8月12日(水)夜10時に放送する特集ドラマ「手塚治虫の戦争」。
1970年代の東京。漫画家としてどん底にあった手塚治虫(高良健吾)は、自身の戦争体験をもとにした漫画『紙の砦』を描き始めます。少年誌の連載は打ち切られ、会社も倒産――すべてを失いかけたその時、なぜ手塚は“戦争”を描こうとしたのか。
執筆に挑む1970年代の手塚治虫と、戦時下を生きる彼の分身・大寒鉄郎(原田琥之佑)。漫画を描くことに生きる意味を見いだした2人の物語が、時代を超えて重なり合います。
主演の高良健吾さんと原田琥之佑さんに加え、新たな出演者5名が発表されました。
1970年代の手塚治虫を支える人々を田中哲司さん、岡崎体育さんが演じ、手塚が描く漫画『紙の砦』の主人公・大寒鉄郎と関わる人々を、オーディションで選ばれた野内まるさん、久野渚夏さん、山田健人さんが演じます。
田中さん、岡崎さん、野内さん、久野さん、山田さんからのコメントをご紹介します。
※既発表 手塚治虫役/高良健吾

『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』、『火の鳥』――数々の名作を生み出してきた希代の漫画家。
漫画家生活30年。その名はすでに伝説となりつつあった。……のだが、漫画家人生最大のピンチに直面していた。
1970年代・手塚治虫の周りの人々
葛西健蔵役/田中哲司

大阪でベビー用品を扱う葛西株式会社の社長。
経営者であり、漫画にも興味がなく、手塚とは別世界で生きてきた。しかし、仕事がきっかけで意気投合。純粋に創作に打ち込む手塚の姿に、人として深い敬意を抱いている。
【田中哲司さんのコメント】
葛西は手塚治虫先生と仲良しな関係ではありませんでした。でも心のどこかでつながりを感じて、寄り添いつつも一歩引いた、「微妙」な関係性を保っていたのだと思います。僕にとっての手塚治虫さんは特別な存在で、国民的な作品をたくさん描いている巨匠です。高良さんとは昔から共演しており再会を楽しみにしていました。撮影初日にベレー帽とメガネをつけた姿をみたとき、思わず「手塚治虫だ!」と。一気にドラマの世界に入り込めました。
黒川拓二役/岡崎体育

漫画雑誌『少年キング』の編集者。
手塚治虫の才能に心酔し、その背中を追い続けてきた。世間が「手塚は終わった」とささやく中でも、その才能を信じ続ける。
【岡崎体育さんのコメント】
こんにちは、岡崎体育です! このたび手塚治虫先生の担当編集をされていた黒川さんを演じさせていただきました。
今回の撮影は、とにかく温かいスタッフの皆様とキャスト陣に囲まれていたなぁと思います。
みんなのことが大好きになりました。そんなチームでお送りするドラマ、絶対良いに決まってる! ぜひご覧ください!
漫画『紙の砦』の中の登場人物
※既発表 大寒鉄郎役/原田琥之佑

手塚治虫が描き始める漫画『紙の砦』の主人公。漫画を描くことに夢中な16歳の少年。
いつ戦火に巻き込まれるかもわからない時代の中で、それでも漫画に向かい続ける。
岡本京子役/野内まる

宝塚音楽舞踊学校に通う女学生。
舞台に立つ夢を抱きながらも、戦争によってその日常を奪われる。
戦時下でも漫画を諦めず描き続ける鉄郎と出会い、忘れかけていた夢を思い出していく。
【野内まるさんのコメント】
京子は舞台に立つ夢を諦めたというより、「みんなもそうだから」と時代を受け入れようとしていた人だと思います。だからこそ、夢を手放さない鉄郎の姿はまぶしく、救いでもあったのではないでしょうか。
演じながら、戦争は命だけでなく、人が大切に育ててきた夢や感情、その人らしさまでも、奪ってしまうのだと感じました。
京子と鉄郎、それぞれの願いを通して、平和について考えるきっかけになればうれしいです。
明石健司役/久野渚夏

鉄郎が通う南野中学校の番長。
腕っぷしの強さで生徒たちに恐れられるが、実は大の漫画好き。鉄郎の描く漫画に魅せられ、その才能を誰よりも信じる親友となる。
【久野渚夏さんのコメント】
この作品と出会い、僕と同世代の若者たちが戦地に送り出され、多くの命が奪われたという事実は、決して忘れてはならないことだと強く感じています。
今回、戦時中を生きる一人の学生・明石健司を演じさせていただきます。明石は、仲間想いでありながら、時に情けない姿も見せる人間味あふれる人物です。
作中では、戦時下という極限状態において鉄郎の描く「漫画」が生きがいのような支えとなり、次第に鉄郎という人間そのものにもひかれていきます。戦争という非日常の中で、明石が番長としての責任感と自分らしさをどう貫こうとしたのか。その姿を見届けていただけたらうれしいです。
三井明役/山田健人

鉄郎の同級生。
真面目な軍国少年で、漫画ばかり描いている鉄郎を快く思っていない。しかし、ある出来事をきっかけに、鉄郎や明石との距離を少しずつ縮めていく。
【山田健人さんのコメント】
三井明役を演じました山田健人です。
地方撮影の帰り、半ば興奮状態で友人に電話をかけ、「お芝居が楽しすぎる! 現場が最高なんだ!」と本気で語れるくらい青春を感じた現場でした。
大寒の漫画にひき込まれる登場人物が魅力的で、忘れられないお芝居がたくさんあります。すてきすぎるキャスト、スタッフさんと作った作品を是非見ていただきたいです! よろしくお願いいたします!
【田島彰洋プロデューサーのコメント】
手塚治虫の生きる“現代”と、大寒鉄郎が生きる“紙の砦”。2つの世界を彩るキャストの皆さんをご紹介します。
葛西健蔵を演じるのは田中哲司さん。おおらかな優しさで手塚を包み込み、どこか“少年”のまま生きる手塚を“大人”として、“友人”として温かく見守ってくださいました。編集者・黒川拓二には岡崎体育さん。まっすぐで純粋なたたずまいはもちろん、ご自身も表現者ならではの創作へのリスペクトが、黒川という人物に深みを与えてくださいました。
『紙の砦』の世界を生きる鉄郎の仲間たちは、総勢320人のオーディションを経て出会った皆さんです。主演の原田さんとともに、あの時代を全力で生き抜いてほしい――そんな思いでお願いしました。
漫画好きの番長・明石健司の久野渚夏さんは、まっすぐなお芝居と、誰からも愛される笑顔が決め手でした。オーディションで初めてお会いした瞬間、「明石がいた」と感じたことを今でも覚えています。ドラマオリジナルキャラクター・三井明の山田健人さんは、戦争によって早く大人にならざるを得ない少年の揺れる心を、繊細に表現してくださいました。そして、ヒロイン・岡本京子の野内まるさん。連続テレビ小説「ばけばけ」でご一緒した時とはまったく違う表情を見せてくださり、そのたたずまいは、宝塚スターを目指す夢を抱える京子そのものでした。
今回ご紹介できなかったキャストの皆さんも、本当に魅力あふれる方々ばかりです。なお撮影は無事すべて終了しました。本日公開する予告映像で一足早くこの作品の世界を感じていただけたらうれしいです。放送もぜひ楽しみにお待ちください。
◆「手塚治虫の戦争」予告映像を公開
「手塚治虫の戦争」の予告映像を下記ホームページで公開いたしました。
また、NHKドラマSNSでも公開しています。
「手塚治虫の戦争」予告映像はこちら ※ステラnetを離れます
関連番組のお知らせ
「天才てれびくんgrow」
7月6日(月)「前編」・7月13日(月)「後編」Eテレ 午後5:30~6:00
ドラマ「手塚治虫の戦争」主演の俳優・高良健吾さん、原田琥之佑さんから、「戦時中の子どもとしてドラマに出演してほしい」とミッションを受けた、てれび戦士のユウユとヒトミ。戦争についてほとんど知らない2人が、戦争について知り、考え、戦時中の生活を想像しながら演じる緊張の撮影本番までを、前・後編でお届けします。
手塚治虫の漫画や大阪空襲の資料から戦時中の暮らしを体感し、ドラマ撮影現場では美術、メイク、軍事指導など、普段は見られない舞台裏のプロフェッショナルの仕事から、戦争の「悲惨さ」、「過酷さ」を実感するてれび戦士たち。2人の挑戦を通してさまざまな視点から「戦争」を考えます。果たしてユウユとヒトミは、「戦時中の子ども」を無事に演じきることができるのか!?
出演:てれび戦士、高良健吾、原田琥之佑、野内まる
「天才てれびくんgrow」NHK公式サイトはこちら ※ステラnetを離れます
特集ドラマ「手塚治虫の戦争」
8月12日(水) 総合/BSP4K 午後10:00~11:13
8月30日(日) Eテレ 午後3:30~4:43(再放送)
※NHK ONEでの同時・見逃し配信あり (ステラnetを離れます)
【あらすじ】
1973年、東京。漫画の神様・手塚治虫(高良健吾)は、会社の倒産と少年誌の連載打ち切りによって一転、どん底へと転落する。多額の借金と世間の「終わった」という評価に追い詰められ、創作への自信すら失いかけていた。そんな手塚の脳裏によみがえるのは、戦時中――漫画を描くことすら許されなかった少年時代の姿だった。
1945年、大阪。中学生の大寒鉄郎(原田琥之佑)は、軍事訓練と統制に縛られた日常の中で、ただ一人、漫画を描くことに心を燃やしていた。教師や同級生から「非国民」と蔑まれ、原稿を奪われてもなお、鉄郎の手が止まることはない。“漫画家になる”という夢に向かってまっすぐに生きる鉄郎。ふとしたきっかけで彼の漫画に触れた同級生・明石健司(久野渚夏)や女学生・岡本京子(野内まる)との出会いは、鉄郎の日常に小さな変化をもたらしていく。仲間との青春の日々の中、近づく戦火の足音は、かけがえのない日常をゆっくりと浸食していく――。
過去の記憶に触れながらも、それを描くべきか迷い続ける、手塚。戦争を描くことの意味、そして今の自分に何が描けるのか。交錯する2つの時代の中で、手塚の本能が目を覚ます。
原作:手塚治虫『紙の砦』『ゴッドファーザーの息子』
作:桑原亮子
出演:高良健吾、原田琥之佑、野内まる、久野渚夏、山田健人、岡崎体育、田中哲司 ほか
制作統括:福岡利武
プロデューサー:田島彰洋
演出:鈴木航