現在放送中の、連続テレビ小説「ばけばけ」。
ヘブン先生(トミー・バストウ)の教え子で錦織友一(吉沢亮)の弟、錦織丈役の杉田雷麟さんから、ドラマについての感想や、役についての思いを語ったメッセージが届きました。
錦織丈役 杉田雷麟

ヘブンの教え子。
英語教師である錦織友一の弟で、松江随一の秀才と称される兄を尊敬し、その背中をまっすぐに追う。
【杉田雷麟さんのコメント】

――オーディションを経て、「ばけばけ」への出演が決まった時のお気持ちを聞かせてください。
オーディションの時から、やりたいと思っていた役が錦織丈でした。兄への憧れや葛藤という部分が、自分の中で一番「画」として想像できた役で、丈役で受かったことがうれしかったです。ただ、丈には英語のセリフがあるのですが、僕自身は英語が全然ダメで(笑)。特に難しかったのが、英語を筆記体で書くことです。僕は、学校で筆記体を教わっておらず、全く書いたことがありませんでした。さらに、僕は左利きですが、当時左利きの人は、右手を使えるように矯正されていたそうで……。家で何度も右手で書けるようになるまで練習をして、今では右
手で筆記体が書けるし、右手でお箸も使えるようになりましたね(笑)。

――丈の兄である錦織友一を演じている吉沢亮さんと共演した感想は?
吉沢さんは自由に演じられていて、それがすごく新鮮で楽しかったです。役柄的にも兄貴のことを尊敬していますが、丈は「自分は期待されていない」と思っているんですね。だから、19 週で兄貴と2人で将来について話し合うシーンは、兄貴に認めてもらえているようで、好きなシーンの1つです。熊本へ行くことを兄貴に告げるシーンを撮影する時は、丈は何て言ってほしかったのだろうと考えていました。でも、兄貴が何も言わないのも納得できたような、上手く言葉にできない不思議な空気が流れていました。
――丈は、19週で熊本に行くことを決めますが、どう思って演じられましたか?
もちろんヘブン先生のことも好きで、もっと学びたい気持ちもあったでしょうけれど、僕自身は「兄貴のため」にという気持ちもあったんじゃないかと思っています。丈は、兄貴とヘブン先生が良いパートナーであり、お互いにとって大切な存在であることもわかっています。熊本に行くことで、2人を繋ぎとめておける存在になっているんじゃないかと思いながら演じました。
――熊本編の撮影の思い出や、印象的だったシーンを教えてください。
共演者の皆さんと一緒に演じていく中で、丈は若干開放的になったかなと(笑)。特に、司之介さん(岡部たかし)とフミさん(池脇千鶴)からは受け取るものが多く、そこにおトキさん(髙石あかり)とヘブン先生が加わると、お芝居に見えないぐらい家族に見えるのがすごかったです。
髙石さんは、僕と同じ年ですが、学べることも多いです。特に印象的だったのは、22週でおトキさんから赤子ができたと告げられるシーンです。おめでたい気持ちもありつつ、フィリピンへ行く話があるヘブン先生のことを想い、「だけん言えんの‼」と感情を爆発させてからのお芝居は、完全に「食らった」と思いました。ヘブン先生を強く想っているからこその葛藤がすべて伝わってきて、すごく衝撃を受けたし、同じ役者としてちょっと悔しい気持ちもありました。

――最終盤に向けて、視聴者の方にメッセージをお願いします。
丈は、兄貴が亡くなった後も、ずっと兄貴を忘れることはないと思います。そして、誰かに言われたわけでもなく、丈は自分なりの形で兄貴の跡を受け継いでいくことになります。きっと、兄貴が見ても恥ずかしくないような生き方をしているんじゃないかと。
実は、僕自身も台本を読んで驚いたのですが、最後にもう一度、兄貴の面影を感じられるような出来事が起こります。「兄貴のように」というセリフもあるのですが、そんな丈の思いが色濃く出てきますので、そこも見ていただければと思います。
【物語のあらすじ】
この世はうらめしい。けど、すばらしい。
明治時代の松江。松野トキは、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。
松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。
世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。
松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意します。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。
小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、二人とも怪談話が好きだったのです!
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らしが始まります――。
2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」
毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
出演:髙石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮 ほか
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史、小林直毅、小島東洋
公式Xアカウント:@asadora_bk_nhk
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