8月12日(水)放送の特集ドラマ「手塚治虫の戦争」。
1970年代の東京、漫画家としてどん底にあった手塚治虫(高良健吾)は、自身の戦争体験をもとにした漫画『紙のとりで』を描き始めます。少年誌の連載は打ち切られ、会社も倒産……すべてを失いかけたその時、なぜ手塚は“戦争”を描こうとしたのか。
執筆に挑む1970年代の手塚治虫と、戦時下を生きる彼の分身・大寒鉄郎(原田琥之佑)。漫画を描くことに生きる意味を見いだした2人の物語が、時代を超えて重なり合います――。

その放送に先立って、東京・渋谷のNHK放送センターで、完成試写と出演者会見が行われました。登壇した主演の高良健吾さんと、共演の原田琥之佑さん、野内まるさん、久野渚夏さん、山田健人さんのコメントです。


づか治虫おさむ役/高良健吾

【高良健吾さんのコメント】

数日前に完成したドラマを見て、今日も見てきたんですけれども、とにかく面白くて驚きました。特に自分の中に強く残っているのは、若い子たちの1945年のシーンです。忘れてはいけない、大切にしなければいけない何かが、100%、120%ぐらい映っていて、刺激を受けました。この年代の時にしかできないものが、このドラマの中に記録されていて、奇跡を見たようで感動しています。
手塚先生の不遇の時代を演じて、自分たちは手塚治虫先生を知ってるようで、知らなかったなと思いました。不遇の時代にもう一度、自分の戦争体験という苦しい過去に向き合うという。皆さんご存知のとおり漫画の神様ですごい方なんですけれど、一貫してとにかく尋常じゃないぐらい純粋に漫画に向き合っていらっしゃったのを感じました。


漫画『紙の砦』の中の登場人物

大寒鉄郎おおさむてつろう役/原田琥之佑

【原田琥之佑さんのコメント】

こんなに自信を持って“全力で頑張った”と言える作品がまたひとつできてうれしいです。今しかできないことをこの4人(原田、野内、久野、山田)でやれたと思っています。あの時だからできた鉄郎や京子ちゃんたちがあって。本当に言葉にうまくできないけど、やれてよかったなと見ながら思いました。
鉄郎は漫画を描いて、納得はできても、満足なんかしてたまるかと思っていると思って。手塚さんも自分が描きたいから描くという、大切な少年の心を忘れていないなと思って、それがすごく表現者として勉強になりました。


岡本おかもときょう役/野内まる

【野内まるさんのコメント】

2日前に拝見して、今日もまた見てきたんですけれど、すごく面白いです。お話を知っているのにもかかわらず、私も泣いてしまいました。京子から見た鉄郎はただの漫画を描いてる人ではなく、漫画を描きたいという気持ちを守り抜いた人だと思っています。京子を通して、私自身もいろいろと学ぶことができた作品となりました。


明石あかしけん役/久野渚夏

【久野渚夏さんのコメント】

僕はこの作品がドラマデビュー作で、すごくいろんな方の支えがあって、すてきな作品を撮らせていただきました。戦争について触れるというのはそれだけでも重みを感じたんですけれど、いざこうやって撮影して、皆さんにご覧いただいて、良いものを届けられたんじゃないかなと思っています。作品を撮ってる間の時間も幸せでした。もっとたくさんの方にこの作品を届けられたらなという気持ちでいっぱいです。


みつあきら役/山田健人

【山田健人さんのコメント】

撮影期間でも本当にすごく尊い時間を過ごさせていただいたというか、本当にみがこぼれてしまうぐらいの純粋な青春の時間を、お芝居をする中で過ごさせていただいたと思っています。それが映像にまっすぐ残っていたのが、何より僕の中での誇りです。この作品が世の中に届くのがとにかく楽しみです。


【あらすじ】

1973年、東京。漫画の神様・手塚治虫(高良健吾)は、会社の倒産と少年誌の連載打ち切りによって一転、どん底へと転落する。多額の借金と世間の「終わった」という評価に追い詰められ、創作への自信すら失いかけていた。そんな手塚の脳裏によみがえるのは、戦時中――漫画を描くことすら許されなかった少年時代の姿だった。
1945年、大阪。中学生の大寒鉄郎(原田琥之佑)は、軍事訓練と統制に縛られた日常の中で、ただ一人、漫画を描くことに心を燃やしていた。教師や同級生から「非国民」と蔑まれ、原稿を奪われてもなお、鉄郎の手が止まることはない。“漫画家になる”という夢に向かってまっすぐに生きる鉄郎。ふとしたきっかけで彼の漫画に触れた同級生・明石健司(久野渚夏)や女学生・岡本京子(野内まる)との出会いは、鉄郎の日常に小さな変化をもたらしていく。仲間との青春の日々の中、近づく戦火の足音は、かけがえのない日常をゆっくりと浸食していく――。
過去の記憶に触れながらも、それを描くべきか迷い続ける、手塚。戦争を描くことの意味、そして今の自分に何が描けるのか。交錯する2つの時代の中で、手塚の本能が目を覚ます。


特集ドラマ「手塚治虫の戦争」

8月12日(水) 総合/BSP4K 午後10:00~11:13
8月30日(日) Eテレ 午後3:30~4:43
(再放送)
NHK ONEでの同時・見逃し配信あり (ステラnetを離れます)

原作:手塚治虫『紙の砦』『ゴッドファーザーの息子』
作:桑原亮子
音楽:原摩利彦
漫画考証:三浦みつる
漫画指導:つのがい
出演:高良健吾、原田琥之佑、野内まる、久野渚夏、山田健人、岡崎体育、田中哲司 ほか
制作統括:福岡利武
プロデューサー:田島彰洋
演出:鈴木航

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