名古屋市、中村公園周辺は豊臣兄弟、秀吉、秀長の生誕の地として知られています。貧しいふたりは戦国の世で下剋上、大出世し、遂にはまさかの天下統一を成し遂げますが、ここ、中村こそがサクセス・ストーリーの出発点。今回の「豊臣秀長の時代を歩く」は、若き兄弟の面影を探して名古屋市中村区を訪ねます。
※この記事はNHK財団が名古屋市と一緒に制作したPR冊子の取材をもとに構成しています。
豊臣兄弟が生まれ育った場所にある中村公園(名古屋市、中村区)。名古屋駅から地下鉄東山線で6分ほどの「中村公園」駅から歩いて10分程度でたどり着きます。
中心に建つのは豊臣秀吉を祀る豊國神社です。

創建は明治18年(1885)。宮司の近藤一夫さんに話を聞きました。
「秀吉は亡くなった後に神格化され「豊國大明神」となります。ところが、徳川が治める江戸時代にはその信仰は禁止されてしまいます。明治になって、地元の有志から“秀吉の故郷である中村に秀吉を祀る神社を”、との声があがり、当時の県令(いまの県知事)に掛け合います。その結果、豊國神社が創設されたのです」
秀吉が地元に愛される理由となったエピソードがあります。
近藤さん「秀吉は天下統一を成し遂げた後、自身が住む大阪城に中村で収穫した農作物を届けさせていました。ふるさとの味が恋しかったのでしょうか。そのかわりに、中村は年貢を免除されていたといいます」

豊國神社を中心に整備されたのが「中村公園」です。
園内には秀吉がこのあたりで生まれたことを示す、「豊公誕生之地」と刻まれた石碑が。

中村公園では「名古屋市秀吉清正記念館」も是非訪れてみたい場所。中村で生まれ育った2人の武将、秀吉と加藤清正に関する資料を収集、展示する歴史博物館です。
加藤清正は秀吉の下で活躍しました。常設展では、「信長と秀吉」「清正と尾張の武将」など5つのテーマで秀吉の天下統一~滅亡に至るまでの過程を紹介しています(入館無料)。

写真右にはクジャクの羽のような形の秀吉の兜が。合戦のときに目立つように、このような形としたそうです。

中村公園に隣接する、秀吉を祀るために加藤清正が創建した「常泉寺」。
愛用の茶釜や直筆の手紙が残されています。

境内には秀吉が誕生した際の産湯に使われたとされる井戸が。常泉寺の名の由来ともなっています。
秀吉と秀長が生まれた中村。特に中村公園とその周囲には豊臣兄弟ゆかりの場所が点在しています。まだ何者でもなかったふたりの面影に思いをはせる絶好の場所です。是非、おでかけください。
名古屋市秀吉清正記念館 中村公園歴史散策|名古屋市公式ウェブサイト
※ステラnetを離れます
(取材・文:平岡大典[NHK財団] )
(写真:Kosuke Kurata)
(取材協力:名古屋市、名古屋市秀吉清正記念館)
この記事はNHK財団が名古屋市と一緒に制作したPR冊子の取材をもとに構成しました。
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