ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、島根県知事・江藤安宗役の佐野史郎さんから、第95回の振り返りをご紹介!
これからの錦織がどうなっていくのか心配です

──錦織と江藤知事がしていた隠しごとが公になり、錦織は校長になれませんでしたね。
錦織の役は、実在した西田千太郎がモデルです。ドラマ化の話を聞いた時から「誰がこの役を演じるんだろう?」と思ったくらい、最初から気にしていた人物でした。それほど重要人物ですから。帝大受験に失敗したエピソードはフィクションでしょうけれど、文部省の教員検定試験で英語受験は不合格だったとのこと。当時、正規の英語教師ではなかったことなど、これからの錦織がどうなっていくのか心配です。健康面も含めて……。
──江藤知事があれほど信頼し、校長にまで推していた錦織をあんなにあっさり切ったのは、意外でした。
そこは、江藤のダークな一面というか、あるいは、まあ人当たりはよいけど腹の中はわからないという、松江人あるあるかもしれません(笑)。リアル松江人の僕が演じると、それが特に出ていたかな。あ、松江の人のせいにしちゃいけませんね、僕の悪役好きの部分が特に出てしまったかな。

──改めて、錦織を演じる吉沢亮さんとのお芝居を振り返って、いかがでしたか?
彼とは初共演でしたが、特撮ヒーローものを演じていたという話をお聞きして一気に親近感が湧きました。特撮の撮影現場は危険と隣り合わせということもあり、演出やダメ出しが厳しいんです、特に若⼿には。その分、鍛えられる。
クランクイン当時は、まだ映画『国宝』が大ヒットする前でしたけれど、撮影が進むにつれて錦織という存在もどんどん大きく感じられてきました。とにかく吉沢さんは英語のセリフも多くて大変だったと思います。ですが実に見事に流暢に演じていらして、流石と唸らされました。
僕は錦織とのシーンが多かったのですが、特に打ち合わせとかはしませんでした。でも、そこは俳優同士ですから、互いの切っ先を合わせれば分かります。そして、それを重ねていくうちに関係も築かれていったように感じています。