9月29日(月)から放送開始となる連続テレビ小説「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツと、外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに紡ぐ“夫婦の物語”です。

髙石あかりさん演じるヒロイン・松野トキとともに、松江で暮らす人々を演じるキャストが発表されました。


松江の人々

花田旅館の主人/はな へい役 生瀬勝久

連続テレビ小説出演歴 「純ちゃんの応援歌」「まんてん」「べっぴんさん」「おちょやん」「ブギウギ」

松江でヘブンが寄宿することになる花田旅館の主人。しじみ売りに訪れるトキとも親しく、あたたかく見守る。人情味はあるが、つい余計なひと言で波風を立ててしまうことも。

【生瀬勝久さんのコメント】
今回、花田旅館の主人を演じます。前回「ブギウギ」の際は標準語を話す役でしたので、今回は関西ことばかなと思っていたら、出雲ことばでした。出雲ことばは難しいので、とても苦労しています。
妻・ツル役の池谷のぶえさんとはこれまで共演も多いので、演じていて楽しいですし、シーンが豊かになる感じがします。ツルとともに、おトキの悩みを聞いたり、ヘブンさんが松江にやってきて、てんやわんやしたりしています。外国語はもちろんわからないので、外国人が来たら日本人は当時どうなっていたか、という典型的な人だと思います。
おトキがどうなるのか、ヘブンさんがどうなるのか、最後まで見届けてください。
花田旅館のシーンが、「ばけばけ」の中で一服の清涼剤になればと思います。


花田旅館の女将おかみ/花田ツル役 池谷のぶえ

連続テレビ小説出演歴 「瞳」 「ひよっこ」「半分、青い。」

平太とともに花田旅館を切り盛りする女将さん。トキのことをとても可愛かわいがっている。カラッとしたたくましさが、トキの心の支えになっている。

【池谷のぶえさんのコメント】
おトキちゃんがヘブン先生と出会う場所となる花田旅館、その旅館を切り盛りする女将、花田ツル役で参加させていただきます。花田旅館主人の平太(生瀬勝久さん)、女中のウメ(野内まるさん)ともども、おトキちゃんとヘブン先生が紡ぐ物語に彩りを添えられる場所、存在になれればと思っています。
おトキちゃんの身の回りを心配しながらも、ワチャワチャ楽しいやりとりも満載です。お楽しみ下さい。


花田旅館の女中/ウメ役 野内まる

連続テレビ小説初出演

花田旅館で、ヘブンの世話をすることになる女中。おっとりとしていて、マイペースな性格。初めての外国人にも物おじせず接する。

【野内まるさんのコメント】
ヘブン先生が松江に来て初めて訪れる宿、花田旅館の女中・ウメを演じさせていただきます。
みんなからは「おウメ」と呼ばれていて、一見ぽけーっとしているように見えるかもしれませんが、働き者で、明るく優しい子です。
初の朝ドラで挑戦も盛りだくさんなので緊張していますが、「ばけばけ」の一員になれることを心から光栄に思います。
愉快な花田旅館の様子を、皆さまの朝にお届けできるよう、懸命に取り組んでまいります。


記者/梶谷かじたにろう役 岩崎う大(かもめんたる)

連続テレビ小説初出演

松江新報の自称・敏腕記者。来日したヘブンに密着する。調子がよく、小さなネタをもビッグニュースに仕立て上げる。

【岩崎う大さんのコメント】
朝ドラに出られるという時点でうれしかったのですが、出番も結構多く、今まで人生頑張った甲斐かいがあったと思いました。
私の役、梶谷は新聞記者なのですが、当時の新聞記者は今よりもだいぶ荒かったそうで、当時のエネルギーを想像しながら楽しく演じております。
コメディー要素の多いお話なので、少しでもお役に立たないとですね。
周りもおもしろい方ばかりで撮影は毎回エキサイティングです。
あ! 出雲ことばも頑張ってますので、ぜひご注目頂きたいです。


かん右衛もんの話し相手/うえタツ役 朝加真由美

連続テレビ小説出演歴「ひまわり」「純と愛」

勘右衛門(小日向文世)がかわいがっている近所の子の祖母。時々、天国長屋にやってきて、勘右衛門のよき話し相手となる。

【朝加真由美さんのコメント】
朝、私の1日の始まりは朝ドラです。「ばけばけ」に出演させていただけることが決まった時は、本当にうれしくて、思わず「バンザーイ!」と声をあげてしまいました。
勘右衛門さんの良きお話相手になる・上野タツを演じます。これから松野家とどのように関わるのか、今後の展開に私もウキウキワクワク、そんな気持ちを皆さんとも分かち合えたら嬉しいです。どうぞお楽しみに!


【制作統括・橋爪國臣チーフ・プロデューサーのコメント】

花田旅館の撮影は、いつも笑いが絶えない明るい現場です。
旅館の主人・平太は生瀬勝久さん。「ブギウギ」に続いて出演していただきました。一癖も二癖もある役柄を、期待を裏切らない見事な演技で、実に味わい深く演じてくださっています。
女将・ツル役の池谷のぶえさんは、いつかまたご一緒したいと熱望していた俳優さんです。
そこにいるだけで周囲をひきつける独特の存在感は、さすがの一言です。

女中・ウメ役の野内まるさんは、確かな演技力と、どこかミステリアスな雰囲気を持ち、彼女
にしかできない絶妙な間で物語にアクセントを加えてくれています。
この芝居巧者な3人が織りなす花田旅館でのやり取りは、飛び抜けて面白いものになっています。トキやヘブン先生、錦織さんにとっては、さまざまな出来事に遭遇しながらも、温かく支えられ、時にともに戦ってくれる、かけがえのない場所となっていきます。

神出鬼没の新聞記者・梶谷役は、かもめんたるの岩崎う大さんです。時にはトキの味方とな
り、またある時には敵対する。本心が読めない言動の裏には、彼なりの確固たる信念が貫か
れています。難しい役どころですが、岩崎さんならではのユニークなアプローチで、非常に
魅力的なキャラクターになっています。
トキたちが暮らす長屋に、時折ふらりと訪れ、勘右衛門の話し相手となる上野タツ役は朝加
真由美さんです。朝加さんと小日向さんの心温まる愛らしい掛け合いは、物語にすてきな和
みをもたらしてくれます。彼らが松野家にどのような影響を与えていくのか、どうぞご期待
ください。


【物語のあらすじ】
この世はうらめしい。けど、すばらしい。

明治時代の松江。まつトキは、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。
松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。
世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。
松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時
代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意します。その外国
人教師はギリシャ出身のアイルランド人。
小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境
遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、二人と
も怪談話が好きだったのです!
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らし
が始まります――。


2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」

9月29日(月)放送開始
毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り

作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
出演:髙石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮 ほか
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史、小林直毅、小島東洋

公式Xアカウント:@asadora_bk_nhk
公式Instagramアカウント:@asadora_bk_nhk