ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、脚本・吉澤智子さんから第29回の振り返りをご紹介!
脚本・吉澤智子さん振り返り

――“シマケン”こと島田健次郎(佐野晶哉)はどのように描いていこうと思われていますか?
シマケンに関しては、当時の文学青年の姿をきちんと描きたいと考えたのと、以前もお話ししたように(脚本・吉澤智子インタビュー後編)言葉が概念を生む時代なので、それを体現する人、りん(見上愛)のメンターとして登場させたいと思いました。今で言うところの“こじらせたオタク風味の人”として登場させたらどうかなと。活動的でまっすぐなりんに対して、うまく接することができず、誠実であるがゆえに考えすぎてしまって、なかなか恋に進めない人。がんじがらめになって、一歩も動けなくなってしまっている、みたいなイメージですね。

――そのシマケンを演じている、佐野晶哉さんの印象を聞かせてください。
佐野さんは、シマケンが持っている不器用さ、可愛さみたいなものを、うまく体現してくださっています。シュッとしてかっこいいビジュアルなのに、人としての佇まいが可愛らしくて、とても愛着が持てるというか。少ないシーンの中でも「シマケンって難しいことを言っているけど、可愛いんだよな」と思える感じをうまく演じてくださっているなと。彼の本来のかっこよさを消しつつ、オタクっぽく演じてくれて。でも、どこかのタイミングで、イケメンぶりをドワーッと発揮してくれる気がしています。