国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親として知られる、やなせたかしさん。その創作人生と作品をたどる「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」が、6月30日(火)から9月6日(日)まで、世田谷文学館で開催されています。詳しくはこちら 。※ステラnetを離れます
全国を巡回してきた本展は、世田谷文学館での開催が7会場目。初日の6月30日には、朝から多くの来場者が訪れ、会場はにぎわいを見せていました。
展示では、貴重な原画や資料の数々を通して、やなせさんが生涯大切にした“よろこばせごっこ=人を喜ばせる行為こそ人生最大の喜び”という思いに触れることができます。色彩豊かな作品とともに、その温かなメッセージや創作の軌跡を体感できる展覧会となっています。
やなせの世界観あふれる東京会場

エントランスに入ると、刷毛で描かれた虹をイメージしたカラフルな案内サインが来場者を出迎えます。

展示室へ向かう階段の壁には、「アンパンマン」と「ばいきんまん」のタペストリーも飾られ、会場へ足を踏み入れる前から、自然と“やなせワールド”へ引き込まれていきます。
展示は、「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」「エピローグ」の6章で構成。やなせさんの多彩な創作活動を幅広く紹介しており、じっくり作品を鑑賞したくなる内容です。

会場には、やなせ作品にも登場する虹を思わせる壁面が広がっています。さらに、やなせさんのイラストをモチーフにした星や雲のネオンライトが天井を彩り、ポップで温かな雰囲気を演出しています。
やなせさんはサインを入れる際、雲のマークを添えることも多かったそうです。そんな遊び心や優しさが、展示空間の随所にちりばめられています。

また、やなせさんがライフワークの1つとして力を注いだ雑誌『詩とメルヘン』関連の作品も多数展示。詩人や編集者としての一面にも触れることができます。

そして、第5章「アンパンマンの誕生」では、アンパンマン誕生までの歩みや創作の背景を紹介しています。長年愛され続けるキャラクターが生まれた軌跡をたどることができます。

そのほか、東京会場ならではの演出として、アンパンマンをはじめ、ばいきんまんやドキンちゃんなど、おなじみのキャラクターたちのイラストパネルが会場上部にちりばめられています。作品だけでなく、空間全体で楽しめるのも、本展の魅力です。
東京展限定! やなせが影響を受けた雑誌の関連資料も

小学生から中学生にかけて、やなせさんが愛読していたという雑誌『少年倶楽部』や『新青年』も展示されています。実は、やなせさんに影響を与えた掲載作品の挿絵原画の一部は、世田谷文学館に収蔵されています。今回の展示では、それらの資料も特別公開。やなせさんの創作の原点を探ることができる、東京展ならではの見どころになっています。
見覚えのある顔が!?

出口付近では、展示室を上から見下ろした会場設計図も紹介されています。
その中央にある楕円形の空間をよく見てみると、どこか見覚えのある顔が……。最後まで楽しめる演出が来場者を待っています。
全国を巡回してきた展覧会でありながら、東京会場は「やなせたかし展」のスペシャルバージョンともいえる内容に仕上がっています。すでに他会場で鑑賞した人も、東京展ならではのポップで前向きな演出を新鮮な気持ちで楽しめるはずです。何度訪れても新たな発見がある、やなせたかしの魅力がぎゅっと詰まった本展。やなせさんが生涯伝え続けた優しさや希望のメッセージに触れに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
(取材/文 ステラnet編集部 松田久美子)
©やなせたかし
(公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
※展示作品の一部は世田谷文学館所蔵も含まれます
「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」世田谷文学館にて開催

会期:2026年6月30日(火)~9月6日(日)
会場:世田谷文学館 2階展示室
開館時間:10:00~18:00(最終入場は17:30)
休館日:月曜日 ただし月曜が祝休日の場合は開館し、翌日休館
入場料金:一般1,500円、65歳以上・大学・高校生900円、中学生以下無料
主催:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館、NHK財団
協力:公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団、やなせスタジオ、フレーベル館、サンリオ
特別協賛:仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール、横浜アンパンマンこどもミュージアム、名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク、神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール、福岡アンパンマンこどもミュージアムin モール、株式会社ACM、伊藤産業株式会社、株式会社バンダイ、株式会社バンダイナムコエクスペリエンス、株式会社不二家、レック株式会社
協賛:アガツマ、稲垣服飾、金正陶器、JR四国、ジョイパレット、セガ、アートトランジット
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
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【巡回予定】
◆熊本/熊本市現代美術館[終了]
2025年4⽉26⽇(土) 〜 6⽉30⽇(月)
◆京都/美術館「えき」KYOTO[終了]
2025年7⽉11⽇(金) 〜 8⽉24⽇(日)
◆鹿児島/かごしま近代文学館[終了]
2025年9月19日(金) ~ 10月20日(月)
◆山口/周南市美術博物館[終了]
2025年11月14日(金) ~ 12月28日(日)
◆愛知/松坂屋美術館[終了]
2026年2⽉6日(金)~4月5日(日)
◆福岡/福岡県立美術館[終了]
2026年4⽉17日(金) ~ 6月14日(日)
◆東京/世田谷文学館
2026年6⽉30⽇(火) 〜 9⽉6⽇(日)
◆兵庫/姫路文学館
2026年9月19日(土)~ 11月23日(月・祝)
など、全国数会場で開催予定
やなせたかし展 | 一般財団法人 NHK財団(※ステラnetを離れます)
展覧会の開催についてのお問い合わせはNHK財団 展開・広報事業部へどうぞ。