聞き手 畠山智之
この記事は月刊誌『ラジオ深夜便』2026年8月号(7/17発売)より抜粋して紹介しています。
休むことは悪いこと?
何をしたわけでもないのに何となく疲れている。知らないうちに疲れがたまり、なかなか抜けないというのはよくあること。そんなときどうしたら疲れた体と心をリカバリーし、リフレッシュできるのでしょうか。
疲れたら休めばいい。答えは単純明快なのですが、現実はそうもいきません。日本には休むことに罪悪感を抱く人がとても多いように思います。その昔、バブルのころには、「24時間働けますか」というような栄養ドリンクのCMもありましたよね。
しかし今は積極的に休もうという時代。科学的にも休養が大切だということが証明されています。いちばんいい休養は、何といっても睡眠。寝ることです。脳への効能でいうと、まず寝ると脳の老廃物、“ごみ”が脳脊髄液によって洗い流されます。この脳のごみは認知症の原因の1つ。つまり、ちゃんと睡眠を取ると将来認知症になるリスクが下がるのです。
次に記憶の定着。実は脳は睡眠中も働いています。起きている間に入ってきた情報を整理整頓し、思い出しやすい状態にしているんですね。だから寝ないと記憶は定着しないんです。

【プロフィール】
ほった・しゅうご
言語学者、明治大学法学部教授。法と言語科学研究所代表。
著書に『いまの科学でいちばん正しい 子どもの読書 読み方、ハマらせ方』(Gakken)など
※この記事は2026年4月16日、17日放送「元気がでるサイエンス」を再構成したものです。
休むことは決して怠けることではなく、心と体を整え、新たな発想を生み出すための大切な時間――。村上春樹やスティーブ・ジョブズの例も交えながら、効率的な昼寝のコツや集中力を高める休憩法、ストレスとの上手な付き合い方など、堀田さんのお話の続きは、月刊誌『ラジオ深夜便』8月号をご覧ください。
8月号にはこのほか、志村けんさんの付き人として過ごした山崎まさやさん、連続テレビ小説「風、薫る」原案で作家・歴史社会学者の田中ひかるさんのインタビューを掲載。また、自然と一体化する“地域創生アート”を手がけてきたディレクター・北川フラムさんのインタビューも、カラー写真とともにご紹介しています。

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