現在放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。
明治時代、当時はまだ広く知られていなかった“看護”の世界に飛び込んだいちノ瀬のせりん(見上愛)とおおなお(上坂樹里)が、患者や医師たちとの向き合い方に悩みながらも成長し、やがて“最強のバディ”となって、まだ見ぬ世界を切りひらいていく姿を描きます。

主人公・りんの幼なじみ、竹内虎太郎を演じる小林虎之介さんからのコメントをご紹介します。


竹内虎太郎役/小林虎之介

りんと同じ村の生まれで、元足軽だった竹内家の長男。
りんとは幼いころから気を許せる仲ではあるが、育ちの格差を痛感している。

【小林虎之介さんのコメント】

――虎太郎はどのような人物だと思いますか?

虎太郎は根っからの純粋さと優しさがある人です。
足軽の家に生まれ百姓になり、幼いころから近くにいたりんを、笑顔がすてきだとかそんなささいなことで好きになっていったのだと思います。物語が進むにつれてりんとの身分の差を知り、距離感をものすごく悩みながら生きているのだろうと感じました。

りんが結婚を決めたときは相手がいい人であってくれればと、幸せを願っていたと思います。
結婚がうまくいかずにたまきを連れて実家に戻ってきたとき虎太郎は平気な顔をしていましたけれど、自分がこの人と結婚して家庭を築いて3人でいたかった……と演じていて悲しい気持ちになったことを覚えています。

時代が目まぐるしく変わるなか、虎太郎自身も大人になる過程でいろんな迷いで苦しんでいたと想像します。

――第12週(60回)では虎太郎が東京にやってきましたね。

ずっと栃木で働いていましたが、生活が苦しくなり家族を守るためにお金を稼がなきゃいけない。
暮らしを変えるため、そして自分のこれからの生き方も考えて東京に出てきて働いていた。製薬会社の給仕から社員となったタイミングでりんに会いにきました。

りんのことはいちに思い続けているので東京で困っていたら支えてあげたいという気持ちはもちろんあります。ただ、それだけではなく、虎太郎自身もやりたいことや家族へのいろんな想いを抱えて東京にきて、必死に変わろうと頑張っている最中だと思います。

――恋のライバル的なシマケン(佐野晶哉)と会ってしまいましたが……

虎太郎は鈍感だと思うのでりんがシマケンに好意があるかは分からないですが、東京でしゃれたメガネをかけた文字の書ける賢そうな男がりんの近くにいるというだけで、少しの嫉妬と引け目も感じてしまった。
自分が劣っているように見えるのが嫌で「銀座の製薬会社で……」と気取って言ってはみたものの、分かりやすくライバル視をしてしまいましたね。

これからの虎太郎がどんな運命をたどることになるのか。
どうなるにしても視聴者の皆さんには「虎太郎がんばって!」とこの先も応援してもらえるように演じていきたいです。


【物語のあらすじ】
明治18(1885)年、日本で初めて看護婦の養成所が誕生したのを皮切りに、次々と養成所が生まれた。そのうちの1つに、物語の主人公・いちノ瀬のせりん(見上愛)とおおなお(上坂樹里)は運命に誘われるように入所する。不運が重なり若くしてシングルマザーになった、りん。生まれてすぐ親に捨てられ、教会で保護されて育った直美。養成所に集った同級生たちは、それぞれに複雑な事情を抱えていた。手探りではじまった看護教育を受けながら、彼女たちは「看護とは何か?」「患者と向き合うとはどういうことか?」ということに向き合っていく。
りんと直美は、鹿鳴館の華といわれた大山捨松おおやますてまつ(多部未華子)や明六社にも所属した商人・みず三郎さぶろう(坂東彌十郎)らと出会い、明治の新しい風を感じながら、強き者と弱き者が混在する“社会”を知り、刻々と変わり続けていく社会の中で“自分らしく幸せに生きること”を模索していく。
養成所卒業後、2人は同じ大学病院でトレインドナースとしてデビュー。まだ理解を得られていない看護の仕事を確立するために奮闘の日々を送っていたが、りんは程なくして職場を追われることに。一方、直美は誰もがひとしく看護を受けられる仕組みを考え始めるが……。
やがて、コレラや赤痢などさまざまな疫病が全国的に猛威をふるい始める。一度は離れ離れになった2人だったが、再び手を取り、疫病という大敵に立ち向かっていく。

※実在の人物をモチーフとしますが、激動の時代を生きた2人のナースとその仲間たちの波乱万丈の物語として大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません。


2026年度前期 連続テレビ小説「風、薫る」

毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか
NHK ONEでの同時・見逃し配信あり(ステラnetを離れます)

脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
音楽:野見祐二
主題歌:Mrs. GREEN APPLE 「風と町」
出演:見上愛、上坂樹里 ほか
語り:研ナオコ
制作統括:松園武大、宮本えり子
プロデューサー:葛西勇也、松田恭典
演出:佐々木善春、橋本万葉、新田真三、松本仁志 ほか

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