
ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、六原永輔役の藤堂日向さんから、第100回の振り返りをご紹介!

藤堂日向さん振り返り
――永輔が嵩(北村匠海)に「あなたは人を描ける作家です」という言葉をかけましたが、永輔としてはどんな気持ちでそれを伝えたと思いますか?
ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の舞台美術を嵩に担当してもらって、満天の星空の中に大きな流れ星が一つ流れている絵を見せられるんです。その絵がすごくよくて、僕自身も本当に「いい絵だな」と思いました。この『見上げてごらん』は、夜学を舞台にした物語で、主体は人なんです。それを嵩が読み込んだうえで星空のみを描いてきたことが明確に伝わってきて、「この人は表面的ではない、深いところで、物事を見つめることができるんだな」と感じたのだな、と思いました。
――嵩が持つ感受性や彼の本質を見抜いた、ということなのですね。
台本を読んだ段階から僕はそう解釈していて、その感情をそのまま嵩に伝えるように演じました。