ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、柳井嵩役の北村匠海さんから、第90回の振り返りをご紹介!


北村匠海さん振り返り

――嵩がのぶ(今田美桜)と暮らし始めました。そして、放送では2人のキスシーンもありましたが、いかがでしたか?

中目黒の部屋で生活し始めた2人にとって、天井に穴が開いているトイレというのが大事な場所になっていくんですけれど、そのトイレの手洗い場で初めてキスをしたとき、冷静になると目の前に便器があるんですよ(笑)。すごくロマンチックなシーンなのに、便器を見ながら……というのが2人らしいなというか。のぶと嵩らしいなと思っていました。

――そのシーンで意識されたこと、大切にしたことは?

いや、もう何を大切にするまでもなく、大切なシーンなのはわかっていたので、逆に何かを意識するとかはなかったです。今まで通り、何気ない会話の中で生まれるものであったと思います。
そういうシーンだから、特別ということは全くなかったのですが、たまたま収録が遅めの時間帯だったので、同じ夜食を頼んだんです。僕がチキンを食べたかったのでそうしたのですが、頼んだ後に美桜ちゃんとしゃべっていて「そういえば、これからキスシーンじゃん」となったのですが、「まあ、いっか」と言いながら一緒に食べていました(笑)。

――同じものを食べて、同じ気持ちになって(笑)

普段の日常の感じというか、特に「よし」という空気でもなく、何の違和感もなくやれたのが、良かったかなと思います。
あのシーンは、1回でOKだったんですよ。2人でスタジオを出て、「じゃあ、お疲れさまでした」と言いながら普通に帰っていく感じだったんですけれど。それは僕としても、ありがたかったですね。