放送100年を機に展開する「宇宙・未来プロジェクト」の一環として放送する「火星の女王」は、人類が火星移住を果たしている100年後の未来を描く大型SFエンターテインメント。突如現れた物体をめぐり、火星と地球の人々の欲望と希望が交錯する科学的ヒューマンドラマです。
国際オーディションを経て決定したスリ・リンと菅田将暉の出演が決定していますが、このたび新たに、シム・ウンギョン、岸井ゆきの、菅原小春、宮沢氷魚、松尾スズキ、滝藤賢一、宮沢りえ、吉岡秀隆の出演が発表されました。
100年後の未来を舞台に、一体どんなドラマが繰り広げられるのか!?
個性あふれるキャストの役どころとあわせて、スリ・リンと菅田将暉のコメントを紹介します。
【あらすじ】
それは、出会うはずのなかったものとの遭遇だった。
2125年。人類が火星に移り住んで40年、そこに“安定”という言葉は存在しない。
ISDA(イズダ/惑星間宇宙開発機関)による支配、自由に暮らしたい住民たち、火星社会は静かに揺れていた。
そんな中、“それ”は突如現れた。人知を超えた超常現象とともに。誰が創ったのか、なぜここにあるのか。そして、それは人類にとって、希望なのか、それとも――禍なのか。
物語の主人公は目が不自由なリリ-E1102。
火星で生まれ育ち、厳しい訓練をやり遂げ、地球行きの宇宙船に乗る決意をしていた。
それはある特別な人に会うため。白石アオト──地球で暮らすISDAの若き職員。
ふたりの間に交わされた、まだ誰にも話していない約束。でもその日、リリは運命を狂わす大事件に巻き込まれてしまう。
その事件をきっかけに動き出す“火星と地球の思惑”。その全てが、“それ”とつながっていく。
これは、未知なるものと立ち向かう人々の物語。
日本小説界の鬼才・小川哲の原作を元に、感情を繊細に紡ぐ吉田玲子が脚本を手がける。
心をえぐるほどリアルで、息をのむほど美しい本格SFドラマです。
リリ-E1102役
スリ・リン

音楽好きの22歳。生まれながらに視覚障害がある。火星のアカデミーを卒業し、地球に向かおうとしていた。ラジオ好きで、ラジオから流れた曲を聞いたことで地球のバンド「ディスク・マイナーズ」のファンとなる。
【スリ・リンさんのコメント(日本語訳)】
「リリを演じることができて、そしてドラマの想像を絶する未来で皆さんとご一緒できるなんて、本当に幸せです。こんな素晴らしい人生を一度送ってきたような感じがして、 火星のことを思い出すと、温かくて苦しくて幸せな思い出が、今でも本当の夢のような存在です。
【プロフィール】
すり・りん
2000年11月19日台湾生まれ。
2022年短編映画『One Summer’s Day(原題:雨水直接打進眼睛)』でデビュー。
2023年ドラマ「Living(原題:有生之年)」(台湾で配信)、2024年Netflixドラマ「女優:ボーン・トゥ・シャイン(原題:影后)」。
白石アオト役
菅田将暉

ISDAの日本支局に努める若手職員。鉱物について詳しい。ディスク・マイナーズのファン。火星で行われた研修でリリと出会い、互いにディスク・マイナーズのファンであることから意気投合した。父が22年前に行方不明に。その原因がある科学者のせいではないかと疑い続けている。
【菅田将暉さんのコメント】
放送100年。100年後のぼくらの話。想像の先の先をイメージしながらのお芝居は、未知との遭遇の連続でした。しかし、進化したテクノロジーの隣には、良くも悪くも変わらない体温がありました。未来を想像しながら観るのが楽しみです。
ガレ-J0517 ISDA火星副支局長役
シム・ウンギョン

火星生まれ、火星育ち。地球出身者が高位を占めるISDA火星支局の中で、異例の出世を遂げ支局長まで上りつめた優秀な人物。
チップ役
岸井ゆきの

火星の最古の入植地・コロニーゼロのしいたげられた労働者の街で生まれ育った。地球からやって来たISDAが我が物顔で火星を支配していることに不満を持っている。
マル-B2358 ISDA警察捜査官役
菅原小春

火星生まれ、火星育ち。優秀だがやや行き過ぎが目立つ捜査官で、火星最古の入植地であるコロニーゼロの街やその地域のコミュニティーに精通している。
ミト-D5946 ISDA警察捜査官役
宮沢氷魚

火星生まれ、火星育ち。ISDAのキャリア職員のエリートで、今はマルの相棒で部下。経験は浅いが洞察力に優れている。地球の古い映画に詳しい。
宇宙鉱物学者 アオトの父 白石恵斗役
松尾スズキ

かつて関西理科大学でリキ・カワナベの同僚だった研究者。22年前に謎の「物体」が発見されたときには、その危険性をずっとカワナベに訴えていた。物体がどこかに消えて以来、行方不明となっている。
新世紀出版記者 北村役
滝藤賢一

地球の出版社記者。ひょうひょうとしているが実は熱い記者魂の持ち主。22年前に日本でおきた超常現象と、その時に消えた謎の「物体」に興味を抱き、ずっと真相を追っている。
ISDA日本支局長 タキマ・スズキ役
宮沢りえ

ISDAにおけるトップエリートの一人。ISDAの一大プロジェクトである火星撤退計画の指揮を任されている。かつて火星で勤務していたことがあり、その時に火星に残してきた娘・リリ-E1102が地球にやってくるのを心待ちにしている。
ホエール社資源調査部門マネージャー リキ・カワナベ役
吉岡秀隆

22年前に地球で謎の「物体」を発見した科学者。その後こつ然と消滅した物体が、火星にもあると考えひたすら探し続ける信念の科学者。今は火星にある巨大企業・ホエール社の支援の下、日々火星での捜索を行っている。
放送100年特集ドラマ「火星の女王」(全3回)
12月13日(土)放送スタート
毎週土曜 総合/BSP4K 午後10:00~11:29
※NHK ONEでの同時・見逃し配信もあり(ステラnetを離れます)
原作:小川哲
脚本:吉田玲子
音楽:坂東祐大、yuma yamaguchi
出演:スリ・リン、菅田将暉、シム・ウンギョン、岸井ゆきの、菅原小春、宮沢氷魚、
松尾スズキ、滝藤賢一、宮沢りえ、吉岡秀隆 ほか
制作統括:渡辺悟
プロデューサー:石川慎一郎、原英輔、大久保篤、服部竜馬
演出:西村武五郎、川上剛
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