
聞き手 恩蔵憲一
この記事は月刊誌『ラジオ深夜便』2025年10月号(9/18発売)より抜粋して紹介しています。
ラーメン界わいは体育会系
僕は一人暮らしを機にラーメンにはまり、食べ歩きをしない日はほぼありません。
持論ですがラーメン界わいは体育会系、カレー界わいは文化部系の傾向があります。例えばラーメン好きは食べ歩きをする人がほとんどで、遠征したり何時間も行列に並んだりとアクティブ。カレー好きはスパイスなどを買ってきて作る自作派が多いんです。カレー屋さんの店主も内装などに独自のこだわりを持ち、自分のカレーを深めようとするタイプ。一方、ラーメン屋さんの店主は多店舗展開を目指すなど野心家だったり、仲間意識やライバル意識が強かったりする人が多い印象なんですね。
そんな僕たちラーメン好きの間ではラーメン用語なるものがありまして……。
【着丼】 丼が到着しました、の意。
【汁完】 スープまですべて残さず完食すること。
【連食】 ラーメンを続けて食べること。同じ店で連食すると店内連食、2杯完食したらダブ完(ダブル完食)、さらに3杯ならトリ完(トリプル完食)という。
【背後霊】 店内にも行列させる店で、食べている人のすぐ後ろで待つ人。「背後霊に見られながら食べるのは嫌だな」などと使う。
【死刑宣告】 せっかく店に行ったのに、行列についたとたん、閉店や売り切れを言い渡されてしまうこと。
これはほんの一部ですが、どんどん新しい言葉が出てきて、おもしろいんですね。
※この記事は2025年7月7日放送「インタビュー~ラーメン文化を考える」を再構成したものです。
ラーメン屋の悩み“千円の壁”について、食べる順番の大切さ、ラーメンの“食べ歩き”を始める人へのアドバイスなど青木さんのお話の続きは、月刊誌『ラジオ深夜便』10月号をご覧ください。

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