたかなと思います。
【制作統括:神林伸太郎チーフ・プロデューサーのコメント】
たくさんの方にご視聴いただきありがとうございます。
本作は、主人公・安堂を通じて、発達障害のある方が悩んだり工夫したりしながら生きていることを知っていただくと同時に、(発達障害に限らず)周囲にカミングアウトできない悩みを抱えている人がいるかもしれない——そんな想像へとつながるきっかけになればという思いで制作してきました。
物語の都合だけで描いてしまうことのないよう、発達障害について学び、専門家の先生や当事者の方々に取材を重ね、表現のあり方を慎重に検討してきました。例えば安堂の「僕は宇宙人」というセリフ。当事者の方がどう受け止めるのかを取材する中で、私たちの想像以上に世間との距離を感じ、この言葉に共感される方が多いことを知り、ニュアンスも踏まえながら脚本に反映しました。しかしながら、特性の現れ方や悩みは人によって千差万別なので、表現の正解は一つではありません。
脚本だけでなく、撮影、編集、つける音楽に至るまで制作者の都合になっていないか、議論を重ねながら、今も作品と向き合っています。
キャスト・スタッフが一丸となり、心をこめて制作した「テミスの不確かな法廷」。第4話以降もどうぞ、よろしくお願い致します。
ドラマ10「テミスの不確かな法廷」(全8回)
毎週火曜 総合 午後10:00〜10:45
毎週金曜 総合 午前0:35〜1:20 ※木曜深夜(再放送)
※NHK ONEでの同時・見逃し配信予定(ステラnetを離れます)
【あらすじ】
任官7年目の裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)。東京から前橋地方裁判所第一支部へと異動してきた彼は、一見、穏やかな裁判官に見える。だが、その内側には絶対に打ち明けられない秘密が……。
幼い頃、衝動性や落ち着きのなさからASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)と診断された安堂。以来、彼は自らの特性を隠し、“普通”を装って生きてきた。それでも、ふとした言動が前橋地裁第一支部の面々を戸惑わせ、法廷内外で混乱を巻き起こしてしまう。
そんな安堂の元に、複雑な人間模様が絡み合う、難解な事件が舞い込んでくる。市長を襲った青年。親友をこん睡状態に追い込んだ高校生。そして「父は法律に殺された」と訴える娘――。
やがて、安堂の特性からくる“こだわり”が、誰も気づかなかった事件の矛盾をあぶり出す。しかし同時に、彼は自身の衝動とも格闘しながら公判に挑まなければならない。
果たして安堂は、公正に事件を裁き、真実へとたどり着くことができるのか!?
原作:直島翔『テミスの不確かな法廷』
脚本:浜田秀哉
音楽:jizue
出演:松山ケンイチ 鳴海唯、恒松祐里、山崎樹範、山田真歩、葉山奨之、小木茂光、山本未來、市川実日子/伊東蒼(3話ゲスト)/和久井映見、遠藤憲一 ほか
演出:吉川久岳(ランプ)、山下和徳、相良健一、富澤昭文
制作統括:橋立聖史(ランプ)、神林伸太郎(NHKエンタープライズ)、渡辺悟(NHK)
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