放送中の大河ドラマ「べらぼう~つたじゅうえいゆめばなし~」の収録が10月30日に終了した。
「べらぼう」は2024年5月に関東近郊で収録が始まり、6月には京都で主演の横浜流星がクランクイン。およそ1年半にわたって撮影を行い、最後はNHK放送センター内のスタジオで、主要キャストが勢ぞろいする中、にぎやかなクランクアップとなった。
主人公・蔦屋重三郎を演じきった横浜流星と、制作統括の藤並英樹チーフ・プロデューサーから、撮影終了のコメントが届いた。


主演・横浜流星(蔦屋重三郎役)コメント

みなさま、本当に約1年半「おつかれ山」でした。約1年半、べらぼうに捧げ、蔦屋重三郎として生ききれたことが自分にとっては財産になりましたし、一生に一度しかないこの機会をいただけたこと、そしてみなさまと出会い、作品を共につくれたことを心から感謝しています。


制作統括・藤並英樹チーフ・プロデューサー コメント

クランクインからおよそ1年半、“蔦重”の人生を無事走り切ることができました。「江戸の時代を生きる」という覚悟で、蔦重を演じた横浜流星さんはじめ、出演者やスタッフ、関係者一同の力を結集して、この物語を最後まで紡いでいくことができました。脚本の森下佳子さんが描く「写楽」とは?蔦重の“仕掛け”とは?視聴者の皆さんには最後までお楽しみいただければと思います。応援いただき「ありがた山!」でございます。

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は全48回。12月14日(日)の最終回は、15分拡大版での放送を予定している。


大河ドラマ「べらぼう~つたじゅうえい華乃がのゆめばなし~」

毎週日曜 総合 午後8:00~8:45、翌週土曜 午後1:05~1:50(再放送)
毎週日曜 NHK BS 午後6:00~6:45
毎週日曜 BSP4K 午後0:15~1:00、午後6:00~6:45(再放送)

【物語】
18世紀半ば、人口は100万を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。
血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。
折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内(安田顕)など多彩な文人が輩出。蔦重は、朋誠堂喜三二(尾美としのり)などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見出した才能は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝(古川雄大)、葛飾北斎(くっきー!)、曲亭馬琴(津田健次郎)、十返舎一九(井上芳雄)といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。
しかし時世は移り変わり、田沼意次は失脚。代わりに台頭した松平定信(井上祐貴)による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。周囲では江戸追放や死に追いやられるものもあらわれる……蔦重は、その後も幕府からの執ような弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う……。命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛けるのだった……。

作:森下佳子
出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、生田斗真、里見浩太朗 ほか
制作統括:藤並英樹、石村将太
プロデューサー:松田恭典、藤原敬久、積田有希、美濃里亜
演出:大原拓、深川貴志、小谷高義、大嶋慧介
公式Xアカウント:@berabou_nhk
公式Instagramアカウント:@berabou_nhk
ハッシュタグ:#大河べらぼう